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え、好き。 フォロー失礼しま〜す!
昨日の傷…痣が痛かった…
体中包帯だらけで……それも
全て太宰さんの包帯だ
そして、太宰さんの自室に居またした…
太宰「思い出して辛かっただろう…?」
僕は…頷いて
太宰さんに体を寄せた
葵維「だ…ざぃ、さん……
僕……こわ、かったん…で、す……」
そう…怖かった…フェージャ以外に殺される事が怖かった
太宰さんに会えなくなるのが寂しかった
怖くて…怖くて
太宰「…よしよし……大丈夫さ、ほら一人称が僕に戻ってるよ…」
葵維「わ……た、し……?」
太宰「そうそう…良い子だね」
……ホントに20歳なのだろうか…
其れすらを疑ってしまう…
太宰「目立つかもしれないが……気分転換に何処か行くかい?」
社長には…伝えてあるし…、
……国木田君に次の日なんか言われそうだよね☆
葵維「…う、ん!」
今日も横浜を歩き出す
少し騒がしい街通り
何時も賑わう中華街
その中で私と太宰さんは街を歩いた
−−−−−−−−−−其二−−−魔人に出逢った−−−
太宰「美味しいかい?」
よく敦君達が食べているクレープのキッチンカー
彼女に1つ買ってあげた
美味しそうにぱくぱく…頬張るからその姿がとても愛おしく感じた
葵維「…美味しい…、!」
蔓延の笑みでそう言った彼女……
ホントに可愛い子だよねぇ…
太宰「口元…クリーム着いてるよ」
葵維「え、あ…どこ…?」
太宰「此処………」
…口元にクリームが着いているというのは嘘だ
私は彼女に顔を近付け…
そのまま唇を重ね
接吻を落とした
チュ……
葵維「……?!…//」
彼女は顔を赤らめて
何するんです…と小声で呟いていた
食べ終わったのか席を立ち上がった
さて…そろそろ行くか
海際を歩きながら葵維と手を繋いでいた
小さくてかわいい手だ…
其時…私達の前に”奴”が現れた
其れは…私と似た者同士
葵維は…何故か、止まっている
何故か魔人を見つめている…
そう…彼女は”ドストエフスキー”を見つめていた
ドスト「……お久し振りですね…アオイさん…
2年間も逢えなくて…寂しかったんですよ…?」
2年間…?は…?
どういう事だ…?魔人と…葵維が知り合い…?
葵維はだんまりだった…
太宰「……魔人は……何故葵維知っているんだい…?」
そんな戯言…奴は聞いていなかった
ドスト「ふふ…僕が貴方に差し上げた…ペンダント…未だに着けているのですね」
魔人は…嬉しそうに微笑んでいた末
彼女の頬に触れ
険しい顔をしていた
ドスト「…なんと、…痛々しい傷です……中原中也君…僕が排除して…差し上げましょうか……」
葵維「……ッツ…」
葵維は怖がったのか
私の元に体を寄せ…抱き締めた
太宰「?!……何故…昨日の事を知っている……」
ドスト「そんな事…僕に掛かれば直ぐに分かりますよ……
2年前から着けていたGPSと…盗聴器で探って居たのですから…♡」
私は愕然とした
魔人と葵維旧友ということを知って
死の家に入ろうとしたこと
全部に驚きを見せた
…例え…彼女が死の家の鼠に入ろうが
私が迎えに行くのだけどね…
……今はまだいいのだよ…
葵維が死ぬまで
後…8日……
次回も
お楽しみに