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ケチャップが死んだ。
理由は自殺らしい。
聞いた時は衝撃で何も言えなかったが、アイツはそんなことしないことだけは確かだ。何故そう言い切れるかは
俺自身でもわからない、だが昨日迄一緒に酒のんでそのまま一晩を交わしたのにそんなことはありえない。だが俺はそれを受け入れるしかない、ちゃんとあいつだった筈の塵を見たからだ。
俺は泣き崩れられなかった、なぜだろうか、遂に感情まで無くなったとでも言いたいのか。
今日俺は1人あいつの行きつけのバーに行った。ウイスキーを頼み、じわじわと悲しみと喪失感が俺を苦しめた。
遂にはその場で静かに泣き崩れる始末だった。それを見かけたあいつの弟が
[兄ちゃんがこれ渡せって!]と一枚の紙を渡された。
中身はこうだ[親愛なるマスタードへ
急に自殺してごめん。だが、こうするしか他に手が見つからなかったんだ。本当はお前と心中するつもりだったんだが、流石に巻き込むわけにはいかないから、諦めた。この誰が殺されるループから抜け出す方法は無いんでね。どうか、こんな間抜けな俺を許してくれ。また別の時間軸で。]と馬鹿なことばかりが汚い文字で綴られていて、泣いた後も残っていた。
[っへへ…、謝んなら最初からすんじゃねぇよ、ヴァーカ。ぜってぇ許してやんね。]とへらへら笑いながらも溢れる涙は抑えられなかった。只々自分が無力な事しか分かりはしない