テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2.20
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「___ふぅ、終わった……」
今日は俺の誕生日。
誕生日カウントダウン配信も日が跨がり、日本の時刻は俺の産まれた日へと変わった。 俺からして少しだけ話をした後に、リスナーへ1週間の最後の追い上げの応援をしてから、就寝の挨拶をして配信を閉じた。
ほんの少し高く明るく振舞った声と、俺の笑い声が響いてた防音室は一気に静かになる。
3分の1だけ残ったペットボトルの水を一気に飲み干し、防音室から出ては空のペットボトルをゴミ箱に捨て、冷蔵庫から新しい水を取り出した。
また防音室に戻って、先程まで座った椅子に腰をかけて、仕事用のページへとマウスを押した。
皆が夢の中へと入っている中、誕生日だからといって休みとかもない。俺の元へと降ってくる誕生日プレゼントを片っ端から1つずつ片付けてく作業をしていった。
すると、傍にあったスマホが震えた。ちょうど画面を上に置いていたため、目を向ければ誰からの連絡か分かる。
「___…! 」
リスナーや友達からの祝福の言葉の数々が投げられてる中、1つの大切な人からの連絡を見逃さなかった。
最近は少し薄着でも平気なくらいに暖かくなった気がする。いつもこういう大切な日は雨が降る癖に、今日は嫌な程の快晴だった。
恋人に早く会いたい気持ちとあまり日焼けしたくない気持ちが入り交じって少し早歩きになってしまう。
楽しみな気分に乗せられながら歩いていたら、いつの間に昨日約束をした場所に着いていた。
今は人混みが多い時間帯なのに、何故か彼の存在だけは一瞬にして見つけられる。
「あ、よっす」
「おう、またせ」
そこにいたなつに、軽い挨拶を交わすのは親友の頃から変わっていない。別に恋人になったとしても、俺らの距離感がもっと近づく以外にないのだが。
今日は恋人のなつが俺の家へと泊まることになった。
今は15時頃、俺の家に行く前に一緒に買い物をして、夕飯にすき焼きを作って食べる。夜は面倒だが誕生日配信があるため、なつは一旦家に帰り、俺の誕生日を画面越しに祝う事になった。終わった後は、なつはまた深夜にこっちへ来て借りてきたモキュメンタリーを見る。
夜やってるモキュメンタリーは以前よりも怖い仕上がりになってるとネットで話題になっていた。それを聞いたなつからは、
『無理だったら一緒に寝よぉ?』
と幼さが含んでる声で言われた。俺より背が少し高い癖にそんな上目遣いでお願いされりゃあそんなの聞くしかなかった。
それに、“一緒に寝る”という5文字を聞き、俺の頭は一瞬にして彼と一緒の布団に入れるという娯楽に酔っては、いつ何時でも頭で反復し続けていた。
俺は昨日溜まっていた仕事を全て終わらせ、入れられそうになった今日と明日の呑みの予定も全てキャンセルしたのだから。
なつの空いた手を握ってみれば少し目を見開いた後に、目を逸らして赤くなった顔を隠してるのがちゃんと恋人として見られてると感じて嬉しかった。
もう少し可愛い彼を弄って堪能したかったが、それは家に着くまでの我慢だと自分に言い聞かせ、スーパーへと足を踏み出そうとした。
「…ごめん、いるま」
「ん?」
「帰りでいいからコンビニ寄ってい?」
俺の様子を伺うように聞いてくる彼に了承の返事を返したげる。そんな事聞かなくても何処へでも着いて行くのに。
買い物に行く時に話したかった夜にやりたいこと、最近あった出来事を話せば、なつが笑って聞いてくれてる。
その姿に堪能していれば気づけばスーパーに着いていた。2人で具材を決めて、お菓子やジュースも選び早々とセルフレジに並ぶ。 なつは割り勘が良いと言い張って少し頬を膨らませていたが、彼をなだめては自分の金で会計を済ました。
「その金はコンビニで使いな?」
身長は彼の方が若干高いが、腕を上げ頭を撫でてやる。そっぽを向いてしまうが、少しだけ頬が赤かったのは見逃さない。
そんな彼に可愛い気持ちが顔に出ないように口に力を入れつつ、近くにあったコンビニへと案内させた。
コンビニの外でスマホをいじりながら待っていれば数分でなつの買い物も終わり、俺が住むマンションへと行く。
少し乱暴に鍵を開けながら、鍵の開く無機質な音を耳にする。扉の取っ手を掴んで開け、そこに滑り込むように入ってくなつに少し笑いながら、俺も入れるくらいに扉を開けて入った。
「荷物はそこら辺に置いといて」
「ん、トイレ借りるわ」
リビングになつの荷物と買ったものを置いては早々にトイレへと直行した。俺は適当な返事をしながら買ったものを冷蔵庫に入れていく。 あらかた入れ終わりスーパーの袋を畳んでいると、何となく彼の荷物と買い物袋が目に入ってしまった。
彼にやらせればいいのに、せめて邪魔にならない場所に置いてあげようと近づいては彼の荷物を手に取ってしまった。 すると、袋の片方にしか握らなかったからか袋から彼の買ったものが出てきてしまった。
やべ、と急いで落ちたものを拾ってやる。マスクや綿棒などと日用品に彼の家庭的な部分に思わず笑っていると、マスクの下に箱が隠れていた。
それは、0.02と書かれたピンクの箱。
「……え?」
思わずびっくりして固まってしまってると、後ろから物音がした。嫌な予感がしつつも振り返ってしまうとそこにはなつがいて。 顔を赤らめながらこちらを見つめている。
きっと彼の目線には箱が見えてしまっていて、俺が見つけてしまったのにも察してしまったのだろう。
どうしようと思わず嫌な汗が出てくる。せめてこの場を和ましたい、嫌な気持ちなんて一つもない事を知らせたい俺は何とか言葉を口から吐き出した。
「…これエ〇漫画で見たわ」
それでも何も喋らずになつは俯いてしまう。 俺は初めて、自分の言葉選びなつに対する自分の過保護さに頭を抱えてしまった。
別に、俺たちは付き合ってからキス以上のことをしていない訳ではない。
勿論、お互いに彼女を持っていた時期もあったし、付き合ってる時だって小さな喧嘩がありつつも不満もなく互いに愛し合っている。
だから、そういう場面でも大丈夫だと思っていた。
『ごめん…いるま……』
『しゃーないって、キツイもんな?笑』
今にも泣きそうな顔で俺に謝ってくるなつの頭を撫でながら落ち着かせる。 前戯も終わり、いざなつの中へと指を入れようとした。
なつは怖いのを我慢して震えてる事も俺は知らず。
なつはそういうものだと我慢して俺の指を受け入れていたらしいが、半分まできた所で、彼が真っ青になって震えていたのをようやく気づいたのだった。
『ゆっくりでいいから、お前はお前のペースな?』
『………』
『…あ、みことから貰ったチョコ食う?これとか、これも美味かったし…』
『んぐ!?んぅ”、…ぶっ、ふッ…笑』
『ははっ、笑えんじゃん笑』
布団の上でなつが落ち着くまで2人でお菓子を食ってはくだらない話をした後、ゆっくりと眠った夜。でも、正直な事を言えば俺は普段出ない性欲が出てしまったため、なつが眠った後トイレで抜いてしまったのは内緒。
あんな時があった事を思い出し、自分の椅子に座って考え込んでしまう。
よりにもよって俺の誕生日の日。いや嬉しいけども。
前で正座でいる彼の姿を見ればずっと俯いている。よく見ると手元が震えてて緊張してるとこも見える。せめてソファでも座れと言っても言うことを聞かなかった。
他人からすればまるで俺が無理をさせてるようにしか見えないこの図。違うからな絶対。
でも、この後は俺の誕生日配信だってあるから遅刻する訳にもいかない。終わった後ならいくらでも時間があるから対応もできるのだが
「…いるま」
「!どうした?」
なかなか俺から切り出せなかった時、普段とは違うか細い声が隣から聞こえた。
「……とりま、洗ってくる/////」
「……は?」
彼から放たれた言葉を聞き思わずアホっぽい声が出た。それも気にせずなつは、立ち上がってそそくさとバスルームへと入っていった。
「え?いや、待て!なつ!?///」
扉が閉まりそしてまた悩まされる。
なんで?爆弾投下されて逃げられたんだが??てか、今からすんの?え?いや嬉しいけど。配信があるからできても長めにできないんですよ暇72君。いや嬉しいけどね?
「ええ…??」
頭に反復する言葉を一言で吐き出す。 夢の中にいるみたいな感覚に見慣れてるはずのこの場所で、俺はただ固まることしかできなかった。
謎の気持ちを整えていると、扉から開ける音が聞こえた。目を向けると風呂上がりで顔を赤くしたなつが出てきた。何故か用意してないはずの俺の服を着ていた。
(……えっろ…)
出そうになった言葉を吐き出さないように、唾を飲み込み心に留めておいた。
「…なつ?俺言ったよな?お前のペースでいいって」
「……」
「無理だけはしないで欲しいって、言いてぇのは分かって」
なるべく優しく言い聞かせるように話してみた。なつは黙ってしまい沈黙の流れができてしまう。やっぱり、無理をさせてんじゃねぇかと考えてしまう。
「…ごめん、いるま」
「うん」
「…自分で、ちっと弄ってた 」
「…は?」
いきなりのカミングアウトにまた、俺の口からアホっぽい声が出てしまった。今度はなつも吹き出すように笑ってくれた。
「大丈夫じゃなかったらこんな事しねぇって笑」
「怖ぇけど、待たせる訳にもいかんし、この後だって予定入ってんだから」
声は震えてるけれど、俺に向けてくれる笑顔は優しくて、少し強気な顔にも見えてくる。
「それに、前みたいに優しくしてくれんだろ…?」
すると、上半身をそのままにソファに倒れる。座っていたふかふかの椅子が少し揺れた。
「キツかったら自分で言うし、俺だって、これでも溜まってんだからよ…//」
後ろにいる彼の顔を見れば、顔を赤らめながらニヤリと笑っている。まるで、こちらに誘うような目で見つめては、ベッドに置いてある俺の手首を撫でた。
「だから、はよ来いよ…///」
いつから、そんなのを覚えたんだろうか。
…いや、元からあったテクニックか笑
俺は気づけば、風呂にも入らずに彼の上へと覆っていた。
部屋の中に、お互いの吐息と甘い声が響く。
「ん、…ぃるま、ぁ、ふぅッん…/////」
「っ、はぁッ、…//」
最初は軽いキスをしていたのに、舌で彼の口をこじ開けては口内を荒らしていた。着ていた服の裾から手を入れて彼の身体に触れていく。
ピンと立っていた胸元の飾りが指に触れると、なつは分かりやすくピクリと反応をした。それが可愛くて、片方の手は人差し指と中指で挟んで引っ張り、もう片方は親指で押し潰すように捏ねくり回した。
「っ…////」(ピクピクッ
声は出ずとも動かす度に、無意識に力が入ってしまっている身体が反応する姿に思わず悪戯心が出てしまう。
親指で潰してた手を退かし、今度は口に含ませる。口の中にある小さな飾りを舌で転がしながら、退かした手はズボンをずらして彼の下半身に触れた。
「っふ、はッ、おっぱい、張ってるみてぇッ…笑////」
「…はぁ、お前おっぱいねぇだろ…笑//」
女子の気持ちも分かんねぇ男2人で話しながらも行為は続けてく。触れていたのが徐々に下着越しに膨らんでテントができていく。
「っ…なつ、腰、浮かせて」
「ッはぁっ…っ、ん…///」
足と背中になんとか力を入れて腰を浮かせるなつ。上に突き出してる下腹をエロく感じながら、彼が履いてる下着を脱がしてく。
「指、挿れんぞッ…」
「っ…いるまぁッ…/////」
俺を呼ぶか細いなつの声を聞きつつも、俺は中指を彼の中に挿れた。前よりすんなり挿入れるようになったそれに、内心驚きながらも、頑張ってくれてた事に愛おしく思いながら続けてく。
「はぁッ、ぅ、ん……////」
「…どんな感じ?」
「……う〇こみてぇ」
「お前本当に最低すぎる」
あまりにも直接過ぎるし、今のなつからした感覚が想像できる感想に背筋が嫌に震える。それでも好きな気持ちは変わらない俺も異常なんだと思わせられる。
聞かなかった事にしようと考えて奥へと進ませていけば、中は熱く肉壁が指をぎゅうぎゅうに締め付けてくる。入れ出しさせながら緩ませていくと指先にこりっぽいのが触れた。
「っ!!////」(ビクビク♡
「!、ここ?」
「っあ!?ちょっ、ばかッ…!////」
ずりずりと削るように触れてあげれば、ようやく彼の口から甘い声が出てきた。
肉壁を撫でてみたり、拡げてみながら 指を1本、2本と増やしていく。 触れ方を変えるだけで気持ちい所も吐き出す甘い声も変わって、楽しくて愛おしい。
「…なつ?もう3本入ってんの、分かる?」
「はぁッ、はっ、ッわかん、ね…/////」(ビクッ
指を抜いただけでも可愛い反応を見せてくれるなつに、もう俺のもはち切れそうなくらいには我慢できなくなっていた。
「なつ、もう、挿れんぞ?」
「っ、ふッ…ん、…////」
そう言うと、前回の失敗を思い出したのか、ぎこちない反応を見せてきた。心做しかベッドに投げ出されてる手が震えている。 彼の手首にそっと触れてから、不安で震えている手を握ってあげる。
「なつ、なつ?」
「っ…ん、//」
「声は、いっぱい出していいから」
履いてるズボンから自分のを取り出し、用意されたゴムを装着させる。彼よりかはデカくないが平均よりかは上回る自分のを、なつはジッと見つめていた。
「…そんなに見んなよ、恥ずいから笑//」
「っ…人の見んの、初めてだから…///」
「俺もお前ので初めてだし笑//」
俺らの空気を解すように、いつも通りの会話をする。なつの顔を見てみれば緊張の表情をしつつも、安心しきった顔をしていた。
そんな顔を見て、無意識になつの頬を撫でてしまう。なつが俺の手の温かさに浸ってる合間に、彼の中に自分のを挿れた。
カチッ
『来た!』
『わこいる!』
『誕生日おめでとうございます!』
「…おつかれー、ごめんな待たせて」
お風呂上がりのさっぱりした気持ちで配信画面を開いた。自分のV体を調節させながらタオルで頭を乱雑に拭きつつ、肩にかけておく。その間にも俺が来たのを拡散してくれたのか少しずつリスナーが集まってきた。
『なんで遅くなったんですか?』
1人の言葉に広まってくようにリスナーはぞろぞろと聞いてくる。理由を頭の中で捻り出す。
『っは、ぁちょっ、ストップッ…!/////』
きついなら言えと言ったのに、中で俺のを締め付けてきたりあげられた足のかかとを俺の背中に落とされ、今でも背中が痛いのが残っていて。
『んッ、あぅ、きもちぃッ…いるまッ…/////』
俺のを受け入れては気持ちよさそうに涙を流して、汗も吹き出て、口から涎を垂らして、鼻も出ていて、顔はぐちゃぐちゃで汚い癖に可愛らしく見えてしまって。
今は俺の寝室で気持ちよさそうに眠っているのだろう。
「…チョコケーキ食ってたわ」
失敗した後に彼を元気付けようと食べながらなつと笑った日を思い出せる。
俺らの初めてはほろ苦くて、甘くて、嬉しい日になった。
コメント
2件
チョコケーキって、甘いけどほんのり苦味もあるから最後のチョコケーキ食ってたという表現が自分の中ですっぽりハマりました!謎の報告すいません🙇🏻♀️ 相も変わらずりんごさんの作品は美しい…✨️めっちゃ大好きです!
ふへっ、ちょっと買ったもの予想通り過ぎて笑える腐腐腐、 ちよとぇくいですね