チャットノベル方式で書いた作品の続きです。
エロですが、物足りない感が結構あるかなと思います…
チャットノベル作品を読まなくても問題無いですが、読んだほうが分かりやすいのは確かです。
チャットノベル作品は短いので、よければ一読をお願いします。
同タイトル同サムネイルなので、見つけやすさに関してはご安心下さいませ。
また「あらすじ」の部分をキャプションとして使用しております。
詳細はそちらに明記しておりますので、どうぞ一読のほうをお願いいたします。
※加筆修正いたしました。
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「ふふ……あにき…おれのかお、きにいったんすかぁ…?」
「は?」
「ずーっと、みてるからぁ…」
ナムギュはヘラヘラと笑いながらサノスを揶揄った。
完全にクスリが効いている…正確には、効き過ぎている、のが丸わかりな表情で。
緊張感は皆無。知性も皆無。
随分と気怠いのだろう、瞼は殆ど閉じかけており、脱力した首はガクリと後ろに倒れてしまった。
すると、どうぞ噛みちぎって下さいとばかりに曝け出される喉元。
半開きの口。
サノスは無意識のうちに唇を舐め、ごくりと唾を飲んだ。
(ここまで効果あんのなら、リピってもいいかもな…つか、どう考えてもコレが目的だろあのクスリ)
無料で配られていた、新しい成分入りのクスリ。
アレは、まず間違いなくレイプドラッグだろう。
最初は無料で配り、次からはロクでもない連中にリピート購入させる。
気に入った人間と一発ヤりたいヤツは、いくらでもいる。
買うヤツは間違いなくわんさかと出てくるだろう。
サノスが気に入っているクラブは、そのような魑魅魍魎ばかりが集まる場所なのだから。
(あの野郎、商売上手だな)
売人を責めるでもなく感心しながら、サノスは遠慮なくナムギュの喉元に噛みついた。
「あ、っ」
いきなりの事に、さすがにナムギュも声を上げた。
「はー…びっくりしたぁ…」
ナムギュは少し驚いた様子だったが、それでも身体は脱力したまま。
その余裕ぶった様子に–––実際のところは、ただただクスリが効き過ぎているだけで全く余裕ぶってなどいないのだが–––サノスは悔しさを覚えた。
(ナムスのくせに生意気だな、クソが)
それは全く以て意味不明であり、ジャイアニズム全開の身勝手な理不尽でしかない。
だがそれと同時にサノスの脳内で、1つのアイデアが浮かび上がった。
(もしかしたら…)
周囲を見ると、テーブルの上に1口分ほど水の入ったコップが置いてある。
(コレがマジのレイプドラッグなら…イケるんじゃねぇか…?)
サノスはコップを掴むと、残ったドラッグを全てぶち込んだ。
そして相変わらずくたりと寝ているナムギュの身体を自分の近くに引きずり、スウェットを胸の上までたくし上げた。
それでもナムギュは驚くこともなく脱力したままであったが、ものは試しとサノスは胸を中心にソレを塗りつけた。
「つめたっ」
ナムギュは水の冷たさに反応したが、それでもヘラヘラとした表情は崩れない。
「脱がすからな」
「ふふっ、どーぞ…」
許可を得たサノスは、苦戦しながらもナムギュの服を剥ぎ取り、その全身にコップの中身を塗りたくった。
特に自分が使うことになる部分にはローションを混ぜ、慣らすついでに指を突っ込んで丁寧に、また量も多めに使って塗り込んだ。
随分と指が簡単に入ったことにサノスは笑いながら、
「お前、今日ここ使っただろ?」
揶揄いの言葉をかけた。
しかしキマり切ったナムギュは恥じらいも何も無くなっているのだろう、
「ふろでぇ…よる…やりましたぁ…」
「1人でか?」
「そうですぅ…」
「こっち使ったんだな?」
「つかいたくてぇー…」
「使いたいとか、女かよ」
「あにきのせいですよぉー…」
「ハァ?責任転嫁してんじゃねぇよ」
「おしえたのはぁ…あにきですぅー…」
「まあ、とりあえず俺としては楽で助かるわ」
「そーですかぁ…」
だらけきった口調で今にも寝てしまいそうなナムギュの顔を見たサノスは、
「おい、寝んなよ」
そう言いながら指の本数を3本に増やし、起きろと言わんばかりに奥までグイグイと指を突っ込んで乱暴に掻き回した。
ローションを惜しみなく使ったそこは愛液で濡れた女のようにぬめって、いやらしい水音を立てる。
「あ、にき…ちょっと…いたい…」
「うるせぇ。いい、っつったよな?忘れたか?」
「あー…そっ、すねぇ…すみません…」
ひとしきり塗り終わったサノスは、
「よし。試しにこの状態で待ってみっか」
そう呟き、そのままナムギュに、
「つか、なんか飽きてきたわ俺。さっきの無しでいいか?」
ハッキリと聞いた。
ここでナムギュの承諾を得ておけば、場合によっては更に愉しいことになるだろう、と。
「いいっすよぉー…」
「じゃあ、しなくていいな?」
「はーい…」
ナムギュは確かに、それを承諾した。
キメセク云々の話は無かったことにすると。
確実に承諾した。
それを聞いたサノスはやおら立ち上がるとキッチンに向かい、ローションだらけの手を洗った後、勝手に冷蔵庫を開けて適当な酒を取り出して呑み始めた。
(まあ、効かないヤツもいるだろうしな)
そのように考えてみると、レイプドラッグとしては中途半端だなとサノスは思った。
自分には効果無しで、相手にのみ効果がある。
そのような、特殊な状況でしか使えない。
(アレ、あんま売れねーだろうな)
ナムギュを背にして缶酎ハイをあおりながら、ふとサノスは思った。
暫くの後、やはりアレはレイプドラッグだったとサノスは確信した。
基本的には低品質だが、自分達のような特殊な状況下であれば、これ以上なく上質なレイプドラッグだと。
ナムギュの息が分かりやすく荒くなってきたのだ。
背中を向けているにも関わらず、それでも聞きとれるくらいには。
「ねぇ、あにき…なんかぁ…あれ…?」
一切の自覚は無いであろう、不安そうに言うナムギュの顔は、余計にどろどろに溶けきってエロティックさを増していたが、先程とは明らかに種類が違っていた。
頬が紅潮し、何もしていないのに全身が熱く、汗ばんできている。
「え…なんでぇ…?」
自分から動けないと言ったくせに、違和感で脚を曲げたり伸ばしたり。
そこでナムギュは試しに自分の下腹部に手をやってみたところ、もはや完璧に出来上がっていた。
さすがにそこまで来ると、朧気ながらも自覚は生まれた。生まれざるを得なかった。
そこでナムギュは唐突に、
「ねぇ、あにき…もう、かえって…」
「あ?何でだよ?」
「いいたくない…」
サノスからすれば、訳の分からないことを言い出した。
「いや、帰んねーよ。面倒くせぇ」
「あとで…あやまるから…」
いかにも恥ずかしそうに嘆願してくるナムギュ。
サノスの口角は自然と上がってしまっていた。
「はぁ?意味わかんねー」
「あ、あの…なんかぁ…からだが…」
「身体が?なんだよ?」
「おかしくて…」
「は?おかしい?どう言う意味だソレ?」
「あつい…」
「身体が?熱い?その理由が分かんねーってことか?」
「は、はい…」
「で?それが何で俺に帰れって話になんだよ?」
理由など分かりきっていたが、サノスは敢えて知らないフリをした。
ナムギュの口から直接言わせたかったのだ。
そしてその機会は、思ったよりずっと早かった。
「あ、あにき…」
「何だよ?」
「すなおに…いっても…いい、すか…?」
「おう、言えよ」
「あ…あの…えろい…きぶん、なんです…おれ…」
「ほーん、そうか」
「はい…」
「で?」
「だから…さわって…ください…」
「俺よぉ、飽きたって言っただろ」
「おねがい…します…」
後ろからサノスのスウェットを力無く引っ張るナムギュの声は段々と震え、弱々しくなりつつあった。
「はぁー…マジダリィんだけど」
口では悪態を吐きながらも、サノスの下腹部は既に臨戦状態であった。
少しばかり焦らしてからコトに進もうとサノスは考えていたのだ。
好きな子や可愛い子にわざとちょっかいをかけてしまうタイプ、サノスはその典型である。
だからこそ、敢えて底意地の悪い言葉を投げかけてやった。
しかしそこで計算外の事が起きた。
するりとサノスのスウェットから手が離れ、次いでガチャガチャと何かを探る音がし始めたのだ。
とりつく島のないサノスの態度に、ついに諦めたナムギュは自分で慰めることに決めたのだった。
「あにき…めいわく、かけました…すみません…」
謝罪するナムギュの震えた声は、完全に泣いている者のそれであった。
「あとで…また、ちゃんと、あやまるから…いまは…かえって…ください…」
涙声で必死に訴えてくるナムギュ。
そこで焦ったのがサノスである。
「ち、ちょっと待て!」
酎ハイの缶を吹っ飛ばしながら後ろを振り返ったサノスの目に飛び込んできた光景は、とんでもないものだった。
「あに、き…?」
疑問符を投げかけてきたナムギュの顔は、そのエロティックさは、先程とは比べ物にならなかった。
涙で濡れた頬に、酷く荒い息づかい。
全身から汗を噴き出しながら濡れる湿った肌は、茹で蛸の如く胸元まで真っ赤に染まり切っている。
綺麗な形の手に握られているのは、男性器を模したブラックの電動ディルド。
いつも相手にしているサノスの大きさに合わせているのだろう、それは相当に立派なサイズだった。
サノス自身そもそも我慢などする気はなかったのだから、ナムギュの痴態を目にした途端、
「やっぱヤるわ」
そのような言葉が出てくるのは自然の成り行きであろう。
「あ、あ、っはぁ、は、っあ、ああ、っあ、すっごい、は、っはあ、あ、だめ、だめ、いや、い、やぁ、っ」
「ダメ?ダメか?イヤか?」
「だめ、じゃ、ない、っふ、う、あっ、あ、すき、すき、でも、だめ、いや、っあ」
「そうだよなぁ?さっき1人でヤった締まり具合じゃねーよなぁ、コレ?」
「や、やだ、いや、っあ、いや、やだ、っああ、すき、ですぅ、っ」
「声デケェな。抑えろよ」
「は、はあ、あ、はっ、ん、ふぅ、ふぅ、んー、っふ、う、あ、あ、だめ、だめ、っん、う、ううー、っふ、ふう、ふ、はぁ、はぁ、っんー」
「無理か?ムズイか?」
「ん、んー、っふ、ふ、っ」
何とかしてサノスの命令を聞こうとするナムギュだったが、特に今夜は難しそうだった。
だが苦しみに悶えている表情はサノスの加虐を煽り、ストロークの力は余計に強くなってしまう。
ナムギュからすれば、たまったものではない。
命令に背かないように必死でいるナムギュの目から涙が溢れて出てきたのを見たサノスは焦った。
(ヤベぇ、やり過ぎた)
サノスは即座にナムギュを抱きしめて、震えながら泣いている背中を優しくさすった。
「悪ィ、無理だわな」
耳元で囁かれた低くエロティックなサノスの声。
突如ナムギュは耐えられなくなり、声すら出せずに達してしまった。
さんざっぱら我慢させられたナムギュの身体は、あまりにも敏感になり過ぎていたのだ。
それこそ、声だけで達してしまうほどに。
厳しいお預けからの跳ね返りは、凄まじい快楽をナムギュに与えた。
ピシリと伸ばされた脚の指先はギュッと丸まり、エビ反りでビクビクと跳ねる痙攣は普段の数倍は激しく、それは挿入しているサノスにも充分伝わってきた。
熱くうねった胎内はぐいぐいと締まり、それに合わせてくねる腰を全力で押し付けてくる。
耳元で聞こえる息づかいの変化。
もはや明らかに乱れきったメスでしかない。
ここまでされて気付かない男はセンスが無さ過ぎるから2度と性行為などしないほうがいい。
そんな悪態を吐きたくなるほど、ナムギュの達しぶりは大胆で明白なものがあった。
ひたすらにオスを求める、欲しがり屋のメス。
咥えるそこは、止まらぬ愛液でびっしゃりと濡れてしまう。
やられるがままに揺さぶられ、好き放題に掻き回されながら、奥の奥まで犯される。
それ以上は入って来ないで。
お願いだから入って来ないで。
そんな嘆願など聞くわけがない。
ただただ力で服従させ、自分勝手に無理矢理入って来る。
何度も何度も、平気な顔で。
だからこそ、好き。
強ければ強いほど、激しければ激しいほど、好き。
そういうオスが欲しい。
命令でも何でも聞くから、とにかく強くて激しいオスにぶっ壊されるほど犯されたい。
メスとしての本能的な欲望。
それら全てを、分かりやすいほどに身体で訴えてくるメス。
今のナムギュはそれでしかなかった。
「あ、あにき…あの…おれ…」
「分かってる分かってる、言うな」
「すみ、ま、せ…」
「謝んな」
「は、い…」
謝るな、と言われたナムギュは恥じらいを見せた。
それもそうだろう。
自分だけ、勝手に、しかも声だけで。
恥じらいの感情の1つや2つ、湧いて当然のことだ。
そして。
コイツ可愛いな、と。
恥じらいを見せたナムギュに対して、サノスは純粋にそう思った。
そこに嘘は無い。
実に純粋にそう思ったのだ。
しかし。
それでこそ燃え上がってしまうのがサノスという男である。
「俺の声、そんなに好きか?」
聞かれたナムギュは目を泳がせつつ、
「はい…」
可愛らしく、小さな声で呟いた。
これからサノスのサノスによるサノスのための自己中ファック地獄が始まるとも知らずに。
その後サノスが満足するまで延々と行為は続けられた。
クスリの抜けたナムギュは途中からギブアップし、
「やめて、やだ、いや、もう、やめて」
と本気で嘆願したが、あのサノスがナムギュの言う事など聞くわけがない。
だが無駄に上手いサノスのテクニックに、ナムギュは何度も何度も望んでいない強烈なオーガズムを与えられる羽目に陥ってしまう。
そして、その度にサノスは額を撫でながら言ってくるのだ。
「何だよ、まだイケるじゃねーか」
ナムギュは全力で否定したかった。
違う、と。
だがサノスは否定させてくれなかった。
オスとしての強さで、否定を許してくれなかった。
長時間にわたる激しい性行為の末、ナムギュの意識は朧気になりつつあったが、原因がクスリで無いことは明白だった。
単純にトんでしまっているだけである。
自分が今オーガズム状態にあるのか無いのかすら、もはやナムギュには分からなかった。
むしろ、常に達しているような気さえする。
体力的にも精神的にも限界で、しかしナムギュの中に存在するメスの部分はまだ欲しがっているような、常時達していることに悦んでいるような、そのように前後不覚な状況であったのだ。
いよいよもって溶け切ったナムギュの顔を眺めながらサノスは、しみじみとした表情で。
「たまには使ってみっか、悪くねぇ」
「や、いや…」
ナムギュは本心で嫌がったが、悲しいことにサノスの耳にその言葉が届くことは無かった。
あまりにも激しい性行為の音で、全てがかき消されてしまっていたのだった。
コメント
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天才現る
神すぎませんか??!?口角上がりっぱなしなんですけど?!