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ないち…
大好きだよ。
こんな僕みたいな国に優しく接してくれたのは、ないちが初めてだった。
その太陽みたいな優しい笑顔で包み込んでくれる…
あたたかくて、うれしくって…
でも、それだけじゃ、足りなかった。
何かが心の中で燻っていた。
それからしばらくして…
ないちがアメリカと戦争を始めたころ…
包帯や傷跡をつけたないちが僕の国に来た。
その姿を見た瞬間、この上ないおもいに駆られた。
惨めで可哀想でなんて…美しいんだろう。
透き通った赤い瞳、白い肌、やわらかい笑顔
全てが愛おしく思えた。
この気持ちを理解するために、色んな人にこのおもいのことを聞いた。
どの答えも曖昧なものだった、けど…
あの人はこう言った。
「恋…ではないでしょうか?多少、形が違っても…、その方への愛であることに変わりありません」
「それに、私だって…」
「あの子たちに…」
最後のほうは何を言ってるのかよくわからなかったけど
どうやら、僕の気持ちは‘‘恋‘‘というらしい
ないちにこの、好きという気持ちを伝えた。
でも、
「嬉しいな、そんな風に言ってくれて」
本気には、されなかった。
どうして?こんなにも好きなのに。
愛しているのに
ないちは僕を見てくれないの…?
なんで僕を頼ってくれないの?
どうしてアメリカなんかに負けちゃったの?
…なんで、今さら愛そうとしているの?
jp「パラオ君~!」
pw「日本…」