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レッド
「ふぅ~。ようっやく着いたな!」
グリーン
「あぁ、ここがトキワシティかぁ。周り一面緑に囲まれてるな!
レッド
「これからどうする?俺は傷ついたポケモンを回復しにポケセン行くけど…。」
グリーン
「俺はちょっとブラブラしてるよ。観てみたい所もあるし!」
レッド
「OKー!!じゃあ、また後で!」
グリーン
「おう!」
レッドはポケモンセンター目掛けて一直線に向かった
レッド
「この世界で知らない人はいないと思うが、
ポケモンセンターとは傷ついたポケモンをなんと無料で回復してくれる場所であり(売上あるのかと?思ったりするが…)
他のトレーナーと通信が取れたりと、とっても便利な場所なんだ!」
‘ウィーン’と自動扉が開くとレッドは女医のジョーイさんにモンスターボールを手渡した
レッド
「ジョーイさんっ!俺のポケモンお願いしますっ!!」
ジョーイ
「はあいっ!お預かりしまーす!
また後で取りに来てくださいねっ!」
レッドはポケモンセンターを出るとグリーンを探した。
やっとのことで、ある建物の前に立っているグリーンを見つけた
レッド
「探したぞ!グリーン」
グリーン
「…ん?あぁ悪い。」
レッド
「で?ここは何なんだ?」
グリーン「ポケモンジムって言ってカントー地方に8つあり、ここはその内の1つ。
そこに君臨するジムリーダーを倒すとジムバッジが貰えて、8つ集めるとポケモンリーグに挑戦できるのさ。まぁ最強のトレーナーの称号を手にするためのピース集めみたいなもんだ。」
レッド
「なぁんだ、そんなら俺がぶっ倒してあっちゅう間に、最強の称号をゲットしてやるぜっ!!」
グリーン
「バーカ。そんな簡単なら皆苦労しないって。ジムリーダーってのは他のトレーナーに比べて格別に強いんだ!今のお前なんか門前払いレベルだ。」
レッド
「何を~。俺のヒトカゲとポッポに火をつけさせてしまったな!今に見とけよっ!」
グリーン
「ったく。ポッポはともかく、ヒトカゲは元から火ついてるって……。」
グリーンの冗談にレッドがキーキー言う中、一方のグリーンはジムをじっと見つめる
グリーン
「(おかしいな。ジムリーダーってのは常に居る筈なのに今日だけ休みなのかなぁ?)」
そこへ恰幅の良い男性が2人に近寄ってきた
恰幅の良い男性
「ここのジムに何か用かな?生憎、挑戦しに来たってんなら残念だけど、少し前からこのジムは開いていないんだ。」
グリーン
「え!?どうしてっ!?」
恰幅の良い男性
「さぁね。ただ、ここのトキワジムって最後のジムなもんだから、挑戦しに来る人自体少ないのかも。僕もこの街に引っ越してきて、まだジムリーダー、見たことないんだよね。」
レッド
「じゃ、そのジムリーダーサボってるのかもね!」
恰幅の良い男性
「コラコラ。でも、本当にそうかもね!」
グリーン
「おじさんまでっ!!はぁ~。でも本当残念だなぁ。俺はジムリーダーに憧れてるからさ!一目でいいから見たかったんだよなぁ。
んで、いつかジムリーダーになるのが俺の夢なんだ!!」
レッド
「へぇ~。俺に負けたのにぃ~?」
グリーン
「お前なんかすぐ追い抜いてやるって!」
恰幅の良い男性
「2人とも熱いねぇ。きっと強いトレーナーになるよ!おじさん応援してるからねっ!!じゃあね!」
レッド&グリーン「またねー!!」
そして2人はポケモンセンターに戻りレッドはポケモンを受けとった
レッド
「よっしゃ!準備も整ったし、出発しますか!!」
グリーン
「・・・」
レッド
「…グリーン?」
グリーン
「その……なんだ、やっぱり今のままじゃ俺達自身、成長しないと思う。
2人で旅するのは、そりゃ楽しいけどさ。楽しいだけじゃデカイ夢叶えるには、その障壁になっちまう。
困難に1人で立ち向かってこそ一流のポケモントレーナーだと俺は思う。」
レッドは俯いたまま何も喋らない
グリーン
「…すまんな」
レッド
「プ・・プっ・・・ブわッハハハハ!!グリーン!俺が落ち込んでるとでも思ったか!?」
グリーン
「そりゃ、お前!いっつもドジばっかしで……」
レッド
「一番俺の性格知ってるお前が心配してどうする?俺なんか1人でいたって何も寂しくなんかないぜっ!?明日までにジムリーダーの1人や2人、楽勝ってもんよ!!」
グリーン
「そうか。そうだったな、俺の考え過ぎだったようだ。」
レッド
「それなら、俺はもう行くぜ!」
グリーン
「俺はもうちょっとこの街を堪能してから行くわ!」
レッド
「じゃっ!」
レッドはポケモンセンターを飛び出し、トキワの森に向かって全力で走り出していく
グリーン
「レッドっっっ!!どこに行っても一生俺のライバルだからなっっ!!!」
レッドは微かに聞こえたグリーンの叫び声に振り返ることなく、片腕を上に挙げ暗闇の森の中に姿を消した