《🌩🦒side》
気づけば誰もいない暗い建物の中でに座り込んでいた。
くそっ!俺はなんてことを!俺は、テツを…あんなに大切な人を食おうとしてた、完全に食べ物としてテツのことみていた。
もしテツが俺の名前を呼ばなかったら、俺はあいつを食い殺してたのか?と考えるとゾッとする。
テツには酷いことをしてしまった。
もう、あそこには戻れねぇなあ…またテツに会っても自分を抑えられる自信が無い。
次あったら今度こそ食べてしまうかもしれない
《🤝side》
よく考えてみればわかる事だった。
リトくんからご飯に誘うこともないし、何かを食べてる時や感想には、どこかぎこちないところがあった。
それに、リトくんは俺と接する時、他の人とよりも物理的な距離があった。俺はその距離感がちょうど良かったし特に気にすることも無かったが、
きっと…俺がケーキでリトくんがフォークなのだ。
隣にケーキがいるのに平常心を保つなんて普通は無理だ。リトくんはきっと相当無理をして俺といてくれたんだ。
『俺が助けないと。今もどこかで苦しんでるはずだ…』
誰かに足をつつかれる。
『ん?…あれ!?きりんちゃん!もしかしてさっきの見てた…?うわぁ恥ずぅ、、
…え、リトくんの場所分かるの!?』
俺はきりんちゃんを手に乗せ、案内してくれる方へとダッシュで走る。
『ねぇ!実は俺さ、リトくんのこと好きなんだよね。こんなだめだめな俺だけど、リトくんのこと助けられるかなあ 』
きりんちゃんは満面の笑みで大きく頷いてくれる。
『はは笑やっぱ2人とも似てるねwここ曲がったらすぐ?…おっけー!』
そこは廃工場のような誰もいないがらんとしたとこだった。
『こんなとこに1人で…』
『きりんちゃんはお迎え頼んどいたからそれまで安全なここで待っててね。あ、さっきのこととかは秘密ね?ほんと、ありがと。
相棒のことは俺に任せとけよ。じゃあ行ってくる!』
《🌩 🦒side》
はぁ…これじゃどこにも行けねぇじゃん。
あ〜、てか思い出したらまたよだれが…
くそ…
手や口からはさっきのでついたテツの味がまだする。
や、やばい。またおかしくなる前に何とかしないと…
てか、またケーキと出会ったら何するかわかんねぇし、もう誰にも迷惑かけたくないな…
「…俺、死んだ方がいーのかな」
『…っ!お前!!』
「え…?テツ、」
《🤝side》
いた!リトくん!
両頬を叩いて気合を入れる。
「…俺、死んだ方がいーのかな」
…は?
頭より先に体が動いていた。
『…っ!お前!!』
「え…?テツ、」
『嘘でもそんなこと言うなよ!!』
リトくんの胸ぐらを掴んで大声で怒る。
誰もいない空間に俺の声が響く。
『俺!おれは、お前が…!』
…いや、俺の思いは伝えるべきじゃないだろ、、、涙が溢れそうになる。くそ、泣くつもりじゃなかったのに。
リトくんも泣きそうな顔でこっちを見ている。
「なんでここに…俺っ!お前を食べようとしたんだ!俺は、、フォークで、お前は
『分かってる。さっきだけど、気づいて、きりんちゃんがリトくんの場所教えてくれたんだ。…今まで気づかなくてごめん』
《🌩 🦒side》
「…そ、それならなんで」
食われるかもしれないのに、なんでここに来るんだよ。
今だって、テツの涙を見て舐めたいって思ってる自分がいるんだ。
『ここに来る理由なんて決まってんじゃん』
『俺のこと食べてよ』
テツは少し悲しそうな顔で微笑んでいる。
「…はっ?」
テツの顔がすぐ近くにくる。
ケーキの匂いでまたくらくらする。
『ね?ここなら誰もいないよ。』
「あ、だめだ、やめろ…!来んな、ぁ」
『ケーキを沢山摂取したら、フォークの性質が弱まって、苦しまなくてすむんでしょ?俺、リトくんを助けたいんだ』
「けど、っ”…!」
よだれが口から出てくる。
『我慢しないでよ。』
『俺だってヒーローだ。苦しんでいる人がいたら助けないとだろ?』
テツの涙が俺の顔に落ちて頬をつたる。
『だから…な?』
「…けどッ、テツを殺したくな”い」
『じゃあちょっとだけ。やばそうだったらさっきみたいに名前よぶから。』
「…約束だぞ」
『うん、する。絶対』
俺は口元までたれてきたテツの涙を舐めとった
🤝side
リトくんが俺を押し倒す。
さっきと同じ、獲物を見るような目で俺を見てくる。
「ほんとにごめん、もう限界。キス…されてくれ」
『ん…ん”ん、はぁ、ん、ふ…』
リトくんの舌が奥に奥にと入り込んでくる。
『ん”ん”んッ!ふ、ッ…ん♡』
口内が犯されているような快感がして全身がゾクゾクする。
押し倒されてるからかさっきのキスよりも苦しい…。
『ん”ッ…ふぁあ、、』
ふわふわしてよく考えられない、キスってこんなに気持ちいのか…?
『ぐぁッ!!い”った…!!』
俺がボーッとしている間に、リトくんが俺の首元に噛み付いてきた。どんどん歯がくい込んでくる。
や、やばい。俺リトくんに食われそうになってんのに…。
『ぐっ…ぅ、ふぅ” 』
血が出てきてリトくんに舐めとられる。
『っはぁ!、はあっ』
さっきから俺、食われるのにドキドキしてる
それから何分かなめ続けられた。
こんだけ舐めれば少しは良くなるかなぁ…あっ、名前!呼ばないと…!
『リト、くん!!…リトく 』
「はっ!、、テツ!!」
意識を取り戻したが俺を見て顔を歪ます。
「ッ!名前、呼ぶの遅せぇよ…」
首元から血が流れ服が少し赤くなっている。
『いやっ、その、これは…』
気持ちよくてやめて欲しくなかったからとか…言えない、、
『それに全然痛くないし大丈夫!!』
「…けどっ。いや…ありがと。テツのおかげで正気に戻ったわ」
『…ん、それなら良かった』
《🌩🦒side》
「あ〜、その…俺荷物置いたままだから1回アジト戻らないと、」
『えっ、あ…』
「じゃ、その、ありがと。じゃあな」
怪我させといてそのまま放っておくのはテツには悪いが、これでテツと会うのは最後にしよう。これ以上一緒にいたら迷惑ばかりかけてしまう。
『ま、待って!!』
「へっ、??」
テツに腕をつかまれる。
「…どうかしたか?」
食べるだけ食べてすぐ逃げるなんてやっぱダメだったか?
『俺…Mだったのかも、』
「…は?」
『あっ、その…リトくんに食べられるの正直興奮したっていうか、もっと…食べて欲しい、、です、』
顔を赤らめて涙目でこちらを見てくる。
「こー、ふん… 」
俺に食べられるのが??痛くて怖いはずだろ、?
てか可愛い、どうしよう。テツがすごいエロい
『続き、したい////上着には血が着いてなくて他の人には気づかれないと思うから…だめ、かな』
「え、っと…ダメジャナイ、デス」
俺が答えるとテツは上着をグッと奥までかぶせ俺の手を引いてホテルへと連れていく
全然頭回ってない。俺今テツにホテル連れてこられてんの?続き?や、やばいどういう展開だよ、、
けど、ひとつだけハッキリとしてる。
はやく、はやくテツが欲しい。
部屋のドアを閉じると同時にテツを抱えベッドに連れていった。
『わぁっ!!?リトくん!?さっきのだけじゃ足りなかった?』
「…そうかも」
本当はさっきのでもうフォークの性質が結構抑えられている。けどこんな可愛いテツみたら、フォークとか関係なしに襲いたくなるでしょ。
俺はテツをベッドに押し倒し キスをした。
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