コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
20XY年1月1日 東京ドーム 25ゲート
「どうしたんですか?」
警備員の方だ。
「東京ドームに爆弾があるって噂を聞いて探し回っていて…。19時に爆発するらしいんです!」
「そんなの信じられると思いますか?」
「李子、これじゃない?」
「本当だ…」
「これは爆弾ですね…。研修で教わりました。しかも、かなり強力なものです。これ1つでドームは吹き飛びます。」
「でも、今から全員避難させるんじゃ間に合いませんよね?」
「そうですね。とりあえず通報して爆処理呼びますか?」
「それでも間に合うか?」
「待ってくれ!立川に聞いた。ワイヤーを切るんだ。ハサミはあるか?」
「持ってきます!」
3分くらいすると、警備員さんがハサミを持って戻ってきた。
「ありがとうございます!」
「じゃあ、俺やります!本郷、指示を頼む。」
「あと5分だけど、できる?」
「任せろ。」
「じゃあ近藤、まず赤だ。次に青。」
「いいぞ。」
「黄色、緑。」
「はい。」
「ピンク、オレンジ。」
「大丈夫だ。」
「水色、紫。それで解除だ。」
「ランプが消えた。」
「解除できたってことかな?」
「あと1分で19時よ。一応離れましょう。」
…34,35,36…
秒針は時を刻み続ける。
…57,58,59,00…
爆弾は、ピクリとも動かない。
「大丈夫、みたいだな。」
「でも一応警察に通報しておきます。」
「分かりました。ありがとうございます。」
「ハァ、これで終わったんだね…」
「よかった…」
私たちは皆、その場に倒れこんだ。
「ついにやったな…」