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刹那も恋ふ

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刹那も恋ふ

1 - 第1話

♥

4

2022年12月04日

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………。もう一度、もう、一度

君と話せたら。

君はなんと言ってくれるだろうか。

嗚呼、最期の言葉が聞こえる。

「ーーーーーーーーーー」

なんと、言って、いたっけ、

神様、どうかっ、どうか。

あの素敵な女の子を、僕の代わりに愛してください。

………………………………………………………………………………………………

キーンコーンカーンコーン、

四時間目の終わりを告げるチャイムが、風と共に流れる。

「瑠君!」

「るーいーくーん?聞いてますかぁ?」

「ああ。ごめん聞いてた。」

??夏菜、なんと言ってた?

「う〜ん?本当かな~??じゃー私、なんて言ったでしょうか!」

「?ふけんこうダネ?」

「一文字も合ってないって!」

そう、だね?と思いつつ、彼女の顔を見る、笑顔がキラキラしていて僕には眩しい位だった。

……………………そんな彼女は病気だ。

彼女に、殆ど時間は無い筈だ。

何故なら、夏菜は体のうち側が段々と腐ってしまうのだから。

「ね!瑠、お昼、一緒に食べよ!」

「うん。良いよ」



がちゃっ

「うわー!!やっぱり屋上は気持ちいいねぇー」

「あはは!前髮!崩れてる〜」

「……………………」

「ねぇ、瑠、私の寿命のこと、気にしてるでしょ。」

「だってっ!夏菜は他の人よりもッ!……」

「ねぇ、留、世界で一番無駄な時間って何だと思う?」

他の人と自分を比べている時間

なんだよ」



僕はその言葉をきいて仰天してしまった。いつも能天気な夏菜が真面目に言葉を発したから。何なんだろうこの気持ち。夏菜を誰にも取られたくないっ!

………そうだ、姉ちゃに相談しよ。

……………………………………………………………………………………………………

あい。新シリーズです。色々掛け持ちでやってるので!

更新、遅くなります。ᕙ⁠[⁠・⁠۝・⁠]⁠ᕗ息抜きなんかに読んでください!それでは!さようなら(^^)/~~~

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