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「……暇だな…」
フランは日記を書くことにした。
最初には、「〇月〇日、私はメイドを殺しちゃって、怒ったお姉様がお仕置で私を地下室に閉じ込めたの!私はすっごくすっごく悲しかった!もう全部壊しちゃいたいくらい!」と書いた。フランは毎日日記を書いた。怒った時も悲しい時も。いつも、咲夜がご飯を持ってきた後に書いていた。すぐ飽きるだろうと思っていたが、なぜか書くのが楽しくなった。
ある日、レミリアに日記の事がバレてしまった。日記にはレミリアの嫌なところなどを書いてあったので、フランはすごく怯えた。フランは、レミリアの怒った顔を見ると、「はぁ…もうどうでもいいや。」と言って、フランの目からボロボロと、まるで宝石のようになった大粒の涙がこぼれ落ちた。レミリアは、大きなため息をついて、「日記を書いても何も変わらないわ。メイドを殺した事をしっかりと反省しなさい。」そう言って、レミリアは地下室を出た。
フランはその日から、悲しみが怒りへと変わって、色々な物を壊した。フランの心自体が壊れてしまったかのように、部屋をボロボロにした。フランの目はまるで暗闇のようにどす黒くなっていた。