私の方があの子なんかよりも可愛いのに
【第1話】《何をしても振り向いてくれない彼》
私は小学6年生の時から中学三年生の今までずっと好きな人がいる。
スポーツも勉強もできる、さらに聞き上手で友達も多くてすごく人気…だけどたまにふざけすぎてしまう彼に私は恋をした。
卒業式の日に彼に告白すると決めた。
髪を結んでみたり肌を綺麗にする努力をしたりオシャレを頑張っているのにあの人は私の想いに気づいてくれない。
そんな毎日を過ごしていると
ある日転校生がやってきた。
その転校生は黒髪ロングの地味な奴だった
なのに私が何を頑張っても振り向いてくれなかった彼が転校生に一目惚れをしたらしい。
そんな噂が校内に流れていた。
私はなんであんな奴に惚れる彼がよく分からなかった。
こんなに頑張っている私を放ってなんも努力していない女に一目惚れする彼が本当に理解出来なかった。
転校生が学校に来た日の夜私はどうやったら彼が振り向いてくれるのかずっと考えていたファッション雑誌も読んでオシャレも今の流行りも取り入れたりして頑張った。
次の日の朝転校生がわたしに話しかけてきた。
転校生は前の学校でいじめにあっていたらしい。
転校生はいじめられたらすぐに転校する子で何処の学校に行っても友達が出来なかったようだ。
なので友達を作りたくて私に話しかけてきてらしい。
私は一瞬悪いことを考えてしまった。
転校生をいじめてまた他の学校に転校させようと思ってしまった。
彼が『転校生の子が好き』と言う噂が本当なのであれば転校生が他の学校に行っても彼が悲しむだけだ。
とりあえず転校生と仲良くしようと思った。
そして今日彼にどんな人がタイプなのかを聞いてみることにした。
昼休み私は彼に聞いた『どんな子がタイプなの?』
すると彼は『黒髪ロングで清楚系の子がいいな』
と言った私は茶髪でボブでまったく清楚系では無い。
真逆だ。
私は彼の好みのタイプになりたくて茶髪から黒髪にしてさすがに今日から髪を伸ばしても卒業式の日に間に合うわけが無いのでセミロングぐらいになればいと思った。
清楚系についても調べた。
そして卒業式の3日前
私はこういった『私あの人が好きなんだ、』と、
転校生は『付き合えるといいね、!』なんて言った。
転校生は私のことを『応援する』と言ってくれた。
ちょっと嬉しかった。
そして卒業式の日がやってきた。
私は彼に告白しようと彼を探していた。
『好きですよろしければ付き合ってください!!』
彼の声が聞こえた。
すごく嫌な予感がした。
彼が転校生に告白している。
私は転校生が私を応援してくれているんだから告白を断るのかと思っ ていた。
だけど、
『はい!私でよろしければ!』
転校生が返事をした。
『え ?』
私は裏切られ、絶望した。
彼のタイプを聞いた時から彼のタイプの人になろうと頑張った、
だけど彼は一向に振り向いてくれなかった。
そんなことを思っていた時転校生と目が合ってしまった。
転校生はその場から逃げ出した。
私は転校生が嫌いだ。
私の努力にも気づいてくれない彼も嫌いになった。
卒業式が終わり、帰り道で転校生と会った。
私は転校生のことを無視して早歩きで通りすぎようとした時
転校生が話しかけてきた。
『ごめんなさい』
私は
『は?』と心の中での言葉が漏れてしまった。
転校生はずっと謝り続けた。
私がずっと怒った顔をして5分経った時
『私もね、あなたと同じで幼い頃から好きな男の人がいるの』転校生が言った
『え?』
『じゃあなんで彼と付き合ったのよ?!』
『好きな人がいるなら彼と付き合う必要ないじゃない!!』
『でも、私には告白する勇気なんて無かったの』
『私が告白出来ないまま中学は別々のところに入ってしまって』
『もう諦めてたの、』
『でもなんで彼と付き合うことになるのよ?!』
『断りなさいよ!!』
『あんたさえ居なければ私は彼と付き合えるかもしれなかったのに…』
私は悔しさと怒りでポロポロと泣き出してしまった。
『ごめんなさい…』
『でも…断りきれなくて…』
『 断りたかったけど断れなかった…』
『あんたと彼が付き合ったって幸せになるのは彼だけ、』
『うん、』
『…』
『彼が幸せならいっか…』
『…』
転校生は黙り込んでしまった。
私はもうこの恋は実らないのだと思った。
(後悔してないかな?)(こんな形でいいのかな?)
なんて想いがあったままみんなは卒業してみんなそれぞれ違う方に向かっていった。
5年後
あいつは彼と付き合って転校生は行方不明者として姿を消した。
警察の人達も転校生をずっと探しているがなかなか見つけれていない。
彼はとても悲しかったようで3ヶ月以上誰も見てないそう…
5年前『私の努力にも気づいてくれない彼も嫌いになった。』と思ったが5年経った今も忘れられなかった。
私は彼の家に行ってみた。
だけど、インターホンを押しても彼は出てきてくれなかった。
私は玄関に手紙と食料が入った袋をかけて帰ることにした。
手紙には○月×日△□ビル8時30分に来てください。
と書いた。
○月×日
私はメイクもファッションも髪型も彼の好みに合わせて△□ビルで彼をずっと待っていた。
この作品はいかがでしたか?
500
コメント
2件
また続き書いたら投稿しようと思います!! 最後まで読んでくださった方、 この小説を見つけてくださった方、 ちょっとでもこの小説を読んでくれた方、 本当にありがとうございます🙇♀️ なるべく早く続きを書いて投稿出来ればと思います💦 気長にお待ちください。