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今回2人のしんじょーめっちゃごちゃまぜだからスランプですねはい泣泣泣
自信作だたから書いたあと気づいてかなC
たまにこういうことあるんすよね泣泣
スランプだけど良ければ見てください🙇♀️
青「なあ、ないこ」
久しぶりに呼んだその名前は、思ってたより軽くて。
思ってたより、遠かった。
桃「……まろ」
標準語の、少し低くなった声。
昔みたいに笑わないそれに、胸の奥がぎゅっと縮む。
あの頃はさ。
スタジオの隅っこでコンビニ飯分け合って、
「売れたら焼肉な」なんて笑って。
夜中の配信終わりに、二人で将来の話して。
夢の話して。
手の届かない未来を、本気で掴みにいこうとしてた。
あの時間は、確かに幸せやった。
桃「……最近さ、俺ら全然喋らなくなったよね」
ないこがぽつりと零す。
その言葉に、まろは笑う。
青「しゃあないやろ……忙しいんやし」
軽く言ったつもりやのに、
空気がぴりっと裂ける。
ほんまは気づいてた。
忙しいからちゃう。
距離を置いたのは、自分や。
ないこが遠くなるのが怖くて、
先に手を離した。
桃「まろ、なんで最近避けるの」
まっすぐな目。
昔と同じ、まっすぐすぎる目。
青「避けてへん」
嘘や。
ほんまは。
成功していくないこを見てると、
置いていかれる気がして。
一緒に夢を追ってたはずやのに、
隣に立つのが怖くなった。
桃「俺さ、」
ないこが言う。
桃「幸せだったのは昔の話って、思いたくないんだよ」
その言葉が、胸に突き刺さる。
桃「今も、まろとやってる時間が一番楽しい」
ずるい。
そんな顔で、そんな声で。
青「……俺は」
喉が詰まる。
ほんまは言いたい。
今も一番やって。
誰よりも大事やって。
でも。
青「昔のほうが、楽しかったかもな」
最低や。
自分でもわかるくらい、最低や。
ないこの目が揺れる。
一瞬だけ、傷ついた色が見えた。
桃「……そっか」
静かに笑うないこ。
その笑顔が、昔よりずっと大人で。
ずっと、遠い。
桃「じゃあさ、昔に戻れるように努力しよっか」
……え、?
桃「俺、諦めないよ」
まっすぐな声。
桃「まろが逃げても、俺は手離さない」
胸が、痛いくらい熱い。
桃「だってさ、」
ないこが近づく。
桃「幸せだったのは昔の話にしたくないの、俺もまろも同じでしょ?」
……ずるい。
全部見抜いてるやん。
まろは顔を背ける。
けど、指先だけは。
そっと、ないこの服の裾を掴んだ。
青「……離すなや」
まろの指が震えてる。
ないこはその手を握り返す。
桃「離さないよ」
その一言で、終わるはずだった。
なのに。
終わらなかった。
青「なあ、ないこ」
まろが小さく呟く。
青「もし俺が消えたら、どうする?」
冗談みたいな声やのに、
目は笑ってへん。
ないこは即答する。
桃「探す」
青「見つからへんかったら?」
桃「壊れるまで探す」
即答。
迷いゼロ。
まろの喉が鳴る。
青「……重」
桃「まろが言う?」
ふっと笑うないこ。
桃「最近さ、俺が他の人と話してるだけで機嫌悪くなるの誰?」
図星。
まろは舌打ちする。
青「……当たり前やろ」
低い声。
青「俺のやろ」
空気がぴん、と張る。
ないこの瞳が揺れる。
嬉しそうに。
桃「うん、俺もそう思ってる」
怖いくらい、迷いがない。
夜。
配信終わり。
二人きりの楽屋。
ソファに座るないこの上に、まろが体重預ける。
青「……なあ」
桃「ん?」
青「俺おらんくなったら生きていける?」
冗談の形した本音。
ないこは少しだけ考えて。
桃「無理かも」
さらっと言う。
桃「まろいない世界とか、意味ある?」
心臓が跳ねる。
青「重い言うたやろ」
桃「だって事実だし」
ないこはまろの髪を撫でる。
優しい指。
逃げ道を塞ぐ指。
桃「まろは?」
沈黙。
数秒。
青「……俺も無理や」
小さく。
小さく。
青「お前おらんかったら、俺なんもない」
夢も。
歌も。
笑顔も。
全部、ないこと一緒やったから。
桃「じゃあさ」
ないこが囁く。
桃「一生縛り合おうよ」
まろの呼吸が止まる。
桃「他の人いらないでしょ?」
優しい声。
でも目は笑ってない。
桃「俺はまろだけでいい」
逃げられへん。
でも逃げたくない。
青「……束縛やでそれ」
桃「まろだってしてる」
正論。
二人で笑う。
少し狂ったみたいに。
幸せだったのは昔の話。
そう思おうとした。
でも違う。
今のほうが、もっと深い。
もっと重い。
もっと、危うい。
でも。
この息苦しさが心地いい。
青「なあ、ないこ」
桃「ん?」
青「一緒に堕ちよか……笑」
ないこは微笑む。
桃「もう堕ちてるよ、まろ」
指を絡める。
強く。
痛いくらい。
離れられない。
離れたくない。
二人だけの世界で。
昔よりずっと危うい幸せを抱えて。
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