「 人生 」
・青水
・病み系
・視点チェンジあり
・第三話
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青side
どのくらい走ったのだろうか。
気づいたら目的の場所に着いていた。
青 「 はぁっ、はっ…、 」
口内で少し血の味がする。
青 「 ほと、け…… 」
目の前には、とても小さな背中があった。
この華奢な体に 大量の苦痛が詰め込まれている、と想像するとゾッとする。
水 「 ………ぃ、ね 」
青 「 え……? 」
水 「 寒い、ね……… 」
青 「 せやな… 」
ほとけにとって冷たいのは体だけやない。
恐らく心も、だ。
ぎ ゅ っ 《抱締》
水 「 いふ、くん……? 」
水 「 ぇ、ぁ っ……泣 」
青 「 こうしたらあったかいやろ。 」
水 「 ………ポロポロッ震 」
水 「 辛い…………ッ 」
青 「 うん、辛いよな 。 」
水 「 疲れ ちゃったよ…ポロポロ 」
青 「 うん…………… 」
何から聞けばいいのか、と思考を巡らす。
水 「 あの、ね……っ? 」
青 「 ぇ…、無理せんでええんよ?? 」
水 「 違う……ポロポロッ 」
水 「 聞いて、ほしい………ポロポロポロポロッ 」
青 「 ん。分かった、聞くで。 」
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水side
苦しい。
辛い。
怖い。
痛い。
うまく息が出来なくて 苦しい。
相談しようと思っても言葉に出せなくて 辛い。
孤独になりそうなことが 怖い。
……言葉の刃が 痛い。
蓄積した本音を吐き出そうとしても、毎回飲み込んでしまう。
過呼吸になっては、胃液だけを吐き出して。
眠れない夜はODで快楽を味わう。
苦しくて涙が止まらない時はリスカで血と一緒に本音を流す。
水 「 やっぱ 言えない…ポロポロ 」
水 「 ごめ っ…… 」
青 「 ………、 」
なんかもう、ほんとに疲れた。
青 「 そう、いや お前…… 」
青 「 ウエスト、細すぎん…? 」
青 「 食っとんの…? 」
水 「 ……食べて、ない かも 」
食べれないの。
青 「 ………目、充血してんで?? 」
水 「 泣いた、から……ポロッ 」
青 「 ほんまにそれだけなんか…? 」
水 「 ……………… 」
青 「 …OD、しとんのやない? 」
水 「 っ………… 」
青 「 …………、 」
ODは、 僕にとっての痛み止めなの。
青 「 …腕、見せて? 」
水 「 い や…… 」
青 「 ………痛いやろ。 」
水 「 痛く ないよ……ポロポロ 」
切ってるのは、自分が嫌いだから。
腕なんか痛くない。
心臓が痛い。
青 「 ほとけ…。 」
青 「 これ以上、自分を傷つけんな。 」
傷つけてない。
ただ 苦痛から、本当の自分から逃げてるだけだ。
青 「 ほとけは、それでええの…? 」
青 「 苦しいんやろ…? 」
苦しいに、決まってるじゃん……
水 「 だって、 じゃあ どうすればいいの…っ?!?! ポロポロポロポロッ 」
水 「 逃げちゃ、ダメ……?ポロポロッ 」
水 「 こんな自分、嫌いでッ 」
水 「 自分 が、分からなくて…ポロポロッ 」
水 「 自分 で居られなくて…ポロポロポロポロッ 」
水 「 言葉も、自分も 怖くて………ポロポロッ 」
水 「 僕なんか 必要なくて…っ 」
水 「 僕なんか 存在価値なくて…っ 」
水 「 僕なんか……っ、ポロポロポロポロッ 」
水 「 それ、で………ポロポロポロポロッ 」
青 「 …………なんなん、” 僕なんか “って。 」
水 「 っ………ポロポロッ 」
青 「 ほとけはほとけやないの? 」
青 「 誰がお前のこと、” 必要ない “って言った?? 」
青 「 誰が” 存在価値ない “って言ったん?? 」
水 「 ………ポロポロポロポロッ 」
青 「 分かっとんのやろ。 」
青 「 自分のこと1番分かってるのは、自分自身なんやで。 」
青 「 他人の言葉に流されんな。 」
青 「 苦しい、痛い、辛い。 」
青 「 充分分かっとるよ、その気持ちは。 」
青 「 俺はほとけより長く生きてんねんから。 」
青 「 せやけど、打ち勝つしかないねん。 」
青 「 自分は自分でおらなあかんねん。 」
水 「 …そんなこと 言ったって……ポロポロッ 」
水 「 僕、に そんなことできないよ………っポロポロポロポロッ 」
青 「 できる。 」
青 「 できないって思ってんねなら、人生の先輩から 一つだけ教えたる。 」
青 「 お前に” 必要ない “って言う奴は、お前の大切な人なんか? 」
青 「 お前に” 存在価値ない “って言う奴のこと、お前は大切にしてんのか? 」
青 「 ちゃうやろ。 」
青 「 大切な人の言葉やないなら、言葉の刃なんて自分の盾で守りゃいい。 」
青 「 大切な人やないなら、言葉の刃投げてくるような人の言葉なんて聞かんでええ。 」
青 「 お前の大切な人だけを
信じろ。 」
青 「 お前が信じられる人だけを信じろ。 」
青 「 他人の声なんて耳傾けんでええ。 」
青 「 ほとけ自身を信じればええ。 」
水 「 ………!ポロポロポロポロッ 」
青 「 自分を見失ったら、俺が、 」
青 「 俺らが助ける。 」
青 「 信じてついてこい。 」
水 「 …ポロポロポロポロッッ 」
青 「 他人のために人生諦めんな。 」
青 「 他人の言葉を理由に人生諦めんな。 」
青 「 そんなの、悔しいやろ…?笑 」
青 「 ほとけがこんな人生クソ喰らえって思ってんねなら、 」
青 「 その人生に抗え。 」
青 「 もがけ。 」
青 「 お前には幸い、手を差し伸べてくれる奴らがおんねんから。 」
青 「 一緒に足掻こうぜ。 」
青 「 一緒に、な 笑 」
水 「 ……ポロポロポロポロッ 」
水 「 ごめん……っポロポロッ 」
水 「 ごめんなさい……っポロポロポロポロッ 」
青 「 なんで謝んねん笑 」
水 「 まだ、人生諦めたくないっ……ポロポロッ 」
水 「 みんなと、一緒に 頑張りたい……ポロポロポロポロッ 」
青 「 うん笑 」
青 「 ええやん 笑 」
水 「 来てくれてありがとう…ポロポロ 」
水 「 助けて、くれてありがとう……っポロポロポロポロッ 」
青 「 ん。笑 」
青 「 電話してくれてありがとな。 」
青 「 勇気出して話してくれてありがとう。 」
少し前までは
僕の心に比例するかのような、月のない暗闇だった。
けど今は
さっきまでの僕と反比例して、
眩しく光る太陽が僕の心を照らしてくれている。
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なんかあれね、題名にそぐわない内容だね。)))
もしかして題名ミスった?🙄
しかもしかも!
書き終わって気づいたんだけど、比例・反比例知らない人どしよってことに気づいてしまった……⟵
と、とりあえず頑張って読んでくださいぃぃぃ🥲︎ ))殴
3169文字(長げぇよ)、お疲れ様でした.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ
コメント
15件
優香ちゃん久しぶり~! 青くんの言葉、優香ちゃんの考える言葉は水くんだけでなく、私にも見てる人にもきっと暖かい気持ちにしてくれてるよ....。お互い素直な言葉を交わさない2人だけど信頼し合えているから電話もして会いに行ってたんだと思う。久しぶりに感動したよ。
💙くんかっけぇ…って思ったけど、これ考えてるやつが1番かっけぇよ… 誰だよこんなかっけぇ言葉考えた人は…感動してしまったではないか、😭
表現の仕方、上手すぎません?心にささって宇宙まで飛んで行きました、?