類「おわった。おわったよ…!」
_‘「あがとう、類君。僕たちが動けなくてごめんね。」
類「カイトさんのお陰であの健康診断は乗り切れたから、感謝しているよ。」
カイト「このセカイに強制的に入ってきた類君は、バグとして引っ掛かってしまう可能性があったからね。」
類「このセカイは、皆の求めたものが能力で反映されたセカイだからね。」
類「司君は、スターを求めて、
寧々は、歌声を求めて、
瑞希は、承認を求めて、
朝比奈さんは恐らく精神安定を求めて、
東雲君は、情熱を求めて、
青柳君は、冷静を求めて。」
*_「そう、だから類君は能力を持ってなくて、人工的な能力をセカイに造った。」
類「ミク君…」
カイト「皆はセカイから出ようとしなかった。」
類「だから僕が強制退出のプログラムになり、僕の手で殺さないといけなかった。」
ミク「苦しかったよね。ごめん…」
類「いや、皆が救われたんだ。現実で生きてるから大丈夫。」
ミク「…よかった。」
ミク「元々は、このセカイは能力なんてなかった。小さい城があって、花畑があっただけだった。」
類「そうだね。皆の想いが強かったんだよ。もう、懲りごりだけれどね。」
類「さて、あとは僕が退出するだけだね。」
カイト「まさか…自分を刺す気かい?!」
類「僕だけ痛い思いをしないのは理不尽だからね。」
類「また、いつか会おう」
ミク「…うん。今度は、こうならないように。」
グサッ……
….
….
「…ん?」
「司君。起きたかい?」
「類?!」
カイトさんから聞いた話だと、オレ達は長い間寝ていたらしい。
類は、今までのストレスだろうと言っていた
「しかし、変な感覚だったな」
「…どんな?」
「寝ているのに寝てないような…」
「フフ、リアルなゆめだね。」
いきててよかった…
「何か言ったか?」
「いや、何も言ってないよ。」
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