——数年後、舞台袖で。
元貴のライブが終わり、○○は静かに待っていた。
汗を煌めかせながら戻ってきた元貴が、息を整えながら言った。
「…あのさ、今日のMC、本当は話すつもりなかったんだけど——
“僕が一番愛してる人は、ちゃんとこの世界のどこかにいました”って。…あれ、○○のことだよ」
恋とは、自然に始まるもの。
でも、あなたと元貴の恋は、「運命に導かれた必然」だった。
そしてきっと、元貴が最後に願ったように、
○○よりほんの少しだけ、あとに命を終える。
それは、彼が「○○のすべてを見届けたい」と願った、もう一つの優しさだった。
― END ―
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