甘い匂い
心が穏やかになるこの空間
僕の大好きなこの場所
『ジョングガーw』
そう その場所は貴方の隣り
『どうした?』
『いいえ、なんでもないですよw』
『そう?』
前から僕の中で霧がかかったような
苦しさがあった
それが一体何なのか分からなくて
イライラで周りを巻き込んだこともあった
きっと1番の被害は……
『グガ!!さっきから上の空だぞ!』
『ちゃんと聞いてますよジミニヒョンw』
そう…
僕の横で無邪気に笑い 微笑み返してくる
僕のヒョン
優しくて可愛くって…
でも本当は強くて男らしいヒョン
『今日は僕の部屋でいい?』
『いいですよ』
最近は互いの家で遊ぶことが多くなった
『この前 箱買いしたから好きなだけのんでいいぞwww』
『ジミニヒョン大丈夫?弱いくせにw』
『弱くねーし!!』
数時間後
『グガァァ〜ヒョンに頼れ…よ〜』
『ジミニヒョンwったく 酔いつぶれてw』
本当に最近心を許してくれたのか 酔いつぶれることも増えてきた
それが嬉しかった…ヒョンの中に僕がいることがたまらなく嬉しかった
『ん…』
『最近忙しいって言ってたもんな…』
僕は寝ているヒョンの頭を優しく撫でた
『…………』
この甘い匂い
香水とか柔軟剤とかじゃない
ヒョンの匂い
『……ヒョン』
ずっと我慢してた
あの頃のイライラが 消えた時
目の前に居たのはジミニヒョンだった
その瞬間全てが腑に落ちた気がしたんだ
あぁ…僕はこの人が好きだ
それからはただそばにいたくて
ずっと笑いかけて欲しくて
心にフタをした
全然苦じゃなかった
ヒョンの隣りが僕の定位置になれたから
例えヒョンが同じ気持ちじゃなくても…
『いいんです…今は』
『んっ…ググ?寝ちゃってた?』
『はいw寝てていいですよw鍵はいつも通りポストに入れときますね』
ジミンはグクの服を掴み
『ん…危ないから泊ま…りなよグク』
そう言うとまた寝始めた
『危ないってwww』
たまに見せる兄貴づらふかすのがたまらなく愛おしい
『ダメだよ…今日は理性が保つ自信ない…』
無防備にグクの横で寝ているジミンを見つめた
『……ヒョンが悪いんだよ?』
グクは柔らかくぷっくりとしたくちびるに触れる
甘い匂いとアルコールで頭がクラクラする
痛いほど心臓が脈を打つ
静かに僕の中の理性が崩れかけていた
気がつくとヒョンの服を脱がし体に触れた
『ーッ…んっ』
触れる度にヒョンの口から吐息が漏れる
胸の突起を弄ると全身で感じ始めた
『んッ…あ、はっ』
僕は本能に抗えなかった
夢中でキスをした
力が抜けた口に舌を絡めた
『はぁ…っ、んっ』
全身が痺れた
気持ちよさと罪悪感で感情がぐちゃぐちゃだ
『もう…どうにでもなれ…』
そう思いながら手をヒョンのコチュに触れた時
『んっ…あっ…え…グク?』
『あ、ヒョン』
『……えっ』
『な、何してんだよ!!』
僕は思い切り突き飛ばされた
『はぁ?!…これ…』
『ヒョン…あの…』
『帰れよ』
『待ってください!!話しを…』
『帰れ!!』
ビクッ
終わった……
自分でこわしてしまったんだと気付いた
『ヒョン…ごめんなさい』
ジミンは何も言わなかった
僕は静かに部屋を後にした
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