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The Vintagn traln Escapism -現実避車
第21話 - Music is the only way I can express my feeling
20
628文字
2026年09月21日
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テラーノベル
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173
#イラスト
めあ☔️
13
睡眠剤
1,036
「アッシュ、寝てみたら?」
『う、うん…』
~10分後~
『……』
「…アッシュ」
『……』
「寝てないでしょ!」
『…あ、あはは…ばれちゃった?うまかったと思うんだけどなぁ…(汗』
「寝なってば!ずっと寝てないでしょ?体もっと悪くなるよ!」
『……でも、オレ、寝れなくてっ…』
ギュッ
ルイーズが手を握る。
アッシュは目を反射的に閉じる。
ビクッ
少しアッシュの体が揺れた。
『…人に触られるの、少し、こ……何でもない。』
「…怖い?」
『……あんまりいい思い出、なかった気がする…どんなことかは忘れちゃったけど…』
「嫌なら外すよ(汗」
『…ううん。大丈夫…人肌感じられた方が、落ち着く……』
アッシュが手を握り返してくれる。しかし、その力は弱く、儚く散ってしまいそうだった。
アッシュの手は冷たい。ほんの少し熱と脈を感じるだけだ。腕も細くて、ブレスレットなんてつけたらずり落ちてしまうだろう。
指も細い。鉛筆ぐらいの細さしか無い。
肉付きが悪いと言ったところだろうか。
そんなことを考えていたら、ルイーズの肩に重さが来た。でもそれは軽くて、すぐには気づけないぐらいだった。
その重さとは、アッシュ。寝たのだろう。ルイーズの肩に寄り掛かって寝ている。ルイーズの肩にアッシュの頭がこてんと乗ってる。
『……スッ…スッ……』
過呼吸のような寝息。
アッシュは顔をしかめている。やはり眠れないというのは、悪夢とかの恐怖、ストレスのせいだろう。ルイーズはそう思った。
コメント
1件
やっぱり構図がいいなあ、この話。ルイーズが手を握って、アッシュが「人肌感じられた方が落ち着く」って返すところ、すごく自然で。それでいて「手を握り返す力が弱くて儚い」一文が、前話で『謝る』って言ってたアッシュの状態をちゃんと繋いでる。肩に寄りかかってる重さの描写も軽すぎて、肉体的な弱りが伝わってくる。悪夢にうなされてる寝息としかめ面もあって、やっぱりこの二人の距離感、じんとしました。