テラーノベル
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なんでなんだろう。いつも考えている。
雨の日も。
晴れの日も。
雪の日も。
曇りの日も。
「みんなと楽しく遊びたいなぁ…」
「呼んだかい??」
ふと、琉華の隣から声がする。
「え?………」
琉華は驚いてカタカタと,震えている。
「だ,誰?」
「私は、アイ・ミンナ。あなたは?」
「る、るか、」
「るか!よろしくね!」
こんなにも明るく接してくれたのは初めてだ。
いつもなら、、、
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「え……何あの子…気色悪い…」
「薄気味悪い…」
「あの子みたいな子、この街にいらない」
「あたし、あの子と友達になりたく無い!」
「あいつ、気持ち悪いんだよねー」
そう。琉華は生まれた時から普通じゃない。毎日毎日、“気持ち悪い”、“友達になりたく無い”など、悪口を言われていた。
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逆に怖い。今になると、なんか裏があるんじゃないかと思ってしまうようになる。今までが、“陰”の世界で暮らしていたから。
我慢するのも普通。
泣かないのも普通。
ここまでが普通になってくると、どこからが普通で、どこからが普通じゃ無いのか、境目がわからなくなってくる。それほど、琉華は、痛い思い、悲しい思いをしてきたということだ。
どれだけ辛かっただろう。苦しかっただろう。
悲しくても
苦しくても
辛くても
死にたくなっても
そんな琉華は、もう
だって、毎日毎日辛い思いをしてきてる。こんな世界が嫌になってきている。琉華だって、楽しくみんなと遊びたい。恋愛だってしたいだろう。
でも、そんなのは妄想の世界でしかない。妄想の世界は、どんなにお金持ちでも、どんなに異性から人気があっても、叶うわけではない。
だが、今、琉華の夢、妄想が叶ったのだ。誰かと一緒に笑いながら楽しく過ごす妄想が。
「……!よろしくね!ミンナちゃん?」
「ふふっ、あってるよ!」
「あははっ!」
琉華は思った。
これが、“楽しい”ということなんだ、と。これが
ミンナと笑い合える時。琉華にとって
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