「こんな人生、もう嫌だ。」
とても寒い夜に、一人だけ学校の屋上にいる。
何故か涙がこぼれない。
昨日まであんなに泣いてたのに。
思い切って屋上の柵を超えた。
「もう…これで……楽になれる……」
そう呟いた。
靴を脱ぎ、髪ゴムをほどいた。
「………さようなら…」
大の字になり5階の屋上から飛び降りた。
最後に聞こえたのは救急車の音だった。
そう思っていたが、何故か生きていた。
それに気づいたのはついさっきだった。
何故か、ゆりかごに入っていて、自分の親だと思われる人が、私の本当の親ではなかったり……。
……これって、私転生してる!?
多分、今は赤ちゃん時代だと思うが、これから先、どういう生き方をすれば良いんだか………。
………今世こそ、自分に嘘をつかない。
ありのままの自分で生きることを決意した。
___あれから7年
『リノン・ムーンスター』として生きている。
あれから3人の友達ができた。
一人目は、度が過ぎたツンデレ、『ルナ・アース』
二人目は、優しくて内気な子、『アルス・メイラード』
三人目は、自由気ままで何を考えてるのかわからない子、『ゼノン・エインズワース』
私達4人ともとも性格はバラバラだけど、ずっと仲の良い親友。
……それと私の家族の紹介をするね。
お母さんは、『リオ・ムーンスター』
お父さんは、『カイル・ムーンスター』
…そして、2ヶ月前にこの世界に産まれてきた私のかわいい妹、『ミア・ムーンスター』
この4人家族もずっと仲が良い。
そして私は今、『スカイリーフ小学校』に通う小学2年生。
今日も学校で「魔法」を勉強する。
私とルナ、アルス、ゼノンは水魔法。
他には炎魔法、雨魔法、月魔法、葉魔法、光魔法がある。
最初、スカイリーフに入学するときは正直不安だった。
でも、前世とは違うように元気よく振る舞ったら、みんなと友達になれた。
……今世は絶対、ハッピーエンドを迎えたい。
そのために、「嘘」をついてでも良い人生を送る。
もう、昔の自分は見捨てることにした。
今の自分だけを見る。
___あれから5年
スカイリーフ小学生の最上級生になりました!!
ルナ、アルス、ゼノンとはずっと仲が良い。
この間は、水魔法で砂漠に住んでいる人に水を分けたり、雨が降らないときは雨魔法のチームと協力して、街に水を届けたり…
そんな日々、とあるミッションの通知が来た。
『緊急ミッション 発令!!街にモンスターが出現。市民が襲われています。スカイリーフの最上級生は、今すぐ現場に向かいなさい。ミッション報酬:3000ジェニー、50スター。今すぐ現場に向かいなさい。』
ゼノン「…へ?」
リノン「ゼノン、『…へ?』じゃなくって!!街が大変なことになってるから!早くリュックもって!!」
アルス「わっ…私、宿題途中……しょうがないかな………久しぶりに本気ださなくっちゃ…!」
ルナ「はァ〜?モンスター?そんなのちゃちゃっと片付けちゃえばいいじゃないの〜……よし…行こう!!」
そして、4人とも街へ走って向かった。
「っ…ここだっ!………あっ!危ないっ!」
ルナは思いっきりモンスターを蹴った。
するとリノンは、「作戦がある!みんな聞いてっ!」
みんなは輪になってコソコソ話をしている。
5秒ぐらい立つとみんなはそれぞれ別の場所へ移動した。
リノンは少し遠いところで、長い杖を用意している。その杖の一番上には水色の玉が乗ってある。
アルスは、他のモンスターに「この弱虫モンスターめ〜っ!悔しかったらこっちにこいや〜っ!!」とモンスターをおびき寄せている。
ルナは、モンスターに襲われた市民の回復をしている。
ゼノンは、「これでも喰らえっ!『エターナル・ブルー』!!!」と唱えて、モンスターを一匹ずつ倒していった。
そして、全員がリノンのもとへ戻った。
さっきアルスがおびき寄せたモンスターがぞろぞろとやってくる。
「よし……作戦通りだね。」
「でも、これ先生に禁止されてる魔法だよね……」
「怒られないの?」
「大丈夫だと……おもう…」
油断して話してると、モンスターが目の前まで来た。
すると、アルスがモンスターの隊長らしいヤツに捕まった。
「アルスっ!!」
「ふっ、もう遅い!こいつの命が惜しければ今すぐその杖をよこしな。」
「そんなことはっ……そんなことはっ…させないっ!!!!!これでも大人しく喰らってなさいっ!『アクア・ヴォルテック・エンド』!!!」
モンスターの隊長と、その他のモンスターが全員倒れた。
「!?こんなガキが『アクア・ヴォルテック・エンド』を使えるだとっ!?くそっ………やられたっ!!中止だ!中止!城に帰るぞ!」
モンスターたちはぞろぞろ城へ帰っていった。
「…これで…一件落着…?」
一瞬、しんとしたが、他の3人が「リノンすごいよ!!」「私のこと助けてくれてありがとう!!本当にリノンを信じてよかった…」「あんたやればできるじゃない!街を救ったのよ!!」
みんなから褒められ、なぜかブワッと涙がこぼれ落ちた。
「うぅっ……みんな…私のこと…信じてくれてたの…?」
「なんで?ずっと信じてるよ。」
「当たり前じゃん!親友のことは普通信じるでしょ!」
「リノンに出会ったときから私はリノンを信じてたよ!」
前世、みんなから信用されなかった私はなぜか涙が止まらなかった。
とても嬉しい。みんなから信用されてる私も、私を信用してくれるみんなも、尊い…。
腕で涙をゴシゴシ拭いて、「みんな、今日は私の家で一緒にゲームしよう!」
すると、「えっ!?いいの!?私ゲームやったことないけど…」「え!?賛成!!」「やった〜!街を救ったご褒美…的な…?」
…これが私の世界で一番の親友。
4人出会えたって、運命じゃない?
…生まれ変われてよかった…。
まだまだ4人の友情は続く!
第一話 どん底人生まっただ中 完






