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その後、無事皆の元に辿り着いた私は、Dr.ゼノの前で正座させられていた
ゼノ)何故1人で森に潜ったんだい
楓)…暇、でしたので…
ゼノ)…君は僕が思っているより頭が悪いのかな
楓)わ…悪いとは思ってます、反省してます
ゼノ)態度がなってないんじゃないかい?
ゼノ)とても迷ったよ、スタンに君を探させに行くか、それとも見殺しにするか
まずいまずいまずい
仕方ない…ここは私の最終奥義を見せる他ないようだ
秘技、土下座
楓)本当に申し訳ございませんでした…
ゼノ)おお、これがジャパニーズ土下座か
ゼノ)こんなもので許されると思っているのかい?
ですよねーー
でもこれ以上私が出来ることなんてないんですけども
楓)わ、私に出来ることであればなんでもするので…許して下さいとは言いませんが、せめて殺さないで下さい
スタンリー)へぇ、なんでもねェ…
壁にもたれ掛かり、これまで私とDr.ゼノの話を遠目で見ていたスタンリーが何故かこちらに近ずいて来た
スタンリー)なら、俺らに身体売る覚悟、ある?
私の下唇を親指の腹でそっと触ってこちらを見つめるスタンリーの姿を見ると、嫌でもそれがどう言う意味なのかを理解した。
私は彼の腕を掴み自分の顔から手を引き剥がし、思っていた事を全て正直に話した
楓)…そりゃ死ぬよりかはマシですけど、寧ろ貴方達はそんなことして何のメリットがあるんですか
楓)私が橋本〇奈並の美人ならまだしも、こんな醜女を相手にするなんて気がしれませんね
楓)もしやロリコン?まぁ16歳はロリじゃないですけれど
スタンリーは今まで見たことがない程目を丸くし、とても驚いている様子だった。
ゼノ)おお、スタンにそんな事を言われて赤面しない女性は、君くらいのものじゃないか?
スタンリー)面白いじゃん、まぁ安心しな、ガキに欲情する程飢えてねぇよ
なんだ、冗談だったのか、本気なのかと正直ヒヤヒヤした。
ゼノ)まぁ、端から君を殺す気などないがね
ゼノ)ただでさえ人手不足なんだ、自分の首を自分で絞めるような真似、僕がする筈ないだろう
ゼノ)ただ…次はないよ。
楓)……はい、
それから数日経つと、私はゼノから呼び出された
私は何かしただろうか、あれから極力大人しく生活していたつもりだが…
楓)あのー、なんの用でしょうか
ゼノ)おお、カエデ
ゼノ)君に渡したい物があってね
楓)…あっ、コレって
Dr.ゼノが私の目の前に出してきたのは、眼鏡だった。
ただ、私の予想より遥かに出来上がるのが早かったので、少々困惑している
楓)随分早いですね、流石です
早速私は眼鏡を掛けてみると、このストーンワールドで、初めて鮮明な景色を見た。
と言っても、1番初めに視界に入ったのは、Dr.ゼノの顔だったが
ゼノ)どうだい
楓)すっごいですね、度ピッタリですよ
楓)………
ゼノ)…なんだい、そんなにまじまじと見つめて
…今までよく見えなかったから、あのドデカイXのヒビにしか目が行かなかったが、流石外国人と言った所だ。
よく見ると鮮明な顔立ちをしている。
楓)いえ…良い方で想像と違ったので、ちょっと驚いて
ゼノ)嗚呼、君は顔が見えていなかったのか
ゼノ)僕でその反応なら、スタンを見たら失神してしまうかもしれないよ
そんな事を言われたら気になってしまうのが、人間の性と言うやつだ。
楓)ふぅん…ちょっとみて来ます
楓)ありがとうございました、Dr.ゼノ
お、居た居た
楓)スタンリーーぃ
スタンリー)…ン ?
振り返った彼の顔は、よく見なくとも分かる程美しかった。
と言うか次元が違う、なんだあれは、本当に同じ人間なのか疑うレベルである。
長い睫毛、鼻筋の通った綺麗な鼻、深い堀、シャープな輪郭、薄すぎない程よい唇、どれを取っても見劣りしない、まさに完璧な造りであった
私はあまりの美しさに思わず、「おっふ」という謎の感嘆の声を出しそうになる程だ。いや、 作品が違うからこれ以上はやめておこう。
兎にも角にも、私は生まれてこの方ここまで整った容姿の人間を見るのは初めてだった。
スタンリー)ん、眼鏡出来てんじゃん
スタンリー)流石ゼノ、仕事が早いね
……
スタンリー)…なんよ
楓)…嗚呼、ごめんなさい
楓)彫刻芸術かと思って
スタンリー)は?
楓)日本じゃ見た事なくて…最も、外国でもこんな容姿の人は中々居ないでしょうが
スタンリー)へぇ…
スタンリー)見えるようになったんなら、リベンジさせてくんね
楓)…リベンジ?
はて、一体なんの話なのだろう
私がスタンリーと戦ったことなど、1度たりとも無いはずなのだが
私が真剣に考えているうちに、スタンリーはゆっくりとこちらに近ずいて来ていた
と言うか近ずくなんて次元じゃない、ほぼゼロ距離である。
楓)あ、あのー…スタンリー、さん?
スタンリー)ん
楓)ちょーっと近すぎるんじゃ、
スタンリー)あっそ
「あっそ」ってなに? え、分からない
何が目的で…あっ
一つだけ、心当たりが生まれた
楓)…もしかして、私が赤面しなかったから?
楓)まさかそれのリベンジ…とか
は、流石ないか? でも、それ以外がどうしても思い付かない。
スタンリーは少しばかり口角を上げ、目を細くして言った
スタンリー)Exactly
楓)マジですか…
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こんなところですね。
自分今年受験生なんで、今のうちくらいしかこんな事出来ないって考えると萎えます
おやすみなさい