山荘物語

コタツにクレオパトラが入っていた。頭だけコタツに突っ込んで民家のオヤジが仰天したニュースがあったが、うっかりコタツで足を延ばすと、動物に当たり「ギャ～」と鳴かれる。鼻川クンは、コタツのクレオパトラを突き飛ばし、クレオパトラは彼の足を噛んだ。「ギャ～!!」動物並みの雄叫びを放った彼は、急いでコタツから出た。Gパンの上からネコの歯型がついていた。クレオパトラは疾速して何処かに行ってしまった。この間はムハンマドの針にさされたばかりで、彼もよくよく動物運が無い。「うちはブルドックを外で飼ってるんですけど、噛みつきませんよ。全く品が無い…」と彼は小動物を見て言った。動物に上品と下品が有るところを彼はどこで識別しているのか解らない。「ブルのツラのほうが品が無いけど…」と古田さんがボソッと言った。