コメント
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平和ですね
cp要素なし
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「あ〜〜 」
思わず声が出る
日本がなんでこん な見晴らしの良い場所にいるかというと
気分転換のためだ
少しで書類が片付くというのに追加されたから自暴自棄になっているだけだ
こんな時は煙草が吸いたくなるがあいにく今はないようだ
「あ!!日本こんな所にいてどうしたんだい?」
「アメリカさんは元気そうですね…」
「あ〜また上司に書類を押し付けられたのかい?」
「そうですそうです…!アメリカさんは今日は残業ですかね?」
「そうそう!明日の分の仕事もやっていいかなみたいにね!」
「働き者ですね…」
「日本も一緒に残業するのか!なら俺の家に来ないかい?終電ないと思うからさ!」
「いいんですか?ありがとうございます」
「日本いつもここで煙草吸っているじゃないか?どうしたんだい!」
「忘れてしまって… 」
「じゃあ俺のをあげるよ」
「アメリカさんが煙草持ってるのって初めてみました」
「部下からもらってね…」
日本の耳元に近づいてこっそり
「俺煙草は苦手なんだよ〜」
「初めて知りました…!」
「誰にも言うないでくれよ…?煙草より甘い物のほうが好きなんだ!」
「アメリカさんらしいです」
くすっと笑うと子供扱いされたのが嫌みたいで子供扱いはやめてくれよ!!って怒っていた
長々と立ち話してたらドイツさんに呼ばれた
別部署のアメリカさんとは離れて
仕事に戻るかぁ…
「日本先上がるな」
「お疲れ様でしたドイツさん」
ドイツさんはメガネを外して顔を洗いに行ったらしい
私も終わりだから上がろう
ちょうどアメリカさんも終わりだったみたいでエントランスであった
「日本!ちょうどあったね!!ラッキーー!」
「そうですねではアメリカさんの家へ向かいましょう」
「レッツゴー!」
電車を降りて15分くらいでついたアメリカさんの家はちょうどいい広さをしていた
「おじゃまします」
「上がって大丈夫だよ」
「客室はあっちだから使ってくれよ」
「服はあるかい?」
「ええよく会社に寝泊まりするので」
「そんな感じだと思ったよ」
先にシャワーを浴びて寝るからね!
って言って行ってしまった
さて客室に行くか
シングルベッドと机が置いてあるシンプルな部屋だ
「アメリカさんの家とは思えないほどシンプル…!」
こんな事に驚くほど変かもしれないが普段の彼は色彩が派手なのだ
色々と見てたら
「日本〜湯船入れていたんだぞ!」
「ありがとうございます」
「good night」
さて私はさっさとお風呂に入りましょうか
引き戸なお風呂を開けると旅館よりはちょっと狭いくらいの湯船があった
「そういえばアメリカさんの家で遊びますもんね…」
さっさと身体を洗って湯船に浸かる
久しぶりの湯船は気持ちよかった
疲れがよく吹き飛ぶ気がした
明日は休日だ なんて思って寝ようとすると
ほんのちょっと出来心でアメリカさんの部屋を覗いてみた
…!サングラスを外したあどけない顔に驚いた
まだ3桁だからかぁ…
自分にもそんなときがありました と思い出に浸りながら布団に入った
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
うーん美味しい匂いがします
匂いをたどってみると
「日本Good morning!コレでも食べなよ!」
「…!(アメリカさんの手料理…?)」
ゾクリとしながら見てみるとお皿の上にはトーストに目玉焼きが乗った美味しそうなご飯だった
「アメリカさんは?」
「先に食べたから大丈夫だよ俺が手料理作るの以外だった? 」
あ、顔に出てたらしい
一口食べてみるとそれはそれは美味しくてみるみるうちになくなっていた
「いい食べっぷりだね!!」
「思わず美味しくて…いつもはちょっと」
「俺だって自炊してた時あるし君のところからも部下がたくさんきているんだよ!」
「なるほど!」
「コーヒがなくなっていたから紅茶でいい?」
「ありがとうございます」
紅茶の準備をしていれる姿はあの紳士にそっくりだ
「日本…今君誰を思い浮かべたんだい? まさかあのエセ紳士かい?」
「正解です!」
「やめてくれよ!嫌なんだぞ!!」
と言いながら紅茶を淹れる彼を見ると笑ってしまう
水音がしたから淹れているのだそう
「できたんだぞ!」
「ありがとうございます」
飲んでみるとイギリスさんの紅茶にそっくりな味がした
「これも美味しいですね」
そう言うと彼は言い訳みたいに
「もう癖が身についちゃって彼と同じ味しか作れないんだよ!」
「さすがイギリスさんですね」