_____目を覚ますと…医務室的な場所にいた。小さめのスツールに座っていたのは、寝息をたてながら眠る中也だった。私が起きた事に気づいた中也は私の元に駆け寄る。
中也「〇〇!!起きた…起きたぞ!!」
必死そうな顔で潤んだ瞳をうるうるさせる。どうやら此処はマフィアの病室だそうだ。
「中也は大丈夫?マジ痛かったんだからね。今度、白瀬に…猪口奢って貰うんだから。」
中也「お前刺されたんだぞ!!何考えてやがる!!」
私が刺されるのは、墓に来る前から分かっていた事。中也を羊に入れさせたのは私。中也を苦しめたのは私。全部私の責任なのだ。
「私…中也を拾わないほうがよかったかも…」
之も私の悪い癖。思った事をすぐ口に出してしまう。
中也「…そんな事云うなよ!!俺が悪いんだ!!俺が、お前達を…」
私は「中也を救いたい」なんて云った。でも空回りした。その気持ちは、中也にとっての鎖となっていた。
「…落ち着いて。中也…。全部背負いすぎだよ。確かに羊は中也に頼り過ぎてた。地位なんて、力なんて、関係ないじゃん。疲れたら休めばいい。任せちゃえばいいじゃん。」
私はガサガサの声で中也に云う。中也はどことなく父に似ていた。父はあるチームの会長を行っている。夕飯の時間もそれ以外も、そのチームの話。もう、飽き飽きだった。
中也「でも…でも!!」
必死に抵抗する中也の手を握った。冷たかった。
「辛くなったら、温めてあげるから。中也は優しいんだから。人間だから、こんな感情持てるんだよ。」
中也「いいのか?俺は人間なのか?」
「あったりまえ!!だって私は中也の命の恩人なんだよ!!」
私は満面の笑顔を中也に向ける。
「私、決めた。マフィアに入る。」
中也「は?お前が?マフィアに…ありえねえ。」
勢いで云ってしまった台詞。理由は決まっていた。
「だって_____皆を救いたいから。」
さっきまで、絶望のどん底に落ちたような顔をしていた中也には、笑顔が灯っていた。
「手前らしいな_____。」
其の瞬間、ドアが開き、太宰が顔を出した。
太宰「今の話、全部聞いてたよ。中也、〇〇、ようこそマフィアへ。」
太宰は喜んでいるようだった。此れで私達をまた犬のように扱える。そういった理由だろう。
太宰と中也の口論に耳を傾け、大きな笑い声を出した。太宰は云った。
太宰「ねえ…君っていつも変な所で笑うって云われない?」
「云われる。めっちゃww」
そうです、作者のたはこういう人です。
_____次の日
私は緊急でマフィアの首領森鴎外に呼び出しを受けた。どうやら中也も同じだそうだ。
二人同時に、知らない道を歩くみたいに、マフィアへ足を運んだ。
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