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目が覚めた瞬間、鏡に写っている少女に私はビックリした。
「え、誰これ…」
艶やかな黒髪。涙袋がぷっくり。
正に2次元のなかの女の子って感じの容姿だった。
「お兄ちゃんが好きそうな顔…」
そう呟いて私は小首を傾げる。
“私”にお兄ちゃんはいない。
混乱しながら自分の頬を抓るが、痛い。
これは夢ではないようだ。
見た目は…中学生ぐらいだろうか。随分大人びている。
ガチャッ
突然、ドアが開く。
バッと後ろを振り返ると、そこは見覚えがない男性が。
「ああ…ヒカル。起きてたのかい?もうみんな起きているよ。珍しいね。寝坊だなんて」
優しそうな目元をしている男性は私にそう声をかけて、早く来るんだよーと言いながら扉を閉めた。
「…え?…ヒカル?」
あの場では何も言えなかったが、確かにヒカルと言っていた。
もう一度鏡を見つめる。
クセっ毛1つない黒髪。綺麗な紫色の瞳。ぷっくりとした唇。
うん。可愛い。
じゃなくて!
鏡を手で押えて凝視する。
「こ、この子…!」
そこで私は思い出した。
“お兄ちゃん”が激ハマリしていたギャルゲーのことを。
そして、私はそのゲームに登場する
“ヤンデレ幼馴染”だということを。