続き!
タイトル「オッパの背中」
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いつもより早く起きた朝。
制服の襟元を直しながら、スンリは鏡の前で小さく深呼吸をした。
🐼(昨日は、たくさん泣いちゃったな……)
あのあと、ジヨンがぎこちなく自分の頭を撫でてくれたこと。
不器用で、言葉は少ないけれど、ちゃんと“味方”でいてくれたこと。
🐼(オッパ、無理に慰めたりしないけど……あの背中は、ずっと俺の前を歩いてる気がした)
そんな朝、キッチンからは香ばしい音と、優しい声が聞こえてきた。
🔝「おはよう、スンリ。パンケーキ、焼いてるところ」
TOPがキッチンに立ち、エプロン姿で微笑む。
それは、昨日と変わらない“日常”だった。
🐼「……ありがとう。俺、もう大丈夫かも」
🔝「うん?」
🐼「今日、学校で言おうと思う。“それ、やめてください”って」
少しだけ強くなった声に、TOPは目を見開いた。
そして、ゆっくりとうなずいた。
🔝「……えらい。怖くても、そうやって言えるのは強さだよ。ジヨン、きっと喜ぶよ」
スンリは小さく笑った。
🐼「オッパは……喜んだり、しないかも。でも、絶対見ててくれると思うから」
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昼休みの教室
いじめっ子「え? また来てんの?」
いじめっ子「マジでウケるんだけど、ジヨンの親戚とか……笑えるよなー」
女子生徒の冷笑と、男子の机に書かれた「ニセアイドル」の落書き。
スンリは、もう逃げないと決めていた。
胸の奥が痛くても、目をそらさず、ただ前を見た。
🐼「それ、やめてください」
いじめっ子「……は?」
🐼「俺、言わなかったけど……家族のこと悪く言われるの、すごく嫌です。
オッパは、俺のために頑張ってくれてるから。俺、ちゃんと尊敬してますから」
クラスが静まり返る。誰かが舌打ちをしたけれど、それ以上は何も言わなかった。
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夕方、練習室
☀️「ジヨン、お前今日レッスン、ちょっと気合い入ってたな」
ヨンベがタオルを投げて笑う。
ジヨンは受け取りながら、少しだけ照れくさそうに呟いた。
🐲「……別に。いつも通りだ」
☀️「そう? でもさ、スンリから聞いたよ。“今日、ちゃんと自分の意見言えた”って」
🐲「……そうか」
👼「ジヨンさんの背中、ちゃんと見てたんですよ、彼」
その言葉に、ジヨンの喉が一瞬詰まる。
照れくささと、くすぐったい誇らしさが入り混じる。
🐲「……スンリ、帰ったら褒めてやるか」
🐼「ええ!? オッパ、そんなキャラじゃないでしょ!?」
突然、ドアの外からスンリの声。どうやら待ちきれず廊下で聞いていたらしい。
🐲「あっ、ちょ、お前いつから聞いてた!?」
🐼「最初からー!」
ジヨンの顔がみるみる赤くなり、テソンとヨンベが大爆笑する。
☀️「ジヨン、照れてる~」
🐲「うっせぇ!」
その笑い声の中、TOPはただ静かにジヨンを見つめていた。
スンリがジヨンに少しずつ心を開いていく姿。
その“家族の形”が、たしかに育っていることに、彼は気づいていた。
――でも、願わくば。
その背中のすぐ隣に、いつか自分が並べたら。
ジヨンの隣が、ただのサポート役じゃなくなったら――
🔝「……それでも、いいか?」
TOPは、そう小さく呟いた。
誰にも聞かれないように、心の奥にだけ、そっと届けるように。
口調めっちゃ変わるごめんなさい、、
コメント
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ふぇぇ、スンちゃんんんん"😭 もう偉いよぉぉ😭✨️ ←親目線) 最高でしたぁ…続きも待ちます🫶