突然始まります🍀*゜
りょつぱ
今回シネタ注意
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奏永病
ピアノを長時間弾き続けないと生き永らえない奇病
「涼ちゃん!もう休んだら?」
「いや、、もうちょっとしようかな」
「、、無理しないでね?最近、ずっと弾いてるけど、」
「だ、大丈夫だよ!若井も無理しないでよ?」
「俺は大丈夫なの!」
「どういう理論なの笑」
「まぁ、元気そうならいいけど、、」
「、、、」
僕には、言えない秘密がある。
例え恋人の若井であっても、、言えないことだ
「、ふ、不治の病、、ですか、」
「藤澤さんは、奏永病、つまり長時間楽器を引いていなければ、、生きながらえない病気です。 」
「ッ、だ、大丈夫ですよ!僕、ミュージシャンだし、、、」
「、今回の病気に治療法は見つかっていません。なので、命を保つためには、、」
「分かってますよ、楽器、を弾けば、、」
「はい、では、、」
「ーーーーーー、ーー」
「ーーー、ーーーーーーー?」
「ーーーー、ーーーー」
「ーーーーーーーーー」
「ありがとうございました〜、」
「お大事にしてくださいね」
「はい、」
別に楽器を引くことはもちろん嫌いじゃないし、むしろ好きなんだ。だけど、、
「それが、命に関わってくるとなぁ、、」
何だかちょっと病んじゃそう。
やばい、楽譜が読めない。
「えっと、、」
ぁ、違う音、、。どうしよう、楽器が読めないから弾くことが嫌になってきちゃった、、
「ぅ、、ッ泣」
「涼ちゃん!?大丈夫?」
「グスッ泣わ、かいッ」
「どうしたの、、急に」
「ぼ、ぼくッ、あぁッ泣グスッ」
「、1回、ピアノから離れてみたら?」
「ち、ちがうの、、ッ泣その、、」
本当のことを言うべきか、すごく悩んだ。
迷惑かけるのも申し訳ないし、かと言って僕のこの気持ちをずっと秘めてたら、活動にも影響しそうだなって、、
「涼ちゃん、ゆっくり、話してみよっか」
「ッ泣グスッッ、ぅ、あ」
「ぼ、ぼくッ、、泣楽器弾かないとッ、死んじゃうの、ッグスッ泣」
「?ど、どうして、、」
「あ、あのねッ、、ぼく、奏永病なの、、」
「そ、奏永びょう、、」
ピアノを長時間弾き続けないと生き永らえない奇病。楽器がピアノだけなのかは分からない。
けど、僕に出来るのはピアノとフルートぐらいだから、、、
「治すことはできないッ、、」
「で、でも、、」
「でもね、ピアノを、弾けば、、ッ」
「そういうことか、、ッ」
「ごめんねッ、涼ちゃん、、泣」
「なんで若井が泣くのぉ、、」
「だって、、好きな人がこんな、状況なのに!おれは、、何も出来ない、、泣 」
「ッ、、じゃ、じゃあ、、泣僕と沢山演奏してよ」
「ッ、!もちろん!泣」
指が痛い。辛い。頑張っても、どうせ治らないし、楽譜が読めなくなったから、、楽しくなくなった。
元貴にも相談して、一旦活動は休止になったけど、申し訳ない。僕がこんなだから。
僕、もういない方がいいのかな。演奏するためにバンド入ったのに、もう、楽器さえ演奏できなくなった。
そういえば、最近ピアノ弾いてないから、もう
死ねるかも
ズキッ
「う”ぁッ、、」
苦しい。叫びたい、助けて、お願い。
でも、心臓を締め付ける痛みが離してくれなくて、声が出なかった。
あぁ、もう死ぬんだな。
どうせなら、最期にもう1回、、みんなで演奏したかった。
フェ1の時からの、、みんなで、、
ミセスとして、
でももう、僕は要らないから、
きっと元貴と、若井だけでもいける。
だからもう、、
そういや、若井、、。
こんな僕なのに、恋人でいてくれてありがとう、、死んじゃうけど、僕は若井の事が好きだよ。届かないけど、きっと、、
ごめんね、ごめんね、、
若井、
大好きだよ、
「涼ちゃん、来たよ」
「ほんっとさ、、置いてかないでよね」
早朝の、朝靄がぼんやりしてる時間。
目の前の、墓石に俺は手を合わせた。
涼ちゃんが亡くなって1ヶ月。
俺の心はもう、壊れかけてた。
元貴と一緒に葬式に参列した時の、涼ちゃんの顔。とっても綺麗だった。
もともと肌が白いから、周りにある花がよく映えてた。
あのとき、俺がもっと早く気づけてたら、
もっと気にかけてれば、、
そんなこと悔やんでも、もう戻らない。
「はぁ、、俺もそっち行きたいな、、」
ピコン
「?」
『若井、渡したいものがある、』
『俺ん家来て』
「どうしたんだろ、、」
まぁ、行かなきゃだから、涼ちゃん。
また来るよ、待っててね。
元貴家
「おまえ、これ」
「涼ちゃんからの、、、ッ」
「病室から持ってきた涼ちゃんの荷物の中に入ってた」
「て、がみ、、」
「読もっか、、」
手紙は、みんな宛て、俺宛、元貴宛だった。
「みんな、へ、、ッ泣」
みんなへ
この手紙を読んでいるということは、僕はもうこの世にいないと思います。
もっと活動したかったよ。
みんなともっと音楽を作りたかった。
自分勝手で、ごめんなさい。
もっと、僕が自己管理できてたらな。
僕が、居なくなってもミセスは、辞めないで欲しいな。
僕、2人の曲、楽しみにしてるよ。
頑張ってね。応援してる!!
藤澤涼架
「ッ、、泣」
「これ、無理して書いたんだろうね、、ッ」
「ぅ、あ”ッ、、泣」
丁寧に畳まれた便箋は、涙でふやけていた。
涼ちゃん特有の、あの字で、、
書かれた手紙、
「ほら、こっちもあるからさ、、」
「涼、ちゃん、、ッ泣」
滉斗へ
この手紙、見てたら多分、僕死んでるよね。
滉斗はどんなことしてますか?
僕が居なくても、ちゃんと生きてますか?
まぁ、助けられてたのは僕の方だけど、、笑
滉斗と初めて会った時、滉斗すごい顔してたよね。
なんでこんな奴がいるの?みたいな。
でもね、僕、滉斗と出会えて、良かったと思うの。こんな素敵な人に出会えて、お付き合いもできて。
はじめて2人分かち合えた日。
初めて喧嘩できた日。
初めて同棲した日。
沢山あったよね。嬉しかったな。
僕の中では、滉斗と過ごした時間が、いちばん楽しかったし、嬉しかった。最高の思い出、ありがとうね。
僕が、弾けなくなってもずっと傍で、
一緒に音楽を奏でてくれた。
いちばん大切で、大好きなひと、かけがえのない人、
だから、どうか、僕の分まで生きてね。
健康には気をつけて。
元貴と仲良くね。
滉斗のギター、何時でも聞いてるよ!
応援してる!
こんな僕を愛してくれて、ありがとう。
ずっと愛してるよ。
藤澤涼架
「ッグスッッ泣りょ、ちゃんッ泣」
「ッ、、泣これ、、だめだよ、、」
「涙腺、、こわれちゃう、、ッ泣」
ずるいよ、、涼ちゃん、、。
元貴の内容は分からないけど、きっと、涼ちゃんのことだからさ。いいこと書いてんだろうな。
しかもさ、、ずるいよ。
ずっと若井呼びだったのに、、
滉斗よびとかさ、、泣
「ねぇ、ッ、おれら、ちゃんと活動しよっか」
「うん、涼ちゃんのためにも、、ッ」
悲しいけど、涼ちゃんのためにも、
新たなステージを、、開幕しよう。
そう、俺らは2人で、心に決めた。
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はい、シネタ系、ごめんね。
書きたくなっちゃいました。
あと!決して本人様には関係ないからね、!
そこんとこチュウイ!
読んでくれてありがとう!
ばいばー!い
コメント
12件
泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける
ノベルでとっても上手にかけるの…?!羨ましすぎる…🥺しかも、めっちゃ感動しました😭
うわぁん、感動だよぉ……😭😭失恋下から余計に染みちゃうよぉぉぉ😭😭😭