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こちらの作品は、
・記憶喪失及び奇病ネタ。
・キャラ崩壊
・口調迷子
・オリキャラ
・捏造
その他諸々、なんでも許せる方向けです。
今作は、『君僕エゴ〜マネージャーは超高身長〜』と繋がっています。
ほんとになんでも許せる方向け。
それでもよい方だけどうぞ!
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突発的連続記憶障害またの名を、『紅水母病《ベニクラゲ病》』。
15歳から18歳の間に突如として発症する記憶障害の1種で、発症したら、何度も記憶が消えるという。
人によって消え方は様々で、じわじわと消える人もいれば、パッと一気に消える人もいる、遅かれ早かれ、半年から2年程で全ての記憶を忘れる。
この病気は誰にでもかかる可能性があり、原因も不明、治す方法も未だに見つかっていない。
紅水母病を患った人は総じて身体が老いなくなり、死ぬ事がなくなるそうだ。
つまりは不老不死になる。
と、中学生の頃保健の先生は言っていた。
この話をする度に保険の先生は「不老不死は神が与えた罰です」と言っている。
先生は実年齢よりも随分見た目が若くて、半年が経つとまた同じ話をするような人だった。
練習からの帰り道にそんな事を思い出して、アイスを齧る。
アイスの棒を見てみれば『あたり!』と書かれていて、思わず「あ、当たった。」と声がでる。
隣に歩いている██に、「お前は?」と当たり棒を見せつけるようにして聞くと、「ハズレだった。次は負けねぇ」とニヤリと笑いながら返答される。
いや、いつから勝負になったんだと思いながら、前を向くと、空が綺麗なオレンジ色に染まっている。夕焼けの太陽は目に入れても痛くなくて、ずっと見ていたいとも思う。
チラリと目だけを横に動かすと██の白い肌に夕焼けの色が映っているのが分かる。
大きな瞳は光が乱反射して宝石のようにキラキラと光っていて、髪の毛が歩みと同時に揺れ動いている。
顔がいいッたらありゃしない。
……もし、俺が紅水母病になったら、コイツの…██のことだけは、最後まで覚えていたい。
そう願っている。
今日は二人きりでいれる最後の日だから、この日だけは覚えておきたい。
一生、覚えておきたい。
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休暇が終わったのと同時に、このブルーロックでは新英雄対戦が始まった。
イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアの五ヶ国の中から国を選んで、そこへゆく。
俺が選んだ国はイギリス。
それは██もだった。
正直嬉しかった。
運命だって、思った。
ふと廊下を歩いていると、██の後ろ姿が見える。
「██〜。」
そう言って、██に後ろから抱きつく。
ビクッと体を揺らして、体を竦めた██は心配そうにこちらを見る。
しまった、距離感を見誤ったか?。
いや…何かがおかしい。
たしかに俺は██に酷いことを言ったし、沢山傷つけた。
けれどこんな、
こんなにも、赤の他人のような目で見られるのは何故だ?。
「█さん?」
後ろから声がする。
振り返れば自分よりも30cm以上高い高身が目に入る。
そんな奴は1人しか居ない。
……マネージャーだ。
彼がパチパチと瞬きをすれば、大きな緑と紫の瞳が見え隠れする。
フワフワとした、ベリーショートのくせっ毛がエアコンの風に吹かれ優しく靡く。
眉毛を八の字にしながら優しく微笑む姿は、誰が見ても好感を持つだろう。
「ッ……██、!」
██は、スルリと俺の腕から抜けるとマネージャーの方へ一直線へ走った。
フワッとサラサラの髪の毛が揺れるのを見て何かがおかしいことに気づく。
「██くん、…どうかしたの、?」
チラリとコチラを見た視線が、鋭い刃物を首元に置かれたように背筋が凍る感覚を体に刻み、その場から動けなくする。
「それが___」
チラチラとこちらを確認するように視線が向いてくる。
以前として彼の瞳には不安と恐怖の色が張り付いている。
なんで、なんでそんなに怯えるの?
なんで、どうして俺を拒絶するの?。
「行こっか、…██くん。」
「……うん、」
話が終わったようで、二人は、コチラに背中を向けて、歩き出した。
ねぇ、まって、待ってよ。
俺、まだちゃんとお前に謝れてないよ。
まだ、まだなにも、お前に伝えられてないよ。
最期まで、一緒にいてよ。
お願いだから、待ってよ。
俺の事、コッチへ連れて来たのはお前じゃん、責任、取ってよ……。
ねぇ、なんで…。
「捨てないでよ…。」
そう小さく、消え入りそうな呟きが喉から口へと音を出す。
因果応報にしても、こんなの、、あんまりじゃないか……。
マネージャー██の頭を優しく撫でて、足を止めずに振り向く。
マネージャーの表情は、悪魔のようで、光の無い目は笑っていた。