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第7話 その先の、好き
深澤side
春の空気が、少しだけあたたかくなってきた頃
佐「ふっかー!!」
廊下に響く声に、思わず顔を上げる
勢いよく走ってくる佐久間
深「…またか、笑」
呆れたように言いながらも、どこか慣れた自分がいる。
佐「聞いて聞いて!」
深「落ち着けって」
肩で息をしながら、でも止まらない笑顔。
その顔を見た瞬間——
(…あ、これ)
直感で分かった。
深「受かったのか」
一言
それだけで、佐久間の目がぱっと見開く
佐「え、なんで分かったの!?」
深「顔」
そう言うと、一瞬きょとんとしてから——
佐「……っ!」
ぐしゃっと、顔が崩れた
佐「受かった…!」
震える声
佐「受かったよ、ふっか…!」
そのまま、ぐっと服を掴まれる
深「…そっか」
短く返す
でも、その声は少しだけ優しかった
深「おめでと」
その一言に、佐久間は何度も頷く
佐「ありがと…っ」
—
放課後
佐「今日さ、帰ろ!」
深「当たり前だろ」
久しぶりに並ぶ帰り道
隣にいるのが、こんなに自然で。
こんなに、落ち着く。
佐「ねえ、ふっか」
深「ん?」
佐「俺さ」
少しだけ歩く速度を落とす
佐「やっと、スタートライン立てた」
その言葉に、ふっと息を吐く
深「長かったな」
佐「うん」
笑う
でもそれは、あの頃みたいな“無理した笑顔”じゃない。
佐「…でもさ」
少しだけ、声のトーンが変わる
佐「ここまで来れたのってさ」
足が止まる
佐「ふっかのおかげなんだよね」
深「…は?」
予想外の言葉に、思わず間抜けな声が出る。
深「なに言ってんだよ」
佐「ほんとだよ」
まっすぐ見てくる目
逃げ場なんてなかった。
佐「あの時さ」
佐「あの公園で言ってくれたじゃん」
——『諦めんなよ』
胸の奥が、少しだけ熱くなる。
深「…別に」
深「思ったこと言っただけだろ」
視線を逸らす
佐「でも」
佐「それがさ、ずっと残ってる」
佐「何回も思い出した」
一歩、近づく
佐「ダメかもって思った時も」
佐「もう無理かもって思った時も」
佐「ふっかの声、聞こえてた」
その言葉に、息が詰まる。
佐「だから——」
少しだけ、間があって
佐「俺、ふっかのこと好きだよ」
時間が、止まった
深「……は?」
やっと出た声は、それだけ
でも佐久間は、目を逸らさない
佐「友達として、とかじゃなくて」
佐「ちゃんと、好き」
真っ直ぐな言葉
逃げも、誤魔化しもない
深「……」
何か言わなきゃいけないのに。
言葉が出てこない。
でも
その顔を見た瞬間、全部分かった。
あの頃から、ずっと。
隣にいるのが当たり前になって。
いなくなった時、苦しくて。
戻ってきた時、安心して。
深「……知ってる」
ぽつり、と呟く。
佐「え?」
深「なんとなく、分かってた」
少しだけ笑う
深「てか、お前分かりやすすぎ」
佐「えぇ!?」
焦った声に、思わず吹き出しそうになる。
でも
深「…俺もだよ」
その言葉に、佐久間が固まる
佐「は?」
深「好きだっつってんの、、、////」
言いながら、少しだけ視線を逸らす。
深「だからそんな顔すんな」
佐「……っ」
次の瞬間——
佐「ふっかぁぁぁ!!」
勢いよく抱きつかれる
深「うお!?」
佐「やばい、めっちゃ嬉しい…!」
深「重いって!」
笑いながらも、押し返しきれない。
深「離れろって」
佐「やだ!」
即答
そのままぎゅっと抱きついたまま離れない
深「……はあ笑」
呆れたようにため息をつきながらも。
その腕を、完全には振りほどかなかった。
—
佐「ねえ、ふっか」
深「なんだよ」
佐「これからもさ」
少しだけ顔を上げる
佐「隣にいてくれる、、、?」
当たり前みたいな質問。
でも、その目は少しだけ不安そうで。
深「…今さらだろ」
短く返す
深「離れる気ねえよ」
その言葉に、ぱっと顔が明るくなる
佐「ほんとっ!?」
深「うるせえ笑」
—
春の風が吹く
少し先の未来が、ゆっくり動き出していく。
夢も。
想いも。
全部、ここから。
—
佐「ふっか!」
深「ん?」
佐「好き!」
深「はいはい笑」
佐「え、軽くないっ!?」
深「うるせえよ…////」
笑いながら歩く帰り道。
その距離は、もう——
二度と離れない。
はいっ!見事くっつけることができました笑
ふかさくはあまり見かけない組み合わせだったかもしれませんが、私はちょー好きです🫶🏻
佐久間くんがボケてふっかがツッコむ
この構成が最高なんですよね!!!!💜🩷
声優になりたい方や友達関係に悩んでいる方
そんな色んな方にこの作品が届くことを願います🪄💫
またねっ!!
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