コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
◇◇◇◇◇
本日、異世界36日目!
朝食後にルーカスさんが迎えに来た。
なんかわからんけど、緊張してきた!
相変わらず、黒の軍団は黒ずくめの服装なんですけど、この装備は何故か綺麗に保たれてるんですよね。
実はマジックアイテムなんと違うかな?
なので装備一式は最初から一切変更してない。
これ僕たちの正装なんで許可もらおうとしたけど、ルーカスさん曰く、全然気にしないって事で許可もいらないってことでした。
そんで、みんなで玉座の間に来ています。
皇王様が玉座にお座りです。
かっちょええ!
「ゴホン。皆さまお集まりいただきありがとうございます。
ただいまより、エメ・カナール様の戴冠式ならびにミラ・ハットリ様、エマ・ハットリ様、エルザ・バード様、マサユメ・ハットリ様の爵位授与式を取り行います!」
ちゃんとしてるんやな!
こんなん見たことないから、ちょっと感動するわ。
でも、ハットリ率高め!恥ずかしい……。
「エメ・カナール様!前へお進みください!」
「はい!」
「エメ!あなたに皇王を受け継いでもらいます。
よろしいですね?」
「はい!お受けいたします!」
エメが玉座へと進み、皇王様から王冠を受け取り頭にかぶり、元の位置に戻ってきた。
「戴冠式が滞りなく完了いたしました。
おめでとうございます。
このあと授与式が完了ののち、新皇王様が御即位となられます。
元皇王様は、王都の新居にてご隠居なされる予定でございます。
なお、新皇王様の公式のお披露目に関しては、後日執り行う予定でございます。」
ぱちぱちぱちぱち!
「続いて、爵位授与式に移ります。
ミラ・ハットリ様!前へお進みください。」
「はい!」
「ミラ!本来なら公爵位の授与となる予定でしたが、その資格を失いました。
公爵領予定地も没収します。わかるわね。」
「はい!わかっております。」
「ただし、事変が未遂に終わり、被害もなかったこと。あなたの置かれた状況やその後の反省などを考慮して、伯爵位として授与することにしました。ユメたちに感謝しなさい。
このあとは、王城を出て私と隠居になります。
ただし、あなたに子供ができて成人すれば、再興できるように配慮してもらってます。
いいわね?」
「はい!ありがとうございます!」
ぱちぱちぱちぱち!
ふー、ミラの処遇がどうなるのか気になってたけど、よかった!
ミラが、ルーカスさんから新しい貴族証を受け取る。
冒険者証と似たプレートで貴族の身分証明書みたいなもんです。
王族は持ってなかったけど、エルザは持ってたのを見せてもらったことがある。
「続いて、エマ・ハットリ様、エルザ・バード様、マサユメ・ハットリ様、前へお進みください!」
あれ?3人同時なの?
「「「はい!」」」
「エマ!あなたには公爵位の授与、ならびにウェスタウンを拠点としたハットリ公爵領の領主に任命します。」
「皇王様!私は!」
「エマ!待ちなさい!
まだ終わってないからね。」
皇王様はエマに微笑んで続ける。
言いたいことはわかってるというふうに。
「エルザ!あなたは、王女であるエマが襲撃された際に襲撃者から守護してくれた功績により、伯爵位に陞爵し授与、ならびにウェスタウンを拠点としたハットリ公爵領の領主代理に任命します。
また、報奨金として、1億Gを授与します。
エルザ!ここからはお願いになってしまうんだけど、エマはユメについて行きたいから公爵領に留まることはないと思うのよ。
だから、ルーカスと相談してね。
エルザに公爵領の領主代理として、エマの代わりに統治してもらいたいの。
新代官はすでにウェスタウンに入ってるからね。」
なるほど!いいんじゃないですか?
エルザは恐縮してるが、エマはエルザにニコニコして、引き受けて欲しいと言ってるように見えるw
「次にユメ!
あなたたち黒の軍団の功績はもう語る必要はないわ。本当に感謝しています。
黒の軍団を代表して、ユメには子爵位の授与ならびにエマ公爵の護衛に任命します。
また、報奨金として、5億Gを授与します。
エマはユメについていくだろうから護衛をよろしくね。」
「「「はい!お受けいたします!」」」
エマと僕は、ルーカスさんから貴族証を受け取る。
エルザだけ書き換えになるんで、逆に預けている。
「皆さま、おめでとうございます。
以上で戴冠式ならびに爵位授与式を完了いたします。」
ぱちぱちぱちぱちぱちぱち!
はー!やっぱ緊張してたんやな。
一気に緩んだわ。
5億Gって!うっほー!
ついにあれが買えるかもしれん!
ルーカスさんに、今後の話を聞いて解散となった。
ほんじゃ、部屋に戻ろ!
◇◇◇◇◇