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わたし、あなたの国の言葉はわからないの。
知らないの、あなたがたまに漏らす英語じゃないセリフ。でも理解できるわ。
何回セックスしてもセクシーな男だと思うわたしは頭がおかしいんだと思う。
アメリカの冗談に、変態って誰のことだと思う?妻とヤり続けてる男だ。ってあるくらいだから。
「ん?」
今にも眠りそうな赤井が隣から無理やり腕を頭の下にいれてくる。
「寝ていいわ。別に求めてないわよ」
「…ならダーティトークは起きたらにしてくれ…」
掠れていく声に、ふっと吹き出す。
「違うわよ。1回で満足…」
と思ったら彼は寝ていた。いびきをかくほど深く。
多くの男が射精すると眠くなるように、同じように彼も深く眠ったが。
あまり見ていると視線で恐らく起きるから、わたしはその胸元にあるネームタグを見た。
縁起が悪いからやめてと言ったのに、いつ吹っ飛ぶかわからないからなんてずるい。お前のところに帰りたい。なんて。
嘘だか本当だか。
寝てる間にしてやろうか、とスミスはにやりと笑った。
「あなたの髪は…」
ふ、と額の汗に濡れた前髪に指を入れる。
「前髪は切らないでね…お腹にきたとき気持ちいいから」
囁いて次を考える。
「その黒い瞳…初めて会ったときわたしを下から見た。抱きたいって言ったわ」
ふふ、と笑う。
「わたしもそう思ってた…」
強く囁く。がく、と枕と枕の間に顔が埋まった。
「…寡黙なくせに下世話な話は饒舌で、知ってるの。他のやつとわたしのからだの話をして盛り上がってたの。メチャクチャ楽しそうだった」
する、と首もとを撫で下ろす。まるで機械みたいにごつごつしている胸元は、1枚シーツをかけたように滑らかでいやらしくて、だからわたしは抱かれたくなると胸元に頬擦りする。
あなたもそれをわかってる。これ以上ないほど、わたしは幸せ。
愛してる男がセクシーで、国際便の中からでもそんな声で連絡してくる。
あなたのパスポートにキスしてるのを知ってる?たまらなくなって、ごめんなさい。離れると頭おかしくなっちゃうの。
わたし、わからないの。あなたの国の言葉は。
知らないの、あなたがセックスしてるとき、なんてわたしに囁いているか。
でも理解できるの。
ものすごいこと言ってるんでしょ?吹っ飛んじゃわないように正気を保っていなくていいわ。
わたしはファーストクラス。あなたがいつも詰め込まれてるエコノミーとは違うから……
緑茶は飲めないが紅茶は飲める