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予想外のことを経験したことはあるのだろうか?俺はある。あれは8歳のことだ。侯爵家夫妻だっ た両親が遠方へ視察へ行ったきり戻らなかった。その死はもちろん悲劇的だったが、そこに取り入ろうとする輩への対応で手一杯な状況に直面した。それが7年前の話だ。
「坊っちゃん、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、アッシュ。うまく行っている。君たちのおかげでな。今夜は俺が楽しいパーティーを軽くぶち壊してくるだけだ。それに俺より強い人間はこの国にはいない、君はそう言っていただろ?」
そう言って俺は襟つきのジャケットを羽織る。認識阻害の魔術をかければ後は完成だ。
「招待状はお持ちですか?」
その屋敷に仕える使用人は当然の質問をしてくる。俺は懐から招待状を取り出す。この招待状は気絶させたどこかの公爵家か伯爵家が持っていたものだ。それを今回は利用させてもらう。
「確認できました。どうぞお入りください。」
そう言って俺はパーティー会場に入る。 そしてそのまま中庭に入って、認識阻害 の魔術の上に上級認識阻害をかける。上級認識阻害をかけているものを認知することは基本的には不可能だ。そして俺はジャケットを脱ぐ。あとはお楽しみの時間だ。
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