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10 - 第10話 非常識と誘い文句

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2025年04月28日

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マメに連絡を取るようになってから。

僕たちは頻繁に合うようになった、と言ってもまだ3回目ほどだが。頻繁にもその人の程度がある。


よく分からないことを言ってるのは分かっているが、梟が体調悪くなったりしないかなーとか、羽がまた傷つかないかなーとかありもしない事をおもっていた。

恋というのは難しくデートまでありつける口実が難しいとても難しい軽く誘えばいいんだろうが僕は簡単にそれが出来ないから2.3回目も相手から誘われてっきりだ。相手は5つも上なので年上らしさを見せつけてきているのは分かるが、僕だって男だ年下だからと言って見えを貼りたい。

いや見えというより、かっこいいところを見せたいのだ。シャイで照れやな僕が、4回目のデートを誘うために僕はまず形から入った。


まずは、年上女性に好かれる方法と調べた。

すると、

適度に甘える、ストレートにものを伝える、ギャップを見せる、愛嬌、頼りになるなどがあった。

僕はまじかよと思いつつ。LINEで実践することにした、が、なかなか形に表すのが難しく恋というのは、エゴとエゴのシーソーゲームだと思った。(ミスターチルドレンより)。

エゴとエゴと言っても、僕はエゴがありすぎて少しが我が強くて少し抜けてると言われることがある。たいや、それは第三者目線からであって本当の僕はもっと壮大でロマンチストだ。

相手の獣医師さんも確かそんなようなことを話していた、私はねーこう見えてわがままなのだから年上でも年下でもわがままを受け入れてくれる器のおーっきい子がいいな君みたいな。


最後の言葉は忘れもしないドキリとした

君みたいな、ってどこを見て判断したのかわからないが3回目のスシローデートの時に大勢のお客様がいる中で僕だけに聞こえるような小さい声でつぶやかれた。。僕はその言葉に動揺をしてしまい、頬が紅葉のように染まってしまっていた。

まったくー可愛いいなー年下くんって感じ。


いやーいけないいけない僕はもっと男らしくなるんだと。年上女性に好かれるために色々考えたり調べたりした。


僕は昔から人の気持ちに敏感だった、喜怒哀楽全て汲み取れるから相手が心の中でなにか思ってはないだろうか、怒っているのではないかとないことを考えてしまうような心配性でもあり、ポジティブな2面性を持った性格でもあった。

そんな所を面白いと言って、3回も会ってくれてるに違いない。

ある日、街角を歩いて古臭い古本屋に行くと。

何歳くらいだろうか20-25歳くらいの小太りの清潔感のない男がなにか独り言を話してるかと思えば。誰かと会話しているようだった、ワイヤレスイヤホンを片手にタクシーか、たくしか分からないけどその名前を連呼し馬鹿みたいに笑っていた。

少し内容が気になったので本を片手に取り耳を傾けるとこの前の合コンまじ最高だったわー。快斗もあいつほんと、いい子を見つけたよなーという会話が聞こえた。


合コンかー、あの子モテそうだし目がくりくりしててなんぱとかされないかなー心配だなっとか思いながらその小太りの客の声をシャットアウトし視線を本棚に移した。

モテる男の特徴、年上女性の口説き方、アドラーの心理学テクニック、好かれる人の小さな特徴などなど。よくサイトなどでありがちなものがあったが僕はあの、名前がまだわかっていない正確には忘れてしまっているあの子を振り向かせたくてこの店に無意識にきたのだ。


傍から見ると、どんな人だと思われているのだろうか。メンタリスト、芸人、医者、とか僕はただの音楽や色々なものが好きなフリーターなのだがその時だけはなんか鼻が高いような気がした。この人頭いいんだろうなとか心の中の声が聞こえるようで快感だった。


僕はいつもこうだ、また目的を見失っていたあの人をデートに誘いたくてきたのだ。

1-2時間くらいウロウロして、歩き回り立ち読みをして家に買って置くのはあまりにも恥ずかしかったので読んでスマホのメモ機能にメモをして帰ることにした。

収穫はかなりあった。ただ素直にあの人に会いたいという素直過ぎる欲だ待ちきれないくらいの。小さい頃、このお惣菜まだ食べたらダメだよと言われた時の待ちきれない気持ち時と重ね合いながら僕はやっと4回目のデートの誘い文句を決まりかけた


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