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srhb
ご本人様とは関係ありません
「引っ越しぃ?」
「そう。そろそろ回線がやばくて。」
「なるほどな。」
セラおに家に呼ばれて聞かされた引っ越しの話。
回線かぁ。
俺も気にしないとやなぁ。
「それで、雲雀にも一緒に見に来てほしいんだ。」
「俺?なんで?」
「一緒に暮らすかもしれないじゃん?」
「は、///」
確かに俺とせらおは付き合っている。
でも、そんな急に言われたらときめいちゃうだろぉ!
「ふふ。雲雀はわかりやすいね。」
「うぅぅ///」
「見学だけだからさ。来ない?」
「行く。」
「ありがと。」
そうしてその物件に行くことになった。
―――――――
「広ぉ。」
「ね。これでこの値段かぁ。ん-。」
「?どうした?」
「ちょっと安すぎかなって。」
「そんなに?」
「うん。ほら。」
確かに安い。
でも変なところはにつからないし…。
「防音じゃないとか?」
「いや、そこはしっかりしてる。」
「なんでやろ。」
お試しで一週間暮らせるということなのでありがたくそのシステムを活用させてもらう。
「いいとこやけどなぁ。」
「ん-。安いっていうのはちょっと怖いからね。」
「それはそう。」
かた、と物音がする。
「?建付け悪いとか?」
「いや?新築らしいよ。」
「へー。」
パリン、と音がしてグラスがわれた。
「え?」
「古いやつ?」
「いや、そんなことないけど。」
ガタガタガタガタ
「地震!?」
「速報来てない」
デ…イケ
「なんか、声しない?」
「雲雀‼壁が、」
「うそ、」
白かった壁がいつの間にか赤く染まっている。
デテ…ケ
「やっぱ声する。」
床に赤い足跡が付く。
「ひっ」
窓ガラスも赤い手形が付く。
「何、これ。」
いつの間にか鉄っぽいにおいで充満していた。
デテイケ、ココカラ、イマスグニ‼‼
「‼‼せらお、危ない!」
「うわ、」
さっき割れたグラスが浮きセラおに襲いかかる。
「っ」
「セラお‼」
腕をかすめたのか朱線が入っている。
セラおのもとに向かおうとするがこちらにもガラス破片が飛んできた。
「く、」
「心霊かな?」
「一回出るぞ!」
「わかった。」
ガラスをよけながらドアに手を伸ばす。
「開かない⁉」
「雲雀、どいて。」
セラおがドアを蹴破る。
コワスナ、ユルサナイ‼
恐ろしい声がまた聞こえる。
その声に振り返らず、外へ出た。
バタン‼
「はぁ、はぁ…。セラお、腕大丈夫?」
「うん。かすっただけ。」
「さっきのなんだったんやろ?」
部屋での恐ろしい出来事が頭に浮かび震える。
「お店の人に聞いてみよう。」
物件を紹介してくれたお店に行くと担当者さんはいなかった。
「そんな人、ここに居ませんよ?」
そういわれた。
もう一度その物件に行くとそこは荒れ地だった。
なんでもここで火事があったらしい。
近所の人によるとそこには監禁されていた人がいたとかいなかったとか。
なくなってしまった人への冥福を願いつつランドリーへ戻った。
そんなひと夏の思い出。
×より+要素が強くなってしまった…。
こっからエッチする世界線もあった。
幽霊関係ってエッチなのに弱いらしいよ、的な。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは失礼いたします。
コメント
1件
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