TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

桜愛され  /  WB  /  逆行  /  死ネタ


特定𝖢𝖯今のところなし。 強いて言うならかめさく、とみさく強め。


ストレスで内心荒れすぎて死ネタしか思いつかない()

n番煎じネタ

相変わらず🌸のメンタル弱弱でお送りします🙇‍♀️

1番恐ろしいのはこれ全部授業中に思いついて、ノートに書いてたこと。 授業何一つ聞いてない🙃

逆行後女体化させます。 逆行前は男。



文才皆無  /  口調、キャラ迷子



なんでも許せる人向け🙆‍♀️


🌸「」

🌸以外『』


﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏


今日はどうしようもなく空が綺麗だったんだ。なんて、言い訳に過ぎなかったのかもしれない。

昔、死んだらお星様になると聞いたことがある。誰かを亡くしたであろう子供が、その親が親族であろう人に抱きしめられながら諭されているところを聞いたことがある。 その時は馬鹿馬鹿しいと思った。そんなわけないと思った。 でもそれがもし本当なら? 桜はもう独りじゃなくて済むのかもしれない。 誰も傷つけずに、誰も不幸にならずに。

国崩大火の時に棪堂に言われた言葉は、みなが思う以上に、また桜自身が思う以上に心に深く根を張っているようで。そして、どこか昔の記憶を、奥底に埋め込んで、蓋をした記憶を掘り起こされて、こじ開けられているようで。

『疫病神』その言葉が妙にしっくり来た気がした。昔から言われてきた言葉。

昔はそうじゃないとずっと心で思っていた。でも今では頭ごなしに違うとは言いきれなくなってしまった。

確かにそうだった。自分自身が全ての原因であった。KEELの時だって、国崩大火だって。全ては自分の身勝手が産んだものであった。

だから独りでどうにかしなければならない。責任を取らなければならない。

これを1-1の奴らに言ったらきっと怒られるだろう。下手したら殴られる可能性だってある。なんで独りで抱え込もうとするのかって、なんで頼らないのかって、俺たちがお前のせいにするわけないって。

全部全部わかってる。でも、どうしてもダメなのだ。 今まで独りだった。蔑ろにされてきた。蔑まれてきた。 その時間の方が圧倒的に長い。その時のくせが抜けるかって言われるとすぐには難しい。それに、長かったからこそ、今この幸せを崩したくない。幸せのままでいたい。

これはどうしようも無い桜の我儘だ。 最初で最後の我儘。



潮風が冷たく、身体を突き抜けていく。満天の星空の下、桜は崖に腰かけている。

いつもであれば、桜は寝ているだろう時間。だが、クラスメイトは起きているであろう時間。スマホの通知音がポツリポツリと鳴っている。

きっとグループチャットで色んなことを話しているのだろう。今日あったこととか、くだらない話とか。

桜はポンポンとリズム良く進んでいくチャットを眺めるのが好きだ。みんなが生き生きしているように見えて、また独りではないことを実感させてくれるようで。

そんなチャットを見るのも今日で最後かと思うと少し寂しくなってくる。

通知を押してチャットを開く。 メッセージに1つ既読が増え、クラスメイト全員見た事となった。

それだけでチャットは勢いをまし、桜が起きていることへの驚きの反応や、どうしたのか尋ねる言葉で埋め尽くされる。先程までの会話なってそっちのけだ。

桜自身、タイピングが得意ではない。なんなら大の苦手と言ってもいいほどに遅い。だが、それを責める人間も、焦らす人間も居ない。みな桜の返信を気長に待ってくれる。 とても些細なことだが、桜にとってはそれも嬉しくて堪らなかった。


〖きょうはほしがきれいだな〗


文を打つことに必死で毎度漢字変換を忘れてしまう。 見にくい文章だが、誰も怒らないし、なんから微笑ましく思う。


〖そうですね! それに今日は流れ星も見れるらしいですよ!〗


〖なんだそれ!ちょっとオレ外見てみるわ!〗


〖ガチ綺麗じゃん!!〗


チャットは瞬く間に星空の話へと変化した。みな綺麗な星空に興奮気味なのか、心做しかチャットのペースが早い気がする。


〖にしても、桜くんが星に興味をもつなんて珍しいね〗


馬鹿にしてるのか、ただ単に気になっているのかいまいちよく分からない文章。少しカチンと来たものの、無視するのもなんだか違う気がする。


〖うるせぇ わるいか〗


〖まさか、いい事だと思うよ〗


本当にそう思っているのか、怪しいところだ。だが、確かめる方法なんてものは無いから、そのまま受け取るしかない。


〖おい!!今の流れ星見たか!?〗


〖まっじで!?くそっ!見逃した!!〗


どうやらいまさっき流れ星が落ちたようだ。チャットに夢中で全く気づかなかった。


〖桜今の見たか!?すごかったぞ!!〗


〖わり みてない〗


〖まじかよ!!お前の家の位置からじゃ見にくかったか?〗


〖いまいえじゃない〗


〖は?こんな夜遅くにどこいんだよ!〗


〖え?桜さん今外なんですか!?危ないですよ!!〗


星の話から一気に桜の話へと変わる。


〖桜くんは今一体どこにいるんだい?〗


〖ほしがよくみえるばしょ〗


〖てのばしたらつかめそう〗


〖なんだか桜くんにしてはロマンチックだね〗


〖ばかにしてんのか〗


〖まさか〗


…さすがの暗い中でのブルーライトは目にダメージが大きいのか、目が痛い。

早いとこ言いたいことを言ってしまおう。いつもは恥ずかしくて言えないこと。でも今言わないと、もう言う機会は無い。


〖おまえら、ありがとうな〗


〖え?急にどうしたんだ!?!?〗


〖あの桜さんが…?????〗


〖くぁw背drftgyふじこlp;@:「」〗


〖おい、1人バグってんぞ〗


〖んだよ わりいかよ〗


〖そんなことは無いけど、桜ちゃんにしては珍しいな ~ って話〗


〖さいごだからな〗


〖え、最後ってどゆこと?〗


〖くぁw背drftgyふじこlp;@:「」?〗


〖おい長ぇよ、はよ帰ってこい〗


そこでチャットを閉じた。その後スマホのバイブが鳴ったがもう電源を切ることにした。

自分の我儘をどうか許して欲しい。


空を見上げるとちょうど流れ星が落ちてきた。それは桜目掛けて来ているように見えて、つい手を伸ばす。

あ、掴めそう。 そう思った瞬間、足の裏の感覚がなくなり、身体が下へ落ちていく感覚があった。


ばしゃん


大きな音とは対照的に小さな水しぶきがあがり、数分後にはまたいつもと同じような静かで穏やかな海へと戻っていった。





ーーー





まるで長い映画を見ていたような気分。 これは多分、昔の記憶ってやつだ。

バツッと音がして途切れたそれ。全部思い出した。桜遥はあの時死んだはず、なのに、今こうして同じように生きている。

目を開けると、そこは嫌にホコリっぽくて、カビ臭くて、ろくにゴミも捨てないため、異臭が凄かった。

そうだ、さっき親に殴られて倒れたんだった。理由は…よく分からない。多分機嫌が悪いがゆえのサンドバッグだろう。

桜は前と全く同じ容姿で、全く同じように忌み嫌われていた。ただ、唯一違うと言えば性別だ。前は男だったが今回は何故か女になってしまった。 そのせいか力は前より明らかに落ちてしまって思うように相手を倒せない。また、女が故か、性的な目を向けられることも多くなった。髪は前みたいに短くし、さらしがないため親がもう使わないと放り投げていた服から大きめのものを抜き取り着て、体型を隠したが、不意に身体と服が密着したり、アクロバットな動きで服がめくれたりと、バレることが多いのだ。

だが、この身体も悪いばかりでは無く、女性特有の柔らかさなのか、前より柔軟性が上がった気がするし、筋肉が付きにくいせいかまだ身体が軽くスピードも上がった。そして女だからと言って油断するやつが増え、初動で倒せる機会が増えた。



『本当に気持ち悪い!早く出てってよ!!』


そんな言葉と共に飛んでくるビンタ。いつも通りの母親の癇癪。正直腹が立つところがあるが、反抗するともっと酷くされるため大人しく外へ出る。

ここが一体どこなのか、全く検討もつかないし、何も分からない。

ただ1つ、まこち町では無いことは確かだ。だって温かさが全くないから。優しい目がないから。 自分の髪を、瞳を隠すようにしなければならないから。

ふいにフードをもつ手に力が入りすぎたのか、手が震えた気がした。


もうこのままどこかに行ってしまおうか。どうせ帰りを待つ人なんていない。なんなら消えてくれと願われるばかりの命なのだから。

また自殺も視野に入れようかと思ったが、これが前自殺したことの天罰と思えば、生きなければならない気がしてならない。

散歩自体は好きだったため、歩き続けるのは苦ではない。このままどこか遠い場所へ、他人の目が届かぬ所へ。 そう願えば願うほど足が早まっていくし、視線は下を向いていく。

どのくらい歩いただろうか、全く知らない場所に来てしまった。ただ治安があまり良くないことは明確で、居酒屋の立ち並ぶここはどこか獅子頭連を思い出させる。

兎耳山や十亀は元気だろうか、元気な顔を見てみたい。なんてのは贅沢だろう。自分から手放しといてまた顔がみたいだなんて我儘もいいとこだ。

ふいにお腹がぐうーっとなった。そういえばまともに飯を食ったのはいつだっただろうか。そんないつ食べたかも定かではない身体にこの居酒屋の匂いは飯テロもいいとこだ。

少しでも気が紛らわせるように、適当な路地に入る。そこはほこりっぽくて、汚くて、美味しそうな匂いはだいぶなかった。

だが、1回空腹を感知した身体はなかなか収まらない。こういう時は寝るのが1番な気がする。きっと歩くのにエネルギーを使いすぎたんだ。寝れば収まる。そう願って瞼を閉じる。自分が思うより疲れていたのか、いつもより早く意識が飛んでいく。




ーーー


『、? …  だ、…ょ うぶ ? 』


身体が揺すられる感覚とどこか間延びした声。懐かしさすら覚えそうな声色。ついに幻聴すらも聞こえてきたのか疑うほど似ている気がする。

目をうっすら開けるとそこにはタレ目がちな綺麗な常磐色の瞳。

間違いない。こいつは十亀だ。

顔立ちは若干大人っぽくなっているが、しゃべり方は全くと言っていいほど変わっていない。なんならもっとゆっくりになったのではないかと疑うほどだ。


『あ、起きたぁ? 君見ない顔だねぇ 外の人?』


「あ、あぁ …  」


『そっかぁ 珍しいね ここら辺、暗くなったら治安が一気に悪くなるからきをつけなねぇ 』


「あぁ…あ、りがとっ … な、!十亀 」


『え?』


なんとも間抜けな声を発したあと、固まる十亀。どうしたんだ?と首を傾げてみる。


『名前…なんで知ってるのぉ?』


「あ、」


完全に墓穴をほった。さすがに名前を言われたってだけで桜とはバレはしないと思うが、怪しまれることには変わりない。

そこで桜が選んだ最適解とは


「あー…わりっ 俺帰るわ」


逃げる。だ。だがそれを十亀が許す訳もなく。


『逃がすわけなくない? ちゃぁんと説明してもらうよぉ?』


そう言われながらがっちりと腕を掴まれる。振りほどこうにも力の壁が大きすぎた。


「別に…知ってたわけじゃ……昔の…知り合いに、似てただけ、だ、!」


嘘は言っていない。実際、今世での接点はない。


『ふーん…じゃあさぁ、顔見せてもらっていい?』


「、は?」


『ほらぁ、知り合いじゃないって言うなら、顔見てもいいよねぇ?』


多分フードを取れということだろう。だが、それは出来ない。だって桜は前の姿と瓜二つだから。まだどこか違うなら誤魔化しが聞いたのかもしれない。だが、特徴的な2色の瞳も、髪も、何もかも同じなのだ。


「そ、れは … 」


『知り合いじゃないって言うなら、平気だよねぇ? ほらぁ はーやーくー 』


あくまで自分でフードをはぐ気は無いようだ。どこまでもずるいやつである。

どうにか逃げる方法を考えることに頭を持っていきすぎて、不意に来た風に反応出来なかった。

風に攫われるまま、フードが頭から落ちる。露となった2色の髪が街から漏れ出す光に照らされてキラキラ光る。

それを見た瞬間、十亀はカチッと固まる。それもそうだ。居なくなったと、死んでしまったと聞かされていた恩人であり、恋した人が目の前に現れたのだから。



お互いに沈黙が流れる。

若干だが腕を掴む力が緩くなった気がした。このまま逃げれるかも。そう思い、足に力を入れる。と同時に凄まじい勢いで十亀に引っ張られ、懐へぽすりとハマる。そしてそのまま抱きしめられる。


「ぐえっ」


幾分にも力が強い。正直痛いし苦しい。背中をバシバシ叩いてみるがビクともしない。


『桜…だよねぇ? 良かった… もう会えないと思ってたから 』


ぐすっと鼻をすする音が聞こえる。何事かと思い上を見上げると、綺麗な常磐色の瞳にめいいっぱい涙を貯めていた。思わず 桜はギョッとした。


「え゛ 、 な、 おまっ、! 泣いてっ!?」


『仕方ないでしょ … だってぇ … 』


ぐすぐすと鼻を鳴らしながら、でもでもだってを繰り返す十亀にどこか笑いが込み上げてくる。


「ふはっ!」


つい我慢できず声に出ると、ムッとした顔をされた。


『ちょっとぉ…笑うのはないでしょぉ…』


「わりっ、なんからしくなくて」


『誰のせいでこうなったと思ってるのぉ…?』


「わりぃって」


『笑いながら言われても説得力ないぃ…』


ひとしきり泣いて笑ってした。その後こんな路地ではなんだからと言って場所を移動することにした。 その時知ったことだが、ここまで獅子頭連のシマだったらしい。どうやら風鈴とを繋ぐトンネルとは真反対の場所にも居酒屋が立ち並ぶとこがあるらしく、桜はそこにいたらしい。

そのまま手を引かれるまま、十亀の家に連れていかれる。てっきりオリに連れていかれるのかと思っていたが、どうやら十亀はもう獅子頭連を抜けていたらしい。桜が死んで約5年は経ったらしく、みな卒業したのだとか。 だが、当時の人たちとはまだ繋がりがあるようで、なんなら兎耳山とはルームシェアをしているらしい。

なんやかんや話していると十亀の家に着いたらしい。

鍵を差し込み軽く回す。ガチャと音がしたことを確認して、ノブを回す。


『あ、亀ちゃんおかえりー!!』


そんな陽気な声とドタドタと走る音が聞こえる。何となく気まづい気がして、十亀の背中に隠れる。


『ただいま、ちょーじ』


『おかえり! あれ?後ろに誰かいる?』


『うん、お客さんだよぉ』


『へー!ねぇ君は誰なの?』


どうしよう。なんて言うべきか。そう迷っていると十亀に後ろ手で掴まれて無理やり前に出さされる。


『正解は桜でしたぁ』


『へー、桜ちゃんかー!久しぶりーって桜ちゃん!?!?』


「ちょ、おまっ! 心の準備ってのがあるだろ!!」


『え、なんで!?なんでいるの!?!?幽霊!?』


なんて言いながら飛び跳ねる兎耳山。軽くパニックに入ってるような気もするが大丈夫だろうか。


「… ひ、 久しぶり … 」


『え、え? ほんとになんで?』


『それ俺も気になったんだよねぇ だからさぁ、家でゆっくり話聞こうと思って連れてきたんだぁ 』


どうやら話すことはもう決定のようだ。まあ家に連行された時から何となくそうだろうと覚悟はしていたが。だが、実際話すとなると怖いもので、喋ろうと思っても口がはくはく動くだけで、出るのは空気だけ。

早く喋らなければ。そう思えば思うほど言葉は出てこずで。人は待たされるのが1番嫌いだ。だから早く話さないと。でも焦るのは気持ちばかりで肝心な言葉が出てこない。

そんな桜の状態に気づいたのか、2人は顔を見合わせ、頷く。


『『大丈夫だよ、桜(ちゃん!)』』


2人は片方ずつ桜の手を握り、確かな口調で、でも優しい声色で言う。

それにどこか惹かれたのか、安心したのか分からないが、ポツリポツリと言葉が出てき始めた。

なんで死んだか、転生してどうなったか、今後どうするつもりか。点々バラバラで要領を得なかったと思う。でも2人は真剣な顔をして聞いていた。ただ2人の顔が青くなったり怒りを顕にしたりと百面相だった。

話終わる頃には怒りで表情がごっそり抜け落ちたようになっていた。


「っ… わりっ、こんな自分勝手で…」


その怒りは全面的に桜向けられていると思った桜は謝罪の言葉を述べる。そうすると2人は慌てたように言葉を次ぐ。


『!別に桜ちゃんに怒ってる訳じゃないよ!!いやっ、怒って無いわけじゃないけど…』


『そーだよぉ… 確かに桜には怒ってる。なんでこうなるまで頼ってくれなかったんだ、ってね』

『でも、それ以上にそんな状況にさせた周りが許せない。そしてそんな桜に気づけなかった自分にもイライラする。』


桜には兎耳山と十亀の言うことが理解できなかった。というか初めてで困惑していた。なぜなら、桜は今まで全てを自分のせいにされてきたから。いくら相手が悪くても怒られるのは桜。話を聞いてくれる人も、寄り添ってくれる人も、誰も何も無かったから。


「な、んで … 俺が悪いのに … 」


その声はどこか弱々しくて、でもどこか全部諦めたようで。


『、本当に、本当に桜ちゃんはそう思うの?』

『本当に自分が全部悪いって思う?』


なんだか図星をつかれたように心がぎゅっとなった。違う。本当は話ぐらい聞いて欲しかった。理不尽に怒られるのも大嫌いだった。本当は、本当は。


「ずっと… 助けて欲しかった …」


酷く小さい声だったと思う。でも2人にはよく聞こえていたようで、2人とも優しい笑みを浮かべた。


『やっと素直になってくれたねぇ』


『やったね!亀ちゃん!嬉しいね!』


なんでこの2人はこんなに優しいのだろうか。いや、きっとこの2人だけでは無い。きっと風鈴のみんなだってこの2人のように優しいのだろう。知っていた。知っていたはずなのに、信用しきれなかったんだ。今思えば心底ダサいなと思う。みんなの幸せが、とか、傷つけたくない、とか。結局全部怖かっただけなのだ。


「、俺って心底ダサいな …」


『みんなそんなもんだよぉ 、 それに、桜のそれは優しさから来てるものもあるからねぇ 』


『そうだよ!それにそれなら今から挽回したらいいんだよ!俺だって挽回できたんだからさ!桜ちゃんならすぐだよ!』


そう。兎耳山も一度道を踏み外して全てを壊しかけたのだ。だが、今こうして笑えている。なんて説得力なんだろう。

本当にやり直せるなら、一から、全部を頑張ってみたい。そう思えた。さすが元頭取と副頭取と言えばいいだろうか。人を動かす力が半端ない。


「そ、うか… なら頑張っ、てみる…」


『!  うん!!俺達も全力でサポートするから!ね、亀ちゃん!』


『そうだねぇ 今度は独りで背負わせないからねぇ 』


やっぱりここは暖かい。


「、ありがとな 」


ふわりと花が綻ぶように笑顔をうかべる桜。密かに心にぎゅんと来て吐血しかけたのは2人だけの秘密だ。



ーーー


とりあえずお風呂に入ってきなよ。という十亀の提案に甘え、風呂を借りることにした。風呂の後はご飯も待っているらしいから少し…いや、かなり浮かれている。そのあとの手当は嫌だが。

ふいに鏡に映る自分の姿を見た。身体はもろ女そのもので、なんとも気持ち悪く思える。忘れていたが、今世は女なのだ。女が苦手とは聞いた事ないが、嫌がられたらどうしようか、そんなことばかり頭をよぎった。

それと、今まで確認したこと無かったから知らなかったが、桜の身体は案外ボロボロだった。ところどころが青かったり黒かったりして、点々と根性焼きの痕が目立つ。どうりで水がしみて痛いわけだ。ご丁寧に服で隠れる辺りをやってるあたりいやらしいことこの上ない。腕や足の外傷は喧嘩の時にできたものばかりでまだマシだ。

久しぶりに湯船に浸かってゆっくりした。いつも湯船に貯める水が勿体ないって理由で貯めていなかっただけで本当は結構好きなのだ。

身体をくまなく洗い浴室を出ると、洗濯カゴの上にタオルと新品っぽい下着と十亀のものであろうスウェットが置いてあった。多分これを着れということだろう。

試しに袖を通してみるがやっぱりでかい。まあ体型を隠すのにはちょうどいいが。ズボンにも足を通すがどう頑張ってもずり落ちる。ずっと持ってるのもめんどくさいため、用意してくれた十亀には悪いが履かないことにした。上がでかく、太ももぐらいまでは隠れるため大丈夫だろう。

そのままリビングに行くとキッチンに十亀、ソファに兎耳山がいた。


『あ、桜ぁ おかえ、って!なんで下履いてないのぉ!?』


『え、あ、本当だ!やっぱり亀ちゃんの大きかったんじゃない?』


「お、う…ずり落ちる…」


『ほらー!やっぱりオレの方が良かったじゃん!』


やんのやんの2人が言い争っているが、半分以上理解できないため思考を働かせるのを諦めた。

実はこの2人、桜が風呂に入っている間にどちらの服を着せるかで争っていたのである。最終的に拳を交え(じゃんけん)無事十亀が勝利を収め、彼シャツ権をゲットしたのである。

だが、結果は結局自分たちを苦しめることになっている。桜は気にしていないようだが、だぼだぼの上着でも隠しきれない白くてスラッとした足が酷く官能的である。だが、所々の傷にはちょっとした殺意が見え隠れする。そんなほぼ真反対である感情が入り交じってなんとも言えない感じだ。


『ん゛んっ … とりあえず桜は髪乾かして待っててぇ、もう少しでできるからぁ』


『はーい!俺桜ちゃんの髪乾かす!』


「いや、別にいい… 」


『だぁめ、風邪ひいちゃうよぉ?』


『そうだよ!とりあえずソファ来て!』


小さい身体から信じられない程の力で引っ張られる。さすが力の絶対信仰を掲げていた獅子頭連の元頭取と言ったところだろうか。

そのままソファに座る兎耳山の股の間に誘導されそこに腰を下ろす。そのままドライヤーをかけられる。ドライヤーの音はあまり好きじゃない。と言うよりも大きい音が好きじゃない。でも、兎耳山の乾かし方、というか触り方?がすごく優しくて、正直心地が良かった。お腹がすいて、疲れていて。眠くなるには役満だ。うとうとする頃にはドライヤーの音が止んでいた。


『よーし、終わり! って桜ちゃんもしかして眠い?』


「ん、少し… きもち… よくて 、」


『そっか!気持ちよかったなら良かった!』


そして兎耳山は桜の顎に手を当て上を向かせた。お眠の桜は特に抵抗することなく上を向いた。そして兎耳山の顔が近づいてきて


ちゅ


おでこに一瞬感じた柔らかい感触。兎耳山は相変わらずの笑みを浮かべている。今のは何か、何をされたのか。


「おまえ、今、何した…?」


『え?おでこにキスしただけだよ?』


きす、キス、鱚?背後に宇宙を背負った気分だ。キス。ということはさっきの感触は唇の…

それを理解した瞬間ずざっと兎耳山の元から離れた。わー野生の猫みたい。なんて呑気なことを言っている兎耳山を後目に桜の顔面はりんごよりも赤くなっていた。


「おまっ!何してんだよ!!」


『だからキスだって』


「そうじゃねえ!!そ、そういうのはす、すす、好きな、!やつにやれ!!!」


『え?やってるじゃん?』


「はあぁぁぁ!!?? そ、それじゃ、お前が俺のこと、す、す、きぃ… みたいじゃねえか!!!」


『え、うん、好きだよ?』


何当たり前のこと聞いてんの?みたいな顔する兎耳山。そのまま歩みを進め、桜に近づいてくる。少しの抵抗として後退しするがすぐ壁に追い詰められて逃げられない。そのまま顔がまた近づいてきて、耳元に口がくる。


『俺は本気で桜ちゃんのことが好きなの、もちろん、風鈴にも亀ちゃんにも譲る気は無いから』


「〜〜〜〜〜っ!!!」


普段の兎耳山からは考えられないほどの色気?を感じられた。これが大人の余裕というやつなのだろうか。


『あ〜 ちょーじぃ、抜け駆けはだめだって話したばっかりでしょぉ?』


変に緊張した空気感に、似合わない間延びした声。聞こえる方に視線を移動させると両手にご飯を持った十亀が立っていた。


「と、がめ … 」


『だって、桜ちゃんが可愛かったんだもん』


俺は悪くない。とでも言いたそうな拗ねた顔でぷいっとそっぽを向く。正直十亀が来て助かったところはある。このままだったら桜は完全に思考がショートしていた。

十亀はことりと両手の皿を机に置き、こちらに向かって歩いてくる。

手を差し伸べてくれる辺り立たせてくれるのだろう。正直腰が抜けかけていたためありがたい。差し伸ばされるまま手を掴む。グンッとちょうどいい力で引っ張られ、勢いのまま立つとそのまま肩を掴まれて、兎耳山の時と同じように耳元に口を持ってこられる。


『俺も、本気で狙いに行くからぁ、覚悟しててねぇ?』


「〜〜〜〜〜〜っ!!!??? お、 お前もかよ!!!」


そのまま猫のように飛び退き、ふしゃふしゃと毛羽立てた猫のように威嚇した。

その様子に2人はくすくすと笑った。やっぱりからかっているだけなのだろうか。


『ごめんけどぉ本気だからねぇ?』


桜の心情を察したように十亀が言葉を次ぐ。その瞳は少しだけ、欲を孕んでいたように見えたそうな。


『さぁて、じゃあご飯食べよっかぁ』


また手を差し伸ばされたが、今度はその手を取ることなく後ろに着く。その様子にちょっと残念そうにしていたが、そのまま机の方に歩みを進めた。

机には見るからに美味そうであたたかそうなご飯が並んでいた。そんな心情に乗っかるように腹の虫がぐぅと鳴いた。

ただ、まあ2人暮らしだから仕方ないのだが、机に椅子は2脚しかない。どうすべきかと迷っていると定位置だろう位置にふたりが座り、十亀がちょちょいと手招きする。そのまま近づけば腕を引っ張られ、十亀の膝の上に腰掛ける形になった。


「、!?はあぁぁ!?!?、んぐっっ」


恥ずかさのあまり叫びをあげたら兎耳山の手によって開いた口にそのままご飯を突っ込まれた。


『どぉ? 口に合ってると嬉しいなぁ』


「んぐぐ、んっ、… 美味い …」


『そぉ?口に合って良かったぁ』


悔しいけど本当に美味しい。こんな美味しくてあたたかいご飯は久しぶりだ。もはや前世以来だろうか。

兎耳山は器用に桜と自身の口に交互にご飯を入れているし、十亀も桜を抱えながらご飯を食べている。

絶対に邪魔だと思う。そのため退けようとするけど、腹の前で腕をがっちり締められているため敵わない。片手なのにこの力はヤバすぎる。


『にしても桜、細いねぇ、ご飯ちゃんと食べれてなかったのぉ?』


「別に、ちゃんと食ってたけど… 最近喧嘩買ってくれるやつ少なかったから… 」


『へんはほほはんにはんほはんへひは?』


「…なんて?」


『ちょーじぃ、ご飯口に入れたまま喋っちゃダメでしょぉ?』


親子かこいつら?と思うやり取り。さっきの兎耳山の大人の余裕みたいなものはどこにいったと聴きたくなる。本当に同一人物か?


『もごごっ、んぐっ 喧嘩とご飯になんの関係があるの?』


「あー… 喧嘩売ってたんだよ、金で、喧嘩屋ってやつ?それで金稼いで飯食ってた」


そう。桜は今まで喧嘩で生計をつないでいたのだ。1回1000円のハンデなしの1発勝負。勝てば金を貰える。負ければサンドバッグでもなんでもやるだけ。ただそれだけの単純ルールだ。もちろん今まで負け無しだった。喧嘩を買ってくれるバカなんてそこら辺によくいるもんで、なんなら女として油断して余裕ヅラで買ってくれる輩もいたからそれなりに懐は潤っていた。だが、最近噂が広まりすぎたためか買ってくれるやつが減った。次第に金も取れなくなってきてここ最近はほぼ何も食べていなかったのだ。


『へー、すごいね!てことは負け無しだったの?』


「あぁ 危ない時は何度かあったけどな」


『いいないいな!俺も桜ちゃんと喧嘩したい!いくらでも払うからさ!』


『ちょーじぃ?だから抜け駆けはだめだってぇ…』


『遅い亀ちゃんが悪いんじゃん!名前通りに遅くならなくてもいいのに』


「ぶふっ」


『ちょっと桜ぁ?笑うのは失礼すぎないぃ?』



なんやかんやで朗らかな食事会は幕を閉じた。久しぶりの人のあたたかさと満腹感に桜はもう半分以上寝ていた。そのまま寝かせてやりたい気持ちは山々だが、まだ大事なことが残っている。


『桜ちゃん?今から手当するからね?ちゃんと起きててよー!』


「ん、んんっ… いら、ね … 」


『いらないじゃない!大切なことなの!』


そのまま方を鷲掴みされ前後にブンブンゆらされた。もはや揺らされるというか、頭をもぎたいのか?と問いたくなるレベルだった。そんなことされれば眠気は嫌でも吹っ飛んでいくもんで。


「わかった、わかったからもうゆするな、酔う… う゛っ…」


『わー!ごめん桜ちゃん!つい… てへへ… 』


『ちょーじぃ?怪我人をそんな揺らさないのぉ、悪化したらどうするのぉ?』


『ごめんって〜!』


「だ、から俺は大丈夫だって…」


本当に今はほとんど痛みがない。というか痛みがあったところで今更誤差みたいなとこがあるから、全然耐えれる。なんてことを伝えたら2人して苦い顔をされた。それもそうだ。痛いなら素直に痛いと言って欲しいし、我慢なんて絶対にして欲しくないのだ。これは惚れてる云々以前の話だ。

見える部分の傷は案外軽かったため速攻で終わった。軽かったからこそ手当する必要なんてないと思っていたが、2人はそうでは無いらしい。 さて、問題は服の下の傷だ。


『とりあえずぅ、その上脱いでくれないぃ? 暖房入れてるから寒くないはずだからさぁ 』


「え゛、 いやっ … あー … 服の下は怪我してねぇから… いらね …」


服の下を見られたら間違いなく女だってバレる。それだけは避けたかったのだ。桜は少しずつ 後ずさりするも2人がそれを許す訳もなく。


『… ちょーじぃ?』


『はいよ!亀ちゃん!』


元気よく返事したかと思えば桜の背後に周り、肩にグンッと力を入れ桜を自分の足の間に転ばせ、手は頭上で、胴体は足で挟んで拘束した。

そしてそのまま十亀が桜にまたがる形で腰を下ろす。重くはなかったが、これでは逃げられない。


「!? 、ばっ!離せ!!」


足をジタバタさせ、時には十亀の背中を蹴ったが、十亀に大したダメージが入ってる様子はなく、なんなら少し口角が上がっている。なんだこいつは。


『もー 痛いから暴れないでぇ』


「嘘つけ!!さっさとどけよ!!兎耳山も!手離せ!!」


『えー?離したら桜ちゃん逃げちゃうじゃん!手当終わったら離してあげるし、なんならベッド連れてったげるから!』


『ちょっと待ってちょーじ?それ俺がやりたい』


『絶対やだ、俺がやる』


「俺の上で争うんじゃねぇ!」


バチバチと火花が飛びそうなレベルで言い争う2人。正直、人の上で争うのはどうかと思う。


『ま、それは後で決めるとしてぇ、桜ぁ服めくるよぉ』


「ちょ、まじで!やめろ!!」


そんな桜の静止を聞く訳もなく、いとも簡単にぺらっと服をめくっていく。


『男同士なんだから恥ずかしがらなくていい… は?』


めくった瞬間、十亀は固まった。それもそうだ。男ならついていないはずの胸が、そこに確かに存在していたから。でかい訳では無いけど、小さい訳でもない。


「〜〜〜っ!!!」


『え?え?亀ちゃんどうしたの?』


何一つ状況が分からない兎耳山。とりあえず何があったのか理解するため、十亀と同じように服の中を覗こうとする。だが、それは十亀の手によって阻止された。さっきまで固まっていたはずなのに、亀もびっくりな、もはや音速超えるレベルじゃないのか?と思うほどに素早く服を下ろした。

何事かと聞こうと十亀の顔を見ると、なんと桜以上に顔面が真っ赤になっていた。


『え?え?まじで何が起こったの???』


その問いかけに答える人はいない。顔面真っ赤が2人、何もわからない人1人、まさにカオスそのものだ。

いち早く何とか現実に帰ってこれたのは十亀で、桜の上から降りると1回深呼吸をする。


『え、っとぉ… 桜ってもしかして、今世女の子になっちゃったぁ … ?』


『女、え、女!?桜ちゃん女の子になっちゃったの!?!?』


バレてしまった。なら仕方がない。下手なことはしない方が身のためだろう。静かにこくっと頷く。

しばらくの沈黙が流れたあと、2人のため息が聞こえた。嫌に大きく聞こえたそれに桜は肩をふるわす。呆れられただろうか。気持ち悪いと言われるだろうか。もうここにはいれなくなるのだろうか…。

ふいに兎耳山の拘束はとけ、起き上がらさせられた。そして目の前で兎耳山と十亀が正座した。何事かと思い、つられて桜も正座をする。正直正座なんてしたこと無かったから足が痛い。

少しの沈黙を経て、十亀がゆっくり頭を下げた。所謂土下座というやつだ。それにつられるように兎耳山も頭を下げる。


『ごめん桜、配慮が足りてなかったよ。嫌がってる理由ぐらい聞くべきだった』


『ごめん桜ちゃん、知らなかったとはいえ、すごく失礼なことしちゃった…』


突然の謝罪に桜は困惑した。だって軽蔑の目や言葉を向けられるとばかり思っていたから。


「な、んで、… なんで… ? 気持ち悪いって、思わないのか…?」


『そんなこと思わない。なんなら綺麗だっ、だっ!』


ばしっ


十亀の言葉の途中で兎耳山が十亀の頭を叩いた。兎耳山の顔は笑っていたが目は笑っていなかった。


『ごめんね、亀ちゃんが変な事口走ったけど、俺たちは気持ち悪いなんて絶対思わないから』


「あ、おう…?」


きっと兎耳山の言葉に嘘は無い。十亀は…何言ってるか理解できなかったが、きっと悪いことではないだろう。


「あ、ありが、とっ … 」


兎耳山と十亀は目を見合せて。


『『大丈夫だよ』』


あたたかい笑みとあたたかい言葉。今まで冷たい目線、冷たい言葉で凍えていた桜の心は、ゆっくり溶かされていった。



『えっとぉ… 嫌じゃなければなんだけど、胸元まで服あげてくれないかなぁ…? 手当だけはしたくて…』


ほんのり顔を赤らめて気まづそうに言う十亀。


「別に、気持ち悪いって思われるのが嫌で見られたくなかっただけだから脱ぐ」


そう言いながら服に手をかけると、2人に必死でとめられた。


『だめだめだめだめ!桜ちゃんもっと危機感持って!!今女の子なんだよ!?男はみんな狼って言葉知らないの!?』


「はぁ?知らね、それに知らねぇやつでもないし大丈夫だろ?それに、し、信用…してるし… 」


純粋無垢な目で見ないでほしい。どんだけ初恋をこじらせてると思ってるんだ。こちとらそんな純粋ではないんだよ。なんてツッコミを入れたいけど、入れたところでわかってくれないため諦める。


『とりあえず脱ぐのだけはやめてぇ… めくるだけでいいからぁ…』


「邪魔じゃねぇか?」


『脱がれた方が無理ぃ…』


訳わかんねぇとでも言いたそうな顔をしながら渋々服をたくし上げる。そこには大小様々な怪我があり、所々青く黒くで。仮にも女の身体にこんな傷をつけるなんて、と傷つけたヤツらに対する殺意がひしひしとわいてくる。それと同時にほっそりとした腰周り、特にくびれと少し視線を上げただけで見える下乳が酷く官能的で再度複雑な気持ちになる。下心と殺意はどうも共存するのが大好きみたいだ。やめてくれ。

何とか手当を終える頃には表情はもはやなかった。そして酷く疲れた。


『とりあえずぅ…明日にでも下着買いに行かないとだねぇ…』


「は?いらねぇだろ、あ、でもさらしは欲しいかも、邪魔だし」


『いるから、絶対いるから、さらしも買うけど下着も絶対だから。』


「お、おう…」


真顔で、謎な圧でせめられては頷くしかできない。


「でも俺何買えばいいかわかんねぇ」


『それは…俺もわかんないぃ…ちょーじわかるぅ?』


『わかると思う?というか亀ちゃんの方が理解してるんじゃないの?だって昔色んな女抱い、むぐっ』


『ちょーじぃ?それは言わない約束だったよねぇ?特に、桜の前ではだめだって、ねぇ?』


「十亀って女に詳しいのか?」


『全然だよぉ、ちょーじの言うことは無視しといてぇ』


正直気になったが、十亀の笑顔の圧に負けた。いちいち圧かけてかんな。


「やっぱ買わなくて良くね?誰も知らねぇみてぇだし、」


『それは絶対だめだけど… どうしよ… 』


『んー… あ、あいつならしってるんじゃなぁい?』




『ってことでよろしくねぇ佐狐』


『何がということでなんですか…?』


そう、あの時思いついたのは獅子頭連のメンバーである佐狐だった。


『だってぇ、佐狐ってファッション詳しいんでしょぉ?なら女もんの下着ぐらい余裕だよねぇ?』


『いや無理ですし普通に嫌ですよ、というか十亀さんの方が詳しいでしょ、一時期入れ食い状態だって聞きましたし』


『だからそれは言わない約束って言ってるよねぇ!?』


「入れ食い?あー…そいやお前って大食いだったな、でもそれとなんの関係があんだ?」


『確かにそうだけどそうじゃない…けどそうって事にしといて…』


「結局どうゆう事だよ」


『桜は気にしなくていいってことぉ』


正直納得はいかなかった。だが、これ以上何か言っても平行線なため諦めた。


『とにかくさこっちゃんなら大丈夫!あとこれ頭領命令!』


『そんなことに頭領命令使わないでください。完全に職権乱用でしょうが』


『俺難しいことわかんない!』


『馬鹿にしてるんですか?』


『諦めた方がいいよぉ、ちょーじは1度言い始めたらもう止まらないからぁ』


『発案者あなたですよね?何兎耳山さんに罪なすり付けてるんですか?』


『俺知らなぁい』


絶対行きたくない佐狐VS兎耳山に罪をなすり付ける十亀&人の話を聞かない兎耳山。

どっちが勝つかの予想なんて簡単なもので結局佐狐が押し負けた。


『ちっ、分かりましたよ。行くぞ桜』


「あ、おう…わりぃな…こんなことに付き合わせて…」


『全くだ、と言いたいとこだがどうせあの2人が押したんだろ?お互い被害者みたいなものだから気にするな』


「お、おう… あ、りがとな、…」


『…あぁ』



次回、佐狐と桜、下着を買いに行く



続くかも…?


﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏


終わり所分からなくてつい長くなりました…

実は佐狐と下着を買いに行くのが書きたくてこれ書いてます。だから多分続くと思います。

それではここまで見て下さりありがとうございました🙇‍♀️💦


(2024/11/17 19:11:49)


16207文字

この作品はいかがでしたか?

490

コメント

14

ユーザー
ユーザー

う っ ᡣ𐭩

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚