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「オレ、家ここだから。もう大丈夫」
あの後から、家まで送ってくれる回数が増えた。まぁ、一人で帰るよりいてくれた方が暇つぶしにもなるしいいんだけど。つーか、この 二人で帰る時間が結構気に入っているというか…好きというか…。
認めたくねぇけど。
「…今日は送れない」
「え、…そうかよ」
「『え、』って。もしかして、寂しいのか?」
「…別に1人でも帰れるし」
「本当か?俺は心配だな」
「心配するくらいなら、もうちょっとだけ隣に居ろッ…。あッ、」
こんな事言うはずじゃ…。
チュッ、(でこ
「これで許してくれるか?」
「じゃ、また明日」
いや、本当にずるいと思う。
本音ではあんな事思ってた事実と、その恥ずかしい本音を本人の前で漏らしてしまった自分にため息が出た。
マジで恋してるみてぇじゃん。
「もうそろそろ本番近づいてきましたし、リハーサルしてみます?」
まだ本番2週間前だけど…?レモンちゃん。
「リハーサルとは?」
「本番でいきなりイチャイチャを要求されてもやりにくいでしょうし、私たちがアドバイスするので今やってみましょう!!」
つまり、練習するってことね。
最近のスカシピアスの奇行といい、無駄にドキドキすること多いし、オレは耐えられる気がしなくなってきた。
「じゃあまずは…」
「壁ドンから!!」
そうレモンちゃんが言うと、ランスはなんの躊躇いも疑いもなく、オレに迫ってきた。
流されるように壁際へ身体が寄せられた。
いや、デジャヴを感じる…。こんな事、前にもあったよな。シラフのときに。
そう1人で考えているうちにオレと此奴との距離がどんどん近づいてきて、もう何かを考える余裕もなくなってきた。
ドンッ
耳元で鈍音がしたからか、身体が反射的に跳ねた。ついでに声も。
顔が近くて、整った顔がより強調された。なんか…いい匂いをもするし。
何考えてんだオレ。
…空間には沈黙だけが続く。自分の心臓の音だけが聞こえる時間に耐えられなくなり、ついに限界がきた。
「ちょッ、ごめん、もう無理…//」
「ふッ、可愛い 」
「うっせー、!//」
身長同じの癖に。こういう時だけ此奴が大きく見えて、包み込まれてる感じがする。
オレは話を遮るようにレモンちゃんたちに聞いた。
「こんなんでいいの、?/」
「す、すごい…。本物に見えました…!! 」
「うん、本物のカップルみたい」
「すごいね、二人とも!見ている僕までドキドキしちゃったよ!笑 」
「本当は他のシチュエーションもやってもらおうと思ったんですけど、もう帰る時間なのでまた今度やりましょう!!」
そうレモンちゃんが言うと、オレたちは片付けを終えて帰路に着いた。
帰り道、隣を歩いている此奴が徐々に距離を詰めてきていることに気づいた。
だから、いつものようにみんなの話に耳を傾ける余裕がなかった。
「ちょッ、なに。近ぇよ/」
「…“練習”だ。」
そう、ランスが言った時オレはやっと、みんなが”練習”の話題で盛り上がっていることに気がついた。
「今日の、ああいうシチュエーションみたいなのって練習した方がいいの?」
「そうだね!練習しとくと本番でも、楽かも!」
「ほら言っただろ?”練習”しといた方がいいって」
「だからって今じゃなくても…」
ギュ(恋人繋ぎ
「本物のカップルなら周りに人がいても、これくらいするんじゃないか?」
「はッ、?」
頭が正常になっては、 真っ白になって…。もう、おかしくなってきた。
ひと回り大きく感じる手は、オレの手を包み込んでいた。
「もー!そのお二人さん、聞いてますか? 」
「大丈夫、?ドットくん、さっきから顔真っ赤だけど」
「熱でもあるの? 」
呼び掛けにやっと気づいて意識が戻ってきた。
「いや、なんでもねぇよ!// 」
「本当か?熱があるんじゃないか?」
此奴…、分かってる癖に。
わざとそう言って、今度は手をオレのおでこに当ててきた。
「離せッ、// 熱、ないから…/」
此奴の行動は読めなさすぎて心臓に悪い。
何だかんだやっていると帰り道は、残りオレと此奴だけになった。自然とオレの家の方向まで着いてきているけど、今日は送ってくれんのか?
「あの、…これいつまで繋いでるつもりなんだよ」
「お前が安全に家に辿り着けるまで」
「王子がお姫様の安全を守るのは当たり前だろ?」
「お姫ッ…、!?// よくそんな事、平気で言ってられるな…/」
何だかんだで優しいんだよな。…だからモテてやがるのか。
つーか、いつから此奴が王子でオレがお姫様なんだよ、!!
「安全に帰れて良かったな」
「…おう、…..ありがと」
「ふッ、どういたしまして」
「…また明日」
はぁ、今日は一段と疲れた気がする。心臓に悪すぎて寿命縮みそうだった。
まぁ、悪くなかったけど…。
てか彼奴、練習って言っとけば何してもいいと思ってないか、!?
BLカフェでのシチュを練習するっていう
場面を、他のカプでも番外編として出そう
かなーとか思ってるんですけど悩み中なので
ぜひ皆さんのご意見ください!
まだこの話に出ていないキャラたちでも、気合いで何とかさせるので、 できれば、𓏸𓏸と𓏸𓏸のカプがいい!とか言ってくださると助かります。← 受け攻めも書いてね
next→♡40
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