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“注意事項”
・モブが出てきます
・二次創作
・フワミナ主軸のろふまおメイン
・洗脳系…?
・R_気味
・ライバーさんがおかしくなります
・キャラ崩壊ありき
これらが大丈夫な方はどうぞ!!
剣持視点
「僕は突っ込む事にします。…うん。突っ込みましょう。手遅れになったら元も子もないですし。」
僕は突っ込む事にした。確かに客人が退くまで待ってても良いが、そいつが元凶ならとっ捕まえた方が良い。
「…そうですか、なら1つだけ言わせてください。」
「なんですか?」
甲斐田くんは1回息を吸ってから念押しするようにこういった。
「**絶対に不破さんの首からネックレスを取ってください。**細かい説明は後でします。」
甲斐田くんは僕よりあの石の事を知っているだろう。素直に甲斐田くんに従う事にした。
僕らはドアノブを捻り、部屋から出て行った。
そして不破くんがいるであろう部屋の前に行くと1つデカい音が聞こえた。
人が床に倒れる時の音だった。僕らは急いでドアを開け、中に入った。
「いっしょうだいすきだよぉ…♡」
『あは、ッ♡来世はァ、一緒になれるといいね?♡不破くん♡』
部屋はお酒の空き缶だらけだった。薬のゴミも散らかっていた。
不破くんが女の人に床に倒されていて、女の手にはカッターがあった。不破くんは抵抗する姿も見せないまま、女の目をまっすぐと見ていた。
女の人の顔は髪の毛であまり見えないが、口角が異常な程に上がっている事が分かった。その笑みは不破くんと一緒に死ねる喜びからでは無い、違う感情からの笑みに見えた。
「ッ不破さんッ!!」
社長が咄嗟に女の人をなりふり構わず突き飛ばしてから女の人を拘束し、カッターを取り上げていた。
『ッえ、何してくれてんの、っ?』
「貴方は大人しくしていてください。絶対に許しませんから。」
珍しく威圧のある声でそう女の人に言った。女の人はぎゃーぎゃー騒いだり暴れたりしていた。
僕らは社長の動きに合わせて不破くんを抑えた。甲斐田くんが不破くんを動けないように拘束し、僕が不破くんからネックレスを取り上げた。
「ッへ、ッ、?あ、っ、返して、返して”ッ!!俺の、ッ…俺のネックレス、ッ”!!!」
声を荒らげ、手を伸ばしながら身体を前に乗り出す。その度に甲斐田くんが僕から距離を離す為に甲斐田くんは一生懸命に不破くんを引き止める。
とりあえず何を見せれば良いのか分からないが、全部取り出し、手の平に乗せ、不破くんにみせた。
『ッもう少しだったのに、ッ…』
女がそうポツリと半分空気が入り交じった声で呟いた。
歯を軋ませ、悔しそうに下を俯く。
不破くんは白い石を前にピタリと止まったかと思えばそのまま力が抜けたように甲斐田くんにもたれかかった。
壊れた石は光は通せるくらいの半透明の石だ。
「…おわ、った、?」
ネックレスにぶら下がっていた紫色に光る石は灰色に、バラバラになっていた。
「っやりました、不破さんを助けれましたよ!!」
そう甲斐田くんが声を上げる。…そうか。救ったのか。不破くんを。
「ですね、!やりましたよ、!!」
女を抑えながらそういう。女は諦めたようで、大人しくなっていた。
「…さて、警察に突き出しましょうか。不破くんを狂わせていた人を。」
僕は女の人に視線を向けながらそういった。
『ッ、!!ただ私は、ッ、あの人を1番にしたかっただけ…なのにッ…』
「…」
その場が静まった。
『この男を殺ればッ…あの人は1番になれたの、ッ…コイツがいなければずっとあの人は1番だった…ッ』
女の目に涙が溜まっていくのが目に見えて分かった。
『この男さえいなければあの人はまだ笑顔で居れたのに、っ、』
犯行動機がある程度分かった。紫色の宝石を利用した理由も分かる。不破くんは意外と隙がない人だからプレゼント、と言って不破くんに渡したんだ。
ホストである不破くんはお客さんの物を簡単に拒絶する事は出来ないことを良い事に渡したのだろう。
でも僕らには不破くんを殺ろうとしたこの女の人には同情する余地もなかった。
「…どんな理由であっても許されませんからね。罪を償ってください。」
女を突き放すように酷く冷たく社長はそう言った。仲間が1人居なくなるかもしれなかったからか、少し口調がキツくなっていた。
「…警察に通報しますね、」
甲斐田くんがそう言い、不破くんを膝の上で寝かせながら携帯を取りだし、電話をかけ始めた。
これにて一件落着、か。
Twitterにて____
にじさんじ公式🌈🕒
にじさんじ所属バーチャルライバー、不破湊は精神的疲労により、1ヶ月の休止をします。
御迷惑をおかけしますが、御理解と御協力をお願いします。
__________________________
ラーメン屋にて
不破くんはあの後ずーっとボーッとしていて、精神病院にまで送り込まれるくらいだった。原因は心の壊死、つまりは廃人化していた。
かなり時間が掛かった。1ヶ月じゃ足りないくらい。だけど今はこんな風に元気よく喋っている。
「ほんまに申し訳ありませんでした…」
「アニキが元気でいられるならそれでいいんですよ!」
「一時期どうなるかと思いましたがね。」
「まぁ不破さんのせいではありませんしね。あの女性の方もきっと檻の中で反省しているでしょうし。」
ラーメンを食べながら、そんな風に話し合った。
「あ、甲斐田くん。」
「?はい!なんでしょう?」
1つ聞き忘れていた事があった。
「なんでネックレスを外さないといけなかったんですか?」
「あ、それは、影響を受けている人の身体に触れたま壊そうとするとその宝石から逆に強力な毒素が充満してしまうんです。」
「っうわ、それえげつないじゃないですか。」
さらっとまぁまぁえぐい事を言ってくる。
「っにゃは、マジでお騒がせしました。」
不破くんがそう言う。
「まぁ、不破さんが無事でなによりです。」
「ね!一時期どうなる事かと…」
「ま、ラーメンは奢ってもらいますがね。」
「にゃははっ、!今日は奢りますよ!」
どうもお世話になりました!
今夜はそんな元気な笑い声が響き渡るいい夜になった。
Happy end_「ラーメン屋」