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も う 幸 せ 🥹 感 動 す る 😭 ✨
は~~~!!すき!!(語彙力 神過ぎる~っ!!
下書きにあったやつ。
少し小説っぽくなっているので会話文が少ないです。
【】は紙に書いているとき
『』は手話
黄side
僕は生まれつき耳が聞こえない。
一応補聴器はもってるんだけど、
あんまり聞こえなくて、なんて言ってるかやなんの音かとかがギリギリ分からない。
僕にとって補聴器は意味のないもの。
(たまにつけるけどね)
「黄さーん、無視?wあ、聞こえないんだっけ?」
「可哀想だってwww」
黄「??、」
そんな僕を揶揄う奴も少なくはない。
悪口とか聞こえないからみんなは僕のことストレス発散機とか思ってるのだろう。
なにを言ってるか分かんないけどなんとなく悪口だってのは分かる。
容姿が分かりやすいのだ。
睨んでる目、笑ってる口、動いている口、こっちに向いている身体。
気づかないはずがない。
けど、言葉が分からないのが致命傷で紙に書いて反論しても“言ってない”って誤魔化されるし。
(肩叩
「黄くん、だよね」
黄「、、、、」
「そ、そんな顔見ないでよ…w」
僕は初対面にも嫌われやすいから友達とかできたことがない。
顔をじっと見て警戒心むき出しにしてしまったり、話しかけられても気づかないから無愛想になってしまったりなどなど。
人を見分けるのが難しい僕は味方も分からない。
「耳聞こえないんだよね、紙で話そ?」
黄「ぇ、、ぁ、、ぁ、、」
「これも聞こえないのか、、」
【紙でお話しできる?】
黄「、、ぅ、、ッ、」
「目は見えるよね?……なんか障害者差別は良くないと思ってたけど性格悪いならいじめられて納得だわ」
黄「あ、、、」
良心で話しかけてもらっても、怖くて固まってしまう。
勇気を出そうと決めた時にはもうその人は居なくなってて
ぼっちで陰キャで障害者の僕は愛されたことがない。
ないのかは分からないけど、愛されても気づかない、損な人生を送ってきている。
今日もまた何かを言われる。
それでも僕は教室のドアを開ける。
聞こえないから辛くないって、目を塞いじゃえば怖くないって、何度も何度も自分に言い聞かせる。
(大丈夫、大丈夫)
そしたらほんとに怖くないような気がしきて。
軽い気持ちでドアを開ける。
でも、瞳に映る世界は生ぬるいものじゃない。
一気に僕に向けられた視線が怖くて怖くて逃げ出したくなる。
いつもの事だから大丈夫。
そう思っていても、なかなか動かない重い足。
ドアの前で立ち止まっていると…
“ふわっ”
目に何かが触れて視界が真っ暗になった。
目に触れている何かはとてもあったかくてどこか優しい温もりだった。
何も見えないし聞こえない。
僕が望んでいた世界。
目から離れていって初めてそれは誰かの手だったのだと気づいた。
少し名残惜しい。
手が離されると、僕の目の前には4人の男の子がいた。
そして、僕の目を塞いでいた子が後ろにいる。
またなにかの嫌がらせだろうか。
そう思って少し顔を歪める。
そしたら目の前にいた男の子たちはこれまでに見たことないような優しい笑顔で、
『もう大丈夫』
そんなのずるいじゃんッ、
聞こえてる側の人間なのに、優しくしてくるとか意味わかんないッ
いろんな感情が押し寄せてくる。
感情の処理に時間がかかったけどそれでも待っていてくれる5人。
その優しさに、溢れてくる涙。
僕は優しさだけで泣いているんじゃない。
これまで我慢していたものがこの5人によって解放されたのだろう。
黄「あ、ぃッがと」
カタコトだけど手話の先生に教えて貰った言葉。
教えてもらう時はね、僕の口に手を入れて、舌の位置とか口の形とかを教えてもらうんだ。
僕は補聴器でもほんとに聞こえないからさ
何度吐きそうになったことか。
『いい声』
ああ僕、声出せたんだ。
もう辛くないよ。