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琥珀「…別に、教えてあげても良いけどさ」
「なんだ、言ってみろ」
口元をニヤッっと歪め
琥珀「あんたたちには似合いっこ無いよ」
「っ!黙れ!」
ボゴッ
頬を殴られ鮮血が流れ出る
琥珀「痛いなぁ…そうだ!交渉をしよう!」
殴られたことが些細な事の様に明るく
「…お前にそんな自由があると思っているの
か?」
当たり前の答えだ
琥珀は誘拐された身
ましてや、彼らが約束を守るとは言い切れないのだ
琥珀「ふふふ、でもさ、欲しいんでしょ?」
「…貸せっ」
男は簪を奪い取り琥珀の前に見せつけた
琥珀「…それをどうするつもり?」
先程まで楽しそうに笑っていた琥珀が男に向けて殺気を飛ばした
「おー、怖い怖い…此れを今から折る、」
琥珀「……それで?もっといい方法は他にもあるでしょ?」
低く唸るように言った
琥珀「…警告はしてあげる。後悔しても知らないよ…」
「そうかよ、ボギッ」
琥珀「…残念だ」
その時
「っあ!?何だこれ!?て、手前!何をしやがった!」
簪が光だし、男達の影から手が伸び、男達の手や足を掴んだ
琥珀「僕は何も…してないよ」
琥珀は少し寂しそうに、そして、楽しそうに言った
男達を掴んだまま手は影へ戻ろうとする
琥珀「またね、もう会うことは”二度と”無いけど」
「まっ…」
男達の体は完全に消えた
次回
二人の影