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「月下美人」
…僕は、fjsw ryok。mtkと付き合ってる。…でも最近、お互いが忙しいのもあって二人の時間が取れていない。少し、寂しいな、って思ったり。
「あ、mtk、おはよう」
「…ん」
今日は、レコーディングだ。mtk、大丈夫かな、最近耳の調子悪いって言ってたし、
「じゃあ、wkiさんからレコお願いします。」
「はーい、了解です!」
wkiは凄いなぁ、mtkからの無茶振りアレンジとかにも、すぐ対応しちゃうんだから。…僕も、ライブのアレンジ考えないと。またmtkに怒られるのは嫌だからね。
「おっけーです、じゃあfjswさん、お願いします!」
「わかりました!」
よし、やるぞ、!
〜♪
「うん、ryoちゃん良いね!」
「ほんと?良かった」
「ここのアレンジとか出来たりする、?」
「ここかー、こんな感じ?」
〜♫
「めっちゃ良い!どうしちゃったの、今日。」
「めっちゃ練習したんだよ〜!あ、もちろん、いつも練習してるけどね、!?」
「fjswさんも大丈夫です!じゃあ最後、omrさん、お願いします。」
「はい。」
いやぁー、めちゃくちゃ練習してきた甲斐があったなぁ。…バンドの主軸であるmtkに褒められるのは嬉しいし、何より恋人だし、?こっちに向かって微笑まれるとドキドキしちゃうよね。…30代にもなってこれって大丈夫なのかな。
「ー♫」
「うっわー…毎回思うけど、なんであんな高い声出るんだろうね。」
「ね…、でもwkiもライブでふざけて私は最強歌ってたよね笑」
「それとこれは別でしょ!笑」
「omrさんも終了です!お疲れ様でした。」
「「「ありがとうございました!」」」
「…mtk、今日僕の家、来ない?」
やばい、初めてじゃないのに、最近言ってなかったからかめっちゃ緊張する、…
「あー…、ごめん、今日wkiの家行くんだよね、相談したいことあって。」
「…そっか、いってらっしゃい!」
…wkiに負けた…僕もちゃんと垢抜けないとなぁ、mtkに振り向いてもらうために。
今、死んでもいいと思えるほど幸せだよ。
今、全部なくなってもいいと思えるほど幸せだよ。
…ちょっと、嘘。
幸せ、なんて言葉、嫌いだ。
愛されてるって分かってるけど、僕は幸せじゃない。…自分で、幸せになろうとしていないから、弱い自分に酔っているから。
…馬鹿みたい。心配されたいだけ。
楽しいよ。…毎日、でも、ずっと、少しだけ胸が痛い。呼吸が詰まる。…どこか、意識がそこにないような、本当は楽しめていないような、そんな、感情。
でも、楽しいから。…複雑なことなんてこの世にたくさんあるから、それを気にしないようにするのも努力の内だ。
彼奴が嫌い。此奴も嫌い。其奴も嫌い。…自分も嫌い。
「消えればいいのに」って思う。そんな言葉を口に出すたび、自分に何かが刺さる。その感覚を確かめながら、今日もまた思う。「僕が消えれば良い」
共感なんてほしくない。心配なんてほしくない。愛情なんてほしくない。温もりなんてほしくない。…何も要らないから、話しかけないで。…僕を、存在するものとして扱わないで。生きているように扱わないで。その度に、何かを騙しているような、そんな靄に包まれてしまうから。…お願いだから、どこかで、ほんとうの僕の姿で、休ませて。
死ぬのは怖いけれど、消えたいから、消える。…本当の自分を、消した。痛みばかり感じるけど。…別に感じるのが僕だけなら良いだろう。誰も、僕のことなんて考えてないでしょ?
すぐ、裏切るから。
すぐ、終わるから。
すぐ、消えるから。 そんなのばっか。終わらせるなら、最初から始めるな、なんて言えないけれど。…僕も相当人の気持ち踏みにじってるから。
「空気読めないの?」「自分が言われたらどう思う?」「少し考えれば分かるでしょ?」「傷付いちゃうよ?」…よく言われる。前までは、こんな屑じゃなかったはずなのにね。何でだろう。
…みんなさ、僕がなにか喋る度に一回は傷付いた顔してさ。「もう、疲れてる」みたいな。…なら、捨ててしまえばいいのに、って。僕は傷付けたいわけじゃない。だから、捨てて欲しい。それが、きっと貴方達にとっての「幸せ」。
別に、大きな出来事があるわけでもない。…ただ、辛い、ってずっと思ってて。
思わず口から出た言葉に、「頑張ってるよ」「偉い」「大丈夫」って言われる度に、ひねくれた僕は思う。分かってないのに、分かったように言うな、と。…それが僕への気遣いの言葉だったとしても。
みんな、痛みを感じなくなったとか、笑えなくなったとか言ってるけど、僕は普通に生活できてしまう。…そんな体に苛立ちを覚える。どこまで、行けるんだと。…生けるんだと。
疲れた、なんて言えない。…頑張ってないから。努力してないから。
僕、自分のこと天才だと思ってたみたい笑、馬鹿かよ。夢見てんじゃねえよ、屑が。
夢、無いなぁ。…いっそこれまでの全部、夢だったら良いなぁって思う。…人生、最初からやり直して…いや、もうこんな腐りきった世界には生まれたくない。
きっとこれは、この腐りきった世界で、汚れた僕と、綺麗な人間たちの交差を描いた物語。
良くさ、悪い意味で「生きた心地がしない」っていうよね。…僕は逆に、羨ましいよ。何をしてても、生きてる心地しかしなくて。それなら、一瞬でも自分から、現実から目を逸らせる方が良いだろうと思うんだ。
別に、誰かのために、罪を償うために消えようとするわけじゃない。…自分のため。これ以上、醜い自分を生かしておかないために。
ねぇ、僕ってどんな人だった?どんな性格だった?どんな顔して笑ってた?誰か、教えてよ
…全然、休めない。休まらない。
ねぇ、誰か。僕を、呼んでよ。探してよ。
あぁ、変わらない。変われない。
周りが大切なものに気づき始める頃に、僕は消える。……誰の【トクベツ】にもなれないまま。
誰か。僕を【トクベツ】にしてよ。君だけのさ。
何処に行ったの。本当の僕は。
あの懐かしい場所に戻らせて。誰、僕の手を引っ張るのは。はやく、はやく、離してよ。…そしたら、行けるのに。
涙が出ないわけじゃない。…泣けないわけじゃない。泣かないだけ。
みんな、【壊れてないよ】と僕を励ます。でも、その言葉さえも重くのしかかってきてしまうようになった。そんなに、大切に扱わないで。そうやって、嘘をつかないで。…どうか、【壊れてても良い】って、言って。
安心させるための嘘なんて要らない。…嘘は、嫌いだ。
それでも僕は、嘘をつき続けるけれど。
ねぇ、偉いよね。笑ってあげてんだから。
ねぇ、凄いよね。泣いてあげてんだから。
ねぇ、褒めてよ。
…嘘みたい?うん。全部、全部全部全部、嘘。
良いでしょ?誰にも気付かせないから。…気付かないから。
【愛】?そんなの要らない。もう、愛されてんのは分かってんの。
じゃあ、何が欲しい?…トクベツが欲しいの、貴方だけの。
ダレカ、ボクヲサガシテヨ。
オネガイ、【キミシカイナイノ】。
…僕の求めてた君は、もう居ない。
この世の全部、僕の嘘。