第4章
優希くんの元カノ。
優希(ゆうき)くんからのLINEが気になって夜は眠れなかった。
気づけば日が出てきてもう朝を迎えていた。
「はぁ、今日はどうしよう。」
私は不安で仕方がなかった。
すると、優希(ゆうき)くんからLINEがきた。
「おはよう。今日の13時に校門で待ってます。」
私は、不安になりながらも向かうことにした。
そして、校門へ行くと優希(ゆうき)くんが立っていた。
「昨日は急にごめんね。
俺さ、実は陽葵(ひまり)が好きなんだ。」
彼はそう私に言ってきた。
私は困惑してどうしたらいいのかも分からなかった。
私は恋(れん)くんか好きで、優希(ゆうき)くんの気持ちには答えられない。
そう言いたいのに、声すら出なかった。
すると、彼は口を開けてこう言った。
「返事は急がないよ。
ゆっくり待ってるね」
その言葉になんだか私はホットした。
そして、彼はまたねって後ろを向いて歩いて言った。
その後ろ姿を見ていると、恋(れん)くんとの再開の時を思い出してしまった。
私はどう話したらいいか分からなくて頭がいっぱいいっぱいになっていた。
すると、後ろから誰かを呼んでいるような声がした。
だんだんと声が近ずいているような感じがして私は後ろを振り向いた。
すると、1人の女の子が立っていた。
その子はちょっと怖くか気が強そうな女の子。
だんだんこっちを見ながら歩いてくる。
彼女はこう問いかけてきた。
「あなた、優希(ゆうき)とどういう関係?」
怒っているような声で私に話してくる。
私は冷静になれていないにも関わらず、
「同級生の友達です。」と答えた。
すると、「私は優希(ゆうき)の元カノ。
より戻すんだから近ずかないでくれない?」
そう言われて私は頭が真っ白になった。
あの時言ってくれていた言葉は嘘だったのだろうか。
私は「はい。分かりました。」と、彼女に答えた。彼女は去っていって私ももう帰って休むことにした。
優希(ゆうき)くんに、私は気づいたらLINEしていた。
「何も知らずにごめんなさい。
今までありがとう」
最後に謝りたくて送っていた。
すると、着信音が部屋に鳴り響いた。
私は誰だろと思いながら恐る恐る通話に出た。
すると、優希(ゆうき)くんからの電話だった。
「もしもーし。あのLINEどうゆうこと?」
彼は何も知らないかのように私に問いかけてきた。
私は言葉も出ず、黙っていた。
「誰かに何か言われたのか?」
彼はそう優しく聞いてくれていた。
私はつい我慢が溜まって強い口調で愚痴っていた。
「どいつもこいつも何なの?
優希(ゆうき)くんも何がしたいの?
元カノも何がしたいんだよ」
私は泣きながらそう優希(ゆうき)くんにぶつけていた。
彼は優しい声で話をひたすら聞いてくれていた。
やっと落ちついて冷静になった時。
彼は口を開けてこう言った⋯。
「俺はもう元カノと関わってない。
なんでアイツが知ってるんだ?」
私もなんで知ってるのかは疑問に思った。
そう。この話は私と恋(れん)くんしか知らない話だから。
その人が優希(ゆうき)くんのストーカーならまだ有り得る話ではあるが、不安が積もる一方だった。
イライラしていた優希(ゆうき)くんは、恋(れん)くんにLINEをしていた。
「おい、チクったの恋(れん)か?」
すると既読はついたが、既読無視をされてしまった。ちょっと胸騒ぎがした。
ただ信じる事しか出来なかった。
そして優希(ゆうき)くんはまたLINEを送った。
「やっぱり恋(れん)か。無視ってことは。」
すると、何分かして既読がついた。
そこには⋯。
「あー俺だよ笑お前が邪魔するからだ笑」
そう書かれた文章が私の頭から消えなかった。
本当に恋(れん)くんが書いてるのか不思議なくらいだった。
優希(ゆうき)くんはちょっと曇った顔でこっちを見つめていた。
そして思わぬ真実が明らかになってしまった⋯
コメント
8件
楽しみ〜!
大荒れの予感🥹次も楽しみにてます☺️☺️☺️