遥か未来、ある存在が注目集めた
【神幻】
それは、人々に様々な能力をもたらした
火・水・風・土・空の五大元素
また、それから連動した他の元素
それは人々の心や身体能力、
人に纏わるものに関係してくる
【神幻】とは
力を与えてくれる、神みたいな存在なのだ
それを得て、実際に神と称される【神覚者】の
話でもある
【神幻】が発症するのは、6歳頃
それから劣等者と優等者に分類される
双方は格差が激しい
現代のニホンは冷酷格差社会へと
変貌を遂げていた
8歳に発症した【神幻】
案の定、俺は劣等者に分類された
しかし、そんな中運命を変える
1歩を踏み出すのは
高校の門をくぐった瞬間だった。
そこは優等者が集う【神高】
【神高】は神覚者になるものが集まる
神覚者専門と、一般科に分けられる
劣等者の俺がなぜこの学校を選んだのか
それは分からない。また”使命”も分からない
分からないことが多すぎる俺の運命は
どんな風に左右するのだろうか
ググッ..ガガッ..
機械音が耳から離れない
まるで呪いみたいだ
【神幻】の最初の発生場所でもある、ニホン
今は、半分に陸が両断されている状態だ
どう暮らしてるか、そうだな
3時間ごとに船が来て、あっちの陸に移る
箒とか【神幻】を使うのも出来るには出来るが
あっちの陸は優等生が集まるため出来ない
何故ならこの世界は冷酷格差社会なのだから
鐘の音が校内に鳴り響いた時
入学希望者は入学試験のため講堂に集まっていた
そこには緊張している者、
友人と話して気を紛らわす人
殺気を出して人を近づけさせない者と
個性豊かなメンバーが集まっていた
メンバーの目は
ほとんどが俺、南雲 燐に注目されていた。
それは圧倒的に能力値が低いからだろう
いやそんなことは当たり前、俺は
劣等者、なのだから
入学試験の受付が終わって、
さっきまでお葬式かと
錯覚するような静かな部屋に天井から
耳鳴りがしそうな鈍い音が響く。
煙が舞う中、
そこの中から出てきたのは2人の少女達だ
「やぁ皆さん、初めまして」
まるで、こんなことを当たり前だと言う雰囲気を
醸し出してる少女
それはまるで御伽噺に出てきそうな
元気なお姫様だった
明るい黄色の髪に、
その髪を強調させるような青い瞳で
見ているだけで、謎の緊張感がある
そんな目でこちらをじっと見ている少女を
隣の少女が説明を促す
「光、そんなんじゃ分からないでしょ」
そういった少女は銀色の髪色で赤色の目
性格が光という少女の逆で、大人しかった
見た目も性格も逆な人は
【神幻】の力が合わないと
されるがことが多いが、
見た感じ気が合いそうな2人だ
「君たちの入学試験を受け持つ事になりました
生徒会長の空乃 光です。よろしくお願いします」
見た目の明るいイメージよりは
しっかり話すことが出来ている
「同じく生徒会、副会長の榛原 藍
どうぞよろしくお願いします。」
生徒会に説明されたのは、主に試験内容だった
「うーん、これは」と絶対思っている表情
当たり前の反応で「乙」と感じた心を偽り
『教育理念』で希望理由を押し通し
終了した1つ目の試験は、面接試験。
これは人柄を確かめたりなど、
ごく普通の面接だった
とくにここで落ちる者などいないが
これはどうなのかなと疑うレベルが
少しいたのは、大人しく見なかったことにしよう
2つ目の試験は実技試験
大きく分けて2つある。剣技と魔法
剣技は団体戦と個人戦があり
団体戦は、4ブロックに分かれ
1ブロック6グループが戦い、
優勝グループを決める
優勝したものは、生徒会に入る権利を貰う
また、敗北してしまった者でも
入学が出来ないと言う訳では無い。
剣技は、普通の剣の才能と団体戦に
長けているかを明確にするためのもの、
権利は才能があれば貰える
「いや、めんどくせぇな」
そんな丁寧な説明をして貰えても、
面倒くさがりな燐には到底やる気が出なかった
最初は団体戦6グループには5人、参加者は120人
魔法使用ありの剣技だ
だが魔法ばかりに頼ったら、
失格にされるので要注意
そして、そんな燐のチームには
試合5分前になっても、集まったメンバーが
燐合わせ2人
「ま、まだ来ないですね」
さっきから黙っていた少女が燐に話しかけてきた
「だな、5人集まらないとポイント
下がるよね?」
「はい、下がります」
2人は一緒にため息を零す
少女は、白色の髪に青色と赤色のオッドアイだ
パーカーのフードを深く被っていて、
顔がよく見えない
「では、団体戦2ブロックの試験を始めます
なお、今回の試合の参加人数はAグループ5人、
Bグループ2人で執り行いたいと思います」
「始まっちゃいましたね」
「詳しいルールを確認するか」
ルールは簡単
各グループに中心核、1つの水晶を壊すこと
相手チームのメンバー全員を気絶
またはギブアップを宣言させるまで終わらない
「まぁどうにかなるだろ」
「作戦は?」
「あーあ、相手が2人なんて、つまらないの」
赤髪のツインテールの少女が
箒で自由に飛ぶ
「見つかるぞ、2人だからといって油断するな」
「五月蝿いな、ガリ勉、黙ってろ」
赤髪の少女が、メガネを掛けた青年に反発する
「はいはい忠告したかんな」
呆れたように、声を掛け
森に入っていた
「てか、アイツ名前なんていうんだ?」
さっきの少女と別れてから20分が経過した頃
ふと、思った燐
だがそんな呑気な考えはすぐに消されてしまった
火の球体がこっちへ飛んできた
「あーあ、外した」
赤いポニーテールの子だった
その髪が宙に舞い、着地した
その子は目に光を灯らせながら近ずいてきた
その目は特殊な魔眼
_混滅の魔眼@ カタストロフィ_だった
制御が難しいが、_破滅の魔眼@ルーイン_より
破壊力をもつ魔眼だ
この2つの魔眼は【神幻】の力が
最大に活かせると
稀に発症することがある力
そしてファンタジーでよくある炎の球体は
_炎弾@フレイム_という単体攻撃魔法
相手に対して、炎の球を放つ
【神幻】を調整することにより使える
無属性魔法、魔力撃@ショックに
炎魔法を混ぜた魔法
威力や速度を変化させることが可能
炎の魔法はこれを基本としている
炎などの五大元素は、全てを超え発症率が高い
解明されてる謎は少なく、【神幻】の力も高い
「へぇ、あれを避けるなんて
大したことあるわね」
「お褒めに預かり光栄だ」
彼女は魔法界、
いや【神幻】をもつこの世界での権力者、
魔術連合管理総合研究会、通称 魔術連合で
炎魔法を得意とする家系
煌雅家の長女、権力継承権第2位
「煌雅 茜よろしくね」
「ご丁寧にどうも、俺は南雲燐」
ここまでは調子が良かった
さっきの_炎弾@フレイム_も避けれた
こんな優等生の中の優等生でも戦える、という
希望は燐の目の前から、茜が消えたのと
同時に消滅した
「あら、さっきのは気の所為だったのかしら」
目の前から消えた後、
_炎裂弾@レッセツダン_を放った
_炎裂弾@レッセツダン_は_炎弾@フレイム_の
進化系だ相手に対して、炎の球を放つ
そこから分裂し、花火のような形となる
これは単体攻撃魔法として使うことがあるが
複数の攻撃としても使用可能
「あっぶねぇな」
茜が動きを捉えられたのは
_炎裂弾@レッセツダン_を使用後
なぎ倒された木の中からだった
「あれ結構放ったのだけど貴方結構やるようね」
「それはどうも」
褒められたのが嬉しくて、笑みを零した
その後、茜の前は真っ暗に染まった
「な、なんで」
「ん?」
無様にも跪いている茜に目を向けた
俺が使ったのは_闇撃@ダークショック_
_闇撃@ダークショック_は闇魔法の基本形
相手に対して、闇元素を単純にぶつけるという
単体攻撃魔法
驚くのも無理ないだろう。だってこの魔法は
「な、なんで、、古代魔法じゃない」
「なんでって、
だってそれが俺の【神幻】だから」
闇魔法𝑒𝑛𝑑
〜自己紹介〜
南雲燐
この物語の主人公。面倒くさがりだが
敵に回すと酷い目に合うと、地元では有名
出身:東京 好き:空 嫌い:めんどくさいこと
属性:闇
煌雅茜
魔術連合管理総合研究会、通称 魔術連合の
炎魔法を得意とする家系の長女
好奇心旺盛な子で、何事も真っ直ぐな少女
出身:神奈川 好き:みかん 嫌い:燐
属性:炎