僕はまじまじとテントを見つめていると東亜の主がいるテントの向こう側に話しかけた。
「主人、生き残った者をお連れしました。」
東亜はそう言うと、僕は恐る恐る東亜の後ろを着いてテントの中に入った。
入るとそこには、美しい色白い肌に腰まで伸びる白髪。吸い込まれそうなブルーグリーンの瞳をした綺麗な人が立っていた。
「ほう。これはまた珍しい人物にあったものだ。四季家の子孫。光栄だな。」
そう言いながら僕に微笑んだ。
まだ自分の名前を名乗ってもいないのに不思議な人だ、、何者だろうか。そんなことより
「僕の家族を知りませんか?!妹の、、妹のならくを探しているんです、、!」
僕は必死になり地に頭をつけて言った。
「ふむ。まあそう焦るな。東亜、ちょっと外に出ていてくれ。」
「御意。」
そういうと東亜はテントを後にした。
「ではまず自己紹介からだね。私の名前は主人だ。皆もそう呼ぶ。遠慮せず呼ぶといい。」
礼儀正しい人だ。この人にはなんでも話したくなるような、すごい安心感が感じられる。
お茶を入れるその姿でさえ目を奪われた。
「僕は四季がらくです。なにから聞けばいいのか、今の日本の状況も、四季家のことも、」
「長くはなるが順番に説明するよ。まず落ち着こうか。」
と僕に紅茶を差し出した。紅茶を口にした瞬間、額にあった血が止まり傷が消えた。
「これは一体、、、すごい紅茶ですね。」
僕はなぜか落ち着いていた。
「ふふ、そうであろう。私が調合した紅茶は治癒する力があるんだ。
さておき、君の家族とこの世界に何が起きたのか、一から話そうか。」
というと主人は真剣な目でゆっくりと話し始めた。
400年前、人間の世界と魔物の世界があった。
人間の世界は大変貧しく、人間がだんだんと減っていった。 その時、一つの家庭が一人息子をさずかった。
なんとその息子は魔法が使えたのだ。
それを見た人々は、彼の魔法を利用して貧しい生活から抜け出そうと人々は企んだ。
それを知った母親は息子に逃げるようにと必死に言う。しかし
「なんで逃げなきゃなの、?僕の魔法で幸せになれるなら僕はなんでもするよ、!!」
と息子はいう。
しかし母親は、便利な力があっても代償は付き物と考え意地でも魔法は使わせなかった。
母親は息子を閉じ込めた。息子のことを思ってしたことだった。
やがて人々は貧しい暮らしに耐えられなくなり反発を起こした。
魔法が使える息子を差し出せ と
しかし母親は聞く耳をもたない。その結果が父親と一緒に殺されてしまった。
一人残された息子は捕らえられ、無理やり魔法を使わされた。
それから日はながれ人々は幸せを手に入れた。
魔法を使った息子を除いて、、
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