ばき .
大きな柱が壊れて 、耳鳴りがした .
ヒナソウ
『 … ぁえ ? 』
レウさんから起こらないと言われた事が
目の前で起こり 、頭が混乱する .
化け物が飛び掛ってきて
『 ひ ッ 』
と 、情けなく怯えた声が出た .
するときょーさんがヒナソウの前に出て
持っていた剣で化け物を切った .
kyo
「 やっぱ好むのは人間何やな . 」
「 ヒナソウに殺気が一番向いとる . 」
化け物をきょーさんが切った時に
べちゃ 、と化け物の液体が付いた .
青紫色のだが 、所々血が混ざっていて
気味が悪かった .
rukr
「 きょーさん 、俺達は人外だけど 、
今は人間と変わらない体力と力だよ . 」
「 そいつに勝てないよ . 」
一か八かで逃げた方がマシだ . とレウさんは
必死にきょーさんに声を掛けるが 、
きょーさんは
「 俺は一か八かに賭けて逃げるよりも 、
戦った方がマシだ . 」
と話を聞かなかった .
切っても切っても切っても
生えて生えて .
化け物の血の様な物が飛び散るだけだった .
レウさんも加勢したが 、
変わらなく血が飛び散るだけ .
正真正銘人間のヒナソウは加勢する事が出来ず
ただ見守る事しか出来なかった .
加勢しようにしても 、無駄死するだけだと
他の仲間も自身も分かっていたからだ .
そのうち二人の体力は無くなっていき 、
大きな騒音や血が飛び散る音で
二人の手では負えないほどの化け物の数に
なっていた .
緑色やコンタミは逆方向の場所に
向かっていたからなのか 、来る気配も無く
最終的には二人は体力が無くなりバテて
ヒナソウにはそんな勇気も能力もなく
抵抗する事は出来なかった .
二人は本当にごめん 、と謝ってくるが
ここ辺りは コンタミでも捜索出来ていなく
想定出来なかった事なので仕方のない事だった .
死にたくない 、もっと生きたい .
まだやりたい事はある .
そう願っても誰も助けてくれない .
……
今までの楽しかった事等の思い出が巡る .
いわゆる走馬灯というものだ .
死ぬのを怖くなく最期を迎える為のあがき .
それでも頭には死にたくない思いがずっと
残っていた .
気づくと目の前に居た筈の二人は消えていて
もう呑み込まれたというのが分かった .
遂にヒナソウの足を少しずつ
味わうように化け物が呑む .
ヒナソウ
『 … 死にたくないなぁ… . 』
ぽつりと呟くがその言葉を化け物が
理解しようとも聞こうともする訳がなく
続けて呑み込んでいく .
ヒナソウ
『 … あの時違う選択肢はあったのかな . 』
少しでもやり方を変えたら 、こうやって
喰われる運命も変わっていたのかもしれない .
じわじわと呑まれる痛みが引いていき 、
混乱で五感も鈍くなったのが分かった .
何故日記を持って此処まで来たんだろう .
同情 ? それとも 使命 ?
くだらない事を考えると少し冷静になれた .
今頃冷静になっても意味はないが .
スピードはそれほど遅くはなかったが
ヒナソウにとっては五万と長い時間だった .
… 皆の役に立ちたかったな .
もうすぐ死ぬって分かって思った
最期の言葉がこれなんて情けないけど .
そんな事を最期に考え意識が無くなった .
ひんやりと自身の身体が
冷たくなるのを感じた .
そのまま無様に 死んだ .
1
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縺シ縺上?縺ェ縺セ縺医r縺翫@縺医※縲?
…
『 貴方 丿 痛彡 ヲ . 』
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2020 / 8 / 18 火曜日 曇り
ある館に肝試しに行くことにした .
すると不気味な日記が落ちていて、
友達がビビってた.
僕はこっそりその日記を持って帰った.
明日に感想を書こうと思う .
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ヒナソウ
『 ん…よし、. 』
今日の日記を書き終え伸びをする .
ヒナソウ
『 日記、 … . 』
拾った日記は古びていて埃が沢山付いていた .
その埃を払い名前を見る .
ヒナソウ
『 … 福田…修也 ? . 』
嘘っぽい名前だな、とヒナソウは少しがっかり
するが、開いてみると日記帳で偶にある
プロフィール欄があった.
黒いシミがあり、相当読みにくい状態だったが
なんとか読めるものもあった .
ヒナソウ
『 お、 … ? 』
『 ? …だぁ…』
『 ……らっだぁ ? 』
自分で何を言っているのかさっぱりだったが
頭に急に流れ込んできた .
そんなシリアスな展開に少しワクワクしながら
日記の次のページをめくる .
ヒナソウ
『 … ? 』
どこからか既視感があり 、
不思議な気持ちに なった .
ぺら
ぺら
ヒナソウ
『 なんかで見たっけなぁ … ? 』
自分の日記を取り出し追記で文字を綴る .
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追記 .
日記を試しにみると既視感があったので
また館に行ってみる .
明日はまた館に行った感想を書こうと思う .
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そう書いてまた日記をめくる .
すると血で書かれた様なページが開かれた .
血の鉄臭い匂いが舞った .
自分はこの日記を始めて見たが 、
知っていたかのように次のページを開き
写真を取り出した .
なにか知っているようで思い出せない .
そのもやもやした感情が好奇心を生み出し 、
すぐさま館に行く準備をした .
コメント
1件
あらら? もしかしてタイムループ系っすか??? めっちゃ好み!!