馬鹿なヤツ

○○「 いや…OKしてないよ、私 」

🐰「 でも嫌じゃないでしょ？ 」

○○「 …まあ、嫌ではないですけど 」

🐰「 んっふふ〜♡ 」

正直…この人と居ると落ち着く

出会ってほんの少ししか経ってない人に

彼女と言われても嫌な気持ちにならないのは

何かの魔法のせいなのかもしれない

○○「 …….あっ！！！！ 」

🐰「 わっ、！？なに、なに？？！ 」

○○「 学校…どうしよう、友達も… 」

🐰「 あぁ、その事ㅎ 」

スビンくんによると

あっちの世界では此処に来た者は

存在しないものとして完結しているらしい。

△△にも忘れられちゃったってことだよね…

なんか悲しい

○○「 ねぇ… 」

🐰「 ん？ 」

○○「 ここって…どれくらい広いの？ 」

🐰「 えっと、、見た方が早いかも 」

🐰「 ずっとここに居るんだから中身把握しないとだし…探検しよ 」

○○「 …うん、/ 」

そう言って手をぎゅっと握ってくれるスビンくん。

ずっと….ずっとスビンくんと一緒に居れるんだ…。

私は彼の大きい手を優しく握り返した。

🐰「 で、ここが浴室 」

○○「 わぁ…！ 」

スビンくんの邸宅はとても広くて

全てが綺麗だった。

その中でも私が特に目を輝かせたのは

浴室だ。

浴槽は大人5人が入っても余裕なくらいの大きさで、天井には綺麗なシャンデリアが付いていた。

🐰「 ㅎㅎ 気に入った？ 」

○○「 うん、凄く綺麗！ 」

🐰「 それはよかった 」

○○「 …幽霊も普通の生活してるんだね、ㅎ 」

🐰「 まあね〜。違うのは体と力だけで他は普通の人間と一緒だよ 」

優しい笑顔で話す彼を見て胸がドクンと高鳴る。

○○「 そう….なんだ… / 」

やばい、今絶対顔赤い

🐰「 一緒に入る？ 」

○○「 うん…………えっ、！？？！！ /// 」

🐰「 ㅎㅎ じゃあ今日から入ろ♡ 」

○○「 ぇ、は…いっ、今のは違うからね！？ 」

🐰「 次は部屋の紹介するね〜 」

○○「 〜ッ…..もう、！// 」

ふふ、と笑いながらスタスタと歩いていくスビンくんに走ってついて行く

い、一緒に入るなんて……心臓が持たないじゃん…。

🐰「 ここがカイの部屋で、ここが…〜 」

🐰「 ○○はここ。僕の隣だから何かあったらすぐに僕のとこ来てね 」

○○「 はーい 」

🐰「 じゃあ僕はお仕事があるから行ってくるね…ㅠ 」

○○「 ぁ…わかった、、！ 」

スビンくん、お仕事してるんだ…

何のお仕事してるんだろう。

うーん、、聞いても答えてくれなさそう

スビンくんはバイバイと手を振りながら

私の目の前から消えてしまった。

手を振っている時のスビンくんは

無いはずの兎の耳が垂れているように見えて可愛かった。

○○「 … 」

静かだ。

フワフワしていた空気が一気に冷たくなる。

○○「 ん〜… 」

🦊「 なあに、寂しいの？♡ 」

○○「 ぎゃぁっ、！？ 」

急に背後から声が聞こえたので

びっくりして変な声が出てしまった。

振り向くと そこには

ニヤニヤしているヨンジュンさんがいた。

🦊「 何その声 ㅎㅎ 」

○○「 …心臓飛び出るかと思いました 」

🦊「 ごめんね？可愛い背中が見えたからつい♡ 」

そう言って優しく頭を撫でてくるヨンジュンさん。

🦊「 あれ？スビナは？ 」

○○「 お仕事行きました 」

🦊「 ふーん… 」

○○「 ….何ですか？ 」

先程と変わらないにやけ顔のまま

穴が空きそうなほど見つめてくるこの人に

そう言うと私の耳に顔を寄せた。

🦊「 えっちした？♡ 」

○○「 ………………んなッ、！？//// 」

🦊「 あれ、したの？早いね〜♡ 」

○○「 馬鹿ですか！？してません！！/// 」

🦊「 なぁんだ、ㅎㅎ ♡ 」

スビンくんといいヨンジュンさんといい、

この人達はなんでそんな恥ずかしいことをスラッと言えるの？？？

🦊「 報告待ってるよ、子猫ちゃん♡ 」

○○「 待たないでいいです…！// 」

なんなのこの狐さん…！！

🐿「 あ！！ヨンジュニヒョン！！ 」

🦊「 あ、やべ♡ 」

テヒョンさんに見つかって

さらに笑顔になるヨンジュンさん。

🐿「 も〜スビニヒョンに怒られますよ 」

🐿「 ごめんなさい○○さん…この馬鹿狐は無視してくださいね 」

🦊「 あ〜あ♡子猫ちゃんばいにょ〜ん♡ 」

テヒョンさんにズルズルと引き摺られて行った狐さん。

その光景があまりにも可笑しくて思わず笑ってしまった

話せば話すほど謎な人達だなあ、ㅎ