え、
まって、幻聴じゃないよね? と、思わず耳を疑った。
だって明那が 私のこと、
体がどんどん熱くなり、頬が赤くなっていくのがわかった。
しかし、明那は少し言いづらそうに「……なんだと、思う」と付け加えた。
え?
慌てたように明那が言う。
akn「まって!ちゃんと説明するから」
『え、あ、うん』
akn「先週さ、菜央が俺のこと好きって言ってくれて、好きなところいっぱい教えてくれたじゃん、」
「あれめっちゃ嬉しかった。本当に。」
akn「自分のことが好きじゃない分、好きになられたら相手のことも気持ち悪く見えちゃうはずなのに、」
「菜央のときはそうじゃなくて。菜央の言葉、…何回も思い出してた」
頭が混乱しながらも、嬉しいという気持ちの方が断然勝っている。
私が好きだと言った明那を、
明那自身が受け入れてくれているような気がして、もっと嬉しくなる。
akn「ずっと、菜央のことばっかり考えてた」
「恋愛感情っていうのが、正直あんまりわかんないんだけどさ」
akn「これって、好きってことなんかなぁって、……思い、ました……」
『なんで最後ちょっとカタコトなの』
akn「だってさあ!!恥ずかしくなっちゃうじゃんこんなの!!俺告白とかはじめてだし」
……かわいい 、と言いたくなるのを抑えて、にんまり笑っておく。
akn「あー!なにその顔! 絶対面白がってんじゃん!!」
いやいや全然! と顔の前で手を振りながら、
数秒前の、明那の言葉を思い出す。
『まって今の、告白?』
akn「え、そうだけど……あ!!!菜央 耳あっか!!!」
『まじで声でかい抑えて』
akn「ごめん今のはでかすぎたわさすがに」
「その…返事とかって、、」
『聞く必要ある、?w全部知ってるじゃん』
akn「いやや、言って」
「菜央の返事が聞きたい」
と言いながら顔を覗き込まれる。
私が断れないの知っててそう言っているなら
どこまでもずるい人だな、明那は。
『私も好きだよ』
➹Fin➹
____________
「 好きよりもっと「貴重」な気持ち 」これにて完結です!
ここまで見てくださってありがとうございます✌
良ければ他の作品も見てください!!
コメント
9件
やばいもう好き。口角が上がってしまうのは私だけ?
やばいめっちゃにやにやしてしまう…笑 完結おめでとうございます!次の作品も楽しみにしてます!
付き合ったのむちゃ嬉しいーあと完結おめでとうございます!