この作品はいかがでしたか?
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待って待って待って~、これ5回くらい書き直してるんだけど…
泣くわ、まぁいいや
んじゃやっていきまっせ~
全てはあの日の俺の気まぐれがきっかけだったのかもしれない
「玲王が自分からイベントに参加するなんて珍しい事もあるんだね。明日は花火が降るんじゃない?」
「いいや、今から花火を見に行くんだよ。雨が降っている中にな」
俺の唯一にして無二の友達である凪誠士郎は、俺の提案を耳にすると目を丸くしておもしろそうに驚いた
クラスはや部活は違うけれど、いつも行動をともにしてくれる凪にとっても、俺の発言は意外なものだったらしい
そこには理由なんてない。
運命に引き寄せられたわけでも、確固たる意志があったわけでもない。
騒がしい場所が苦手で、人が多い場所や催しなどことごとく避ける人種である俺が自ら「雨の中の花火を見に行こう」と言い出すなんて。
そんなのただの気まぐれというほかなかった。
七月七日。
七夕に行われる競馬場での花火大会。
屋台は出ないが競馬場の観客席から花火が間近で見られるという、鑑賞に適したものだった。
そこで、雨でも花火を打ち上げる、という情報を耳にしたとき、珍しい光景が取れるかも、と頭に浮かんだのだ。
人の混み合う観客席を離れ、ゆとりのある空間を探した俺がたどり着いたのは、普段なら馬が走っているコース内だった。
ここも花火大会に際して解放されているらしい。
雨を凌げないこの場所には人が少なく、俺にとって都合のいい観賞場となっていた。
ぬかるんだ足元に十分注意しながら適切な場所を探していると、心臓まで届くような一つの大きな破裂音が響いた。
それは大衆のカウントダウンの末に打ち上げられた、一発の花火。
けれど、周囲の気遣いが足りないのか、並んだ傘の群れが俺の視界から大輪の花火を妨げていた
背丈に自信のある俺の宝物は、俺を置いて室内へ飲み物を買いに行っている。
どうやら自力でどうにかするしかないようだった。
俺は傘を左手に、カメラを右手に、いい撮影スポットを見つけるべく、軽やかな動作で進む。
早く撮りたい、という俺の琴線を揺さぶる花火の破裂音が響く中、人の合間を縫うように歩き回る俺の足は、ある瞬間に停まった。
「…………ッ」
その姿を目にしたとき、息を呑んだ
無意識に、カメラを構えていた
ファインダーを覗きピントを合わせ、対象見定める。
罪の意識はかけらもなかった。ただ俺は、カメラを持つものとして、納めたい情景を収めようとしただけ
ただ美しいと、そう感じた。
雨とピントのずれでファインダーの中の世界はほとんどがぼやけている。
けれど、その中にただ一人、ピントが合った浴衣の女性みたいな人がいた
女性みたいな人が持つ透明のビニール傘越しに花火が映り、まるで和傘を手にしているかのように美しい。
そしてその人の端正な横顔は切なげに花火を見上げていて、その立ち姿の端々までもが一枚の作品として完成されているように思えてならなかった。
言ってみれば人がビニール傘を差しながら花火を見上げているだけだった。
たったそれだけだったのに、その光景は俺の足を止めさせ、視線と心を奪った。
悲哀さを帯びた横顔とぼやけた花火が、俺を魅入らせた。
これが俺の求めていた絵だというように、カメラを構えてからシャッターボタンに指をかけるまでに、一秒もかからなかったと思う。
けれど、シャッターが切られることはなかった
「ねえ」
そんな呼びかけの声と共ともに、被写体が俺の方げと向いたからだ。
そして同時に、自分の罪を自覚した。未遂ではあるけど
「盗撮って、確か犯罪だったよね」
振り返った人は、俺の見知った人、学校のクラスメイトだった。
翌朝俺は彼に話しかけられた。
___弁明があるなら放課後、屋上にきて
思い出すのも嫌なほど苦い記憶なので、割愛したいところだけど、仕方なく。
それから彼の指定した放課後になるまで、クラス内で物静かという印象を定着させている俺に、普段から人に囲まれるような人気者の彼がしつこく話しかけてくるものだから、クラス中が疑問符を浮かべていた。
けれど彼が奔放さはすさまじく、周囲の疑問にも俺の訴えにも一切答えることはなく、結果として『放課後必ず屋上に行く』という、半ば強制な約束をさせられた。
そしてそれによってクラス内は落ち着きを取り戻したのだった。
その日が俺の人生において最も注目を浴びた日かもしれない。
極力静かに過ごしていたい俺としては、目立つなんてもってのほかだ。
しかし、その後も彼が気安く話しかけてくるもんだから、俺は学校内で好奇な視線を浴びせられた。
その数日間のことは、あまり思い出したくない。
気まぐれで行動しちゃいけない。行動するなら受動的に。自らしてはいけない。
それが俺の得た教訓だった。
と、、今回はここで終わりです!
まだまだ愛されって感じはないけど、見てくれてありがとうございます!
なるべく早く投稿できるように頑張りますので、応援?してくれると嬉しいです。
というか、最近尊敬様からフォローをしてもらえて、とても嬉しいです!
これからも頑張ろうと思えるので、本当にありがたいんですよねぇ、これが、
ということで、また次回も見てくれるt
玲:見てくれよな!
玲王さん?
潔:こんなバカ主の物語見てくれて本当にありがとうな!
ん?ん?
玲:願いごとばかりですまねぇが、フォローしてくれると主がもっと働くぞ!
潔:あ、あと、はーとも、ちょぴっとくれると嬉しいです!
え?ん?え?
潔:せーのっ
玲潔:コメントもよろしくな!
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