テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
めじろーーーーーーーーさん!!!!
たんじょうびおめでーーーーす✨️✨️
なんでノベルかって言ったら…
めんどいからです✨️✨️
チャットの方はやりにくい((
という事で!!イラスト(線画)です!
あーちゃんは多分知ってるやつだと思う!
何も描いてなくてすいまん!!一応、線画も乗っけときます
塗りたかったらぬってくださいいい!
あと、小説!
私の本職(?)で挑みます!
「ありえない段差でつまずきます!?」
春の昼下がり。
校舎をつなぐ渡り廊下に、昼休みのチャイムが鳴り響く。
「りうらー、お前早くしろって、弁当置きっぱなしだぞ」
教室を出ようとしていたないこが、ドアを半分開けたまま呼ぶ。
机の上に置かれた黒い弁当箱と、座ったままスマホをいじる赤髪の男が一人。
「……うん、わかってる」
りうらはやる気なさそうに腰を上げ、鞄を肩にかける。
「昼メシどこで食う?」
「屋上空いてたら屋上。ダメなら階段下」
「階段下ってりうら……なんでそんな不人気スポット選ぶんだよ」
「人いないからいいんだよ」
ないこは苦笑しつつも、「それもそうか」と頷く。二人で廊下に出ると、昼休みの生徒たちがどっと流れていた。
「おーいりうら!」
「ないこも来んの?」
すれ違いざまに声をかけられるが、りうらは軽く手をあげるだけ。
ないこは口角を上げて「あとでな」と返す。
「りうら、もうちょい愛想よくしたら?」
「めんどくさい…」
「それ、俺に言うな」
二人はそんな軽口を叩きながら昇降口を抜け、渡り廊下を渡る。
「しかし混んでんな、今日」
「一年生入ったからな?」
「りうらが適当に『あー、なんとかなるだろ』って座ってた屋上、今満員なんじゃねーの?」
「……まあ、そしたら階段下でいいでしょ」
ないこは苦笑を深くした。
「りうらさ、人生でさ、何でもかんでも“なんとかなる”って言い過ぎだろ。授業もそうだしさ」
「だいたいなんとかなるでしょ」
「いやなってねえだろ、この前の現国テスト」
「……」
「おい黙るな」
りうらは小さく舌打ちして歩みを早める。
ないこはそれを追いかけつつ、渡り廊下の真ん中で肩を並べた。
校舎をつなぐ渡り廊下はガラス張りで陽射しが強い。
下は少し段差になっており、スロープと階段が選べるようになっている。
ないこは自然にスロープ側を歩き始め、りうらは階段を上りかけた。
「おいおい、そっち段差あんぞ」
「平気でしょ…」
りうらは靴音を響かせて二段目を踏んだ、瞬間――
ガンッ!
「うおっ!」
「おいっ!?」
思い切りつまずいて、りうらは膝をついた。
「……痛っ……」
「りうらバカじゃん、どこに引っかかってんだよ」
「いや、なんか……段差高くない?」
「は?」
二人で覗き込むと、確かに他より3センチくらい高い段差が一段だけ紛れている。
「なにこれ……罠かよ」
「知らねえけど、器用にそこだけ踏むなよ」
りうらは痛む膝をさすりながら立ち上がると、恥ずかしそうに周囲を見渡した。
すぐ後ろからやってきた女子の二人組が「大丈夫?」と心配そうに声をかけてきた。
「……あ、大丈夫です」
りうらは赤面してそっぽを向いた。
ないこは耐えきれず笑い声を上げた。
「クソ、笑わないでよ」
「いや無理だろ。何だよ“ありえない段差”って」
結局そのあとも渡り廊下の階段を上りきるまで、ないこは笑いっぱなしだった。
屋上を目指したがやはり満席で、階段下に移動。
二人だけの昼食タイムが始まった。
「りうらの弁当、今日は卵焼き入ってんのか」
「母ちゃんがやたら気合入れてた」
「そりゃいいじゃん。俺ももらっていい?」
「は?なんでよ」
「今日も買い弁で金足りねえんだよ」
「……ほら」
「素直で助かる」
ないこは箸でりうらの弁当から卵焼きを取って口に入れた。
「美味しい」
「知ってる」
しばらくのんびり弁当をつつく二人。
階段下の壁には、誰かが描いた落書きが増えていた。
「“愛してる”って書いてあるな」
「リア充アピか」
「りうら書いとくか?」
「は?」
「“ありえない段差でつまずきました”って」
「やめろマジで」
ないこの声が笑いで震える。
「りうらほんとに段差に負けるの似合うよな」
「うるせえ」
「俺いなかったら今頃泣いてた?」
「泣かねえよ」
「いや泣いてたろ」
「泣かねえって」
「じゃあさっき女子に心配されたのなんで無視した?」
「恥ずかしかったんだよ!」
りうらがちょっと赤くなって声を張る。
「ははっ、素直だなー」
「クソ……ないくんには言うなよ」
ないこは肩を揺らして笑い続けた。
午後の授業前。
昼休み終了のチャイムが鳴るまであと数分。
二人は階段を上がり、再び渡り廊下を歩く。
「おい、今度こそちゃんと段差見ろよ」
「わかってる」
「ほんとに?」
「学習する男だぞ俺は」
りうらは慎重に一段ずつ確認しながら上る。
「はいはい、偉い偉い」
「バカにすんな」
「いやでも偉いわ、成長したな」
「クソ……お前マジで後で覚えとけよ」
「はいはい、覚えときまーす」
二人で軽口を叩き合いながら渡り廊下を渡りきる。
ふと、ないこがりうらの肩を軽く叩いた。
「なあ」
「ん?」
「りうらさ、また転んでも、俺だけは絶対笑ってやるから安心しろ」
りうらは吹き出した。
「フォローになってねえだろ」
「うん、そうだな」
笑いながら、二人は教室に戻っていった。
放課後。
部活も終わって帰り支度をする教室。
「おい、ないこ。帰るぞ」
「おう」
鞄を肩にかけて廊下に出る。
窓の外は夕焼け。
昇降口まで歩く途中――
「ないくん、あれ段差気をつけてよ」
りうらが指差す。昇降口手前、たった2センチくらいの謎の突起。
「んなもんでつまずくかよ!!!」
「フラグ立ったね」
「やめろ」
ないこは慎重にまたいだ。
「おー、成長した」
「うるさい」
二人は笑いながら下駄箱に靴をしまう。
帰り道。
「ねぇ」
「ん?」
「次の日曜さ、どっか行こうよ」
「どこ行くん?」
「決めてない」
「またそれかよ」
ないこは呆れながらも、りうらの隣を歩く。
「……まあ、いいけど。段差だけは気をつけろよ」
「ないくんそればっか言うね」
「だってりうら、マジで段差に負けるからw」
「クソ……今度こそ転ばない」
「ほんとかよ」
「絶対転ばない」
そんな誓いもどこまで本気か怪しいまま。
赤く染まった道を、二人の笑い声が響いていた。
――その後、日曜の繁華街で、また別の「ありえない段差」にやられるりうらの姿を、ないこはしっかり目撃することになるのだが――
それはまた別の日の話。
どうやっっ!?
赤組で書かせてもらいましたわ(?)
良ければ感想くださ〜い!
改めてお誕生日おめでとうございます!
コメント
5件
ありがとおお😭😭😭😭 線画塗りたいです!!!保存おっけーですか?? 小説も神でした!!😇✨💕