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「マモ、ほんとに…やめてってば…」入野自由は、もはや言葉だけでは止められないことを感じていた。彼の体がもう、無意識に宮野真守の手に反応してしまうのだ。
「ふふ、こんなに拒否してるのに、体が正直だね。」宮野真守はその甘い声を聞き逃すことなく、さらに手を伸ばして入野自由の肩を優しく触った。
入野自由はその手のひらが肌に触れるたび、甘い声が漏れそうになるのを必死に抑えた。だが、抑えきれない。ほんの少しでも触れられると、体がびくんと震えて声が出てしまう。
「ん…っ、マモ…!」入野自由は、自分でも驚くほど甘い、か細い声を出してしまった。心臓が激しく鼓動している。
宮野真守はその反応を見逃すはずもなく、満足げに微笑んだ。「いい声だな、自由。もっと聞かせて。」
入野自由は、もうどうしていいかわからない気持ちでいっぱいだった。拒絶しようとしても、体は逆に宮野の触れ方に反応してしまう。胸がドキドキして、顔が真っ赤になる。
「マモ…お願い、やめて…」入野自由はついに本気で抵抗しようとした。だが、宮野真守はそれを受け入れることなく、手をもう少しだけ強く入野自由の背中に回す。
「そんなに嫌がることないじゃん、自由。だって、これはお前が反応してるからだろ?」宮野真守の声は、少し遊び心を持っている。完全に入野自由をからかうような口調だ。
「違うよ…!」入野自由は、ますます顔を伏せながら言い訳をした。「そんな…反応してないよ、僕は…」
しかし、その言葉が終わらないうちに、再び宮野の手が彼の肩に触れる。入野自由は声を漏らさずにはいられなかった。
「う…っ、マモ…」甘く、かすれた声がまた出てしまう。その度に、宮野真守は笑みを浮かべて、さらに嬉しそうに彼をからかう。
「やっぱり、自由は素直じゃないなぁ。でも、俺はそれが好きだよ。」宮野は、手を少しだけ離し、入野自由の目を見つめた。その瞳は、少し真剣さを含んでいる。
入野自由はその視線にドキリとする。「ま、マモ…」
「大丈夫だよ、自由。お前の秘密は絶対に漏らさないから。」宮野は、少しだけ真面目な口調で言った。その言葉に、入野自由は安堵の息を吐き出す。
「ほんとに…?」入野自由は、まだ心の中でその言葉を信じきれない様子だった。
宮野真守は笑みを浮かべながら、軽く肩を叩いた。「もちろん。だから、もう少しだけ付き合ってくれよ。」
入野自由はそれでもまだ戸惑っているが、どこかで宮野真守の言葉に少しだけ安心している自分を感じていた。