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センセイ「それでは皆さん並んで下さーい!」
生徒達は綺麗に並んだ。
私は1番最後か…ならマシかな…いや変わらないか…いやマs(((
ひたすら同じ言葉を心の中で呟いていたら
『私の…番か…』
ついに来てしまった…
目の前の機械は手を突っ込むだけでランクを教えてくれる物。
ランクは 能力の種類、性能、本人が使いこなせるか で決まる。
そんな凄い機械作れるんやったら能力とか消してくれ…
なんて考えながら私はその機械に手を突っ込んだ。
センセイ「無能力者…ですか…ではDランクになります。」
言い忘れていたがランクは SS 、S、A、B、C、D まであり前者 になればなるほど強い。
後者になればなるほど弱く、人権が無い。特にDは使えない能力ばかりだ。
だが他の能力と上手く連携を取れれば話は別。そこらの能力者を瞬殺出来る力を手に入れる事だってあるのだから。
だけど私は無能力者…人権なんか1ミリも無い、能力と連携すら出来ないのだ。
周りを見渡せば睨んで来る人、バカにして来る人、ただただ悪口を言う人。
別に何の感情も抱かない。小学生の頃からずっと同じ…もう慣れてしまった。
そんな事を考えていると皆が各ランクの教室に散らばって行った。
私はDランクの教室に行き、真面目に授業を受ける。
とは言え能力を持っていないのでほぼ意味が無いのだ。
『はぁ、疲れた…』
昼休み、私は廊下を歩いていると突然目の前から誰かが走って来た。
ドンッと効果音がしそうなくらい勢いよく頭をぶつけた。
?「痛ったァ、おい!お前何しとんねn…」
『ごめんなさい…大丈夫ですか、?』
?「君に一目惚れしてん…付き合ってくれへんか…? 」
『は?』
こいつは何言ってんの??意味わからん…
?「そんな困った顔も可愛いよ。」
きっしょ…まじで何言ってんのこいつは…〇そかな…
『何を言ってるんですか?突然ぶつかって来たと思ったら謝りもしないで一目惚れしたとか…』
『普通に吐き気したし、こんな不審者と付き合うとか死んでも無理です。』
言ってやった…!これで諦めてどっか行くでしょ!なんて考えは甘かった。
?「仕方無い…付き合ってくれないなら強制的に付き合わせるね…!」
と言ってた気がしたけど無視しよう!うん!こっちは毎朝ランニングしてるから体力もスピードも一般生徒より遥かに高い。
『逃げるが勝ちさ!』
階段を急いで降りる。すると透明な壁にぶつかった…
『は?!何これ!これじゃ逃げれないじゃん!!』
あー、終わった。完全に詰んだ…こっちは能力なんて無い。不審者と付き合うしか無いんかなぁ、
突然手足を縛られる。バランスを崩し転けてしまう。
すると階段の上からさっきの不審者がやって来た
?「頭打って痛かったやろ?ごめんなぁ!」
私は不審者を睨みつける。
?「ははっ!そんな怖い顔しんとってや〜」
?「ほら、私の負けですって言ったら解放されんで?僕の彼女になるけどな!」
『そうかそうか!ならしゃーないな!こんな事した無いんやけど仕方無いわ〜!』
私がそう言うと不審者は少し驚いた。それもそうだろう。私の喋り方が突然変わったからな!
『このネクタイ、結びが緩すぎるんちゃうか? 』
私は自分の手足を縛っている赤いネクタイを見て言った
『もうちょい強度高めんと、逃げられてまうよ?』
と言った瞬間ネクタイを力で破いて護身用のナイフを取り出して後ろに回り、 不審者の首スレスレまでナイフを近づける。
『ほら、知らんうちに後ろに居るやろ?だから言ったやん。』
◆
?「えっ」
そんな情けない声を出してしまう。
目の前にはビリビリのネクタイがある。
どうやって破ったんや…能力を使ったんか、?
そこが謎やねん…!能力でも使わな破けへんくらい強度は高いはずやのに…
もし能力を使ったとしたらどうやって知らん間に後ろに行ったんや…
ずっと見とった…一瞬も目を離してないのに何故か知らない間に後ろに居る…
どっかのシューティングゲームの古明地こいしちゃんみたいな能力やったりする?!
だとしたらネクタイは…あ゛ぁ゛、もう分からんわ!!
『ずっと黙ってどうしたん?怖くなって声も出ないのか…可哀想に笑』
と煽って来る。
こんなちっこい女の子が僕を倒せる訳無いねん。
その自信は何処から湧いて来るんやろ〜。
『これでもな、人殺したりすんのは得意な方やねん。』
と言って彼女はナイフを軽く横に振った。
?「?!」
『流石に避けられてまうかぁ』
……
ほんまに少しだけ…気ぃ抜いてしまった、
その瞬間
『じゃ、失礼。』
と言う声と共に僕の意識は暗い闇の中に落ちて行った。