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赤水/バレンタイン/同棲設定


一昨年とかに書いたものを急いでリメイクしたものなのでクオリティゴミです。今とだいぶ書き方も違います。






















赤side

チョコレート


今日この言葉を聞いて背筋を伸ばす男性諸君も少なくないであろう。


只今2月14日、昼の10時半。in帰りのバス


りうらだって一応華の大学生、まぁ大学行ったらチョコ貰える…










訳がない。こんな直帰野郎に回ってくるはずがない。1コマのために外に出て、おまけに風邪ひいて休んでた分のテストの救済レポート2種類もあって。


いや別に何とも思ってないけど。恋人いるし。グループワークで毎回一緒になる人が紙袋2個も持ってたけど気にしてないし。1コマ取ったの自分だし。レポート明後日までって言われたけど間に合うし。


別にいいけど。


バスから降りてどうせ外に出たなら彼女にバレンタインを買おう、と思い立ちデパ地下に向かった。


ーーー

水side


がちゃ、と小さくドアの音が聞こえて、すぐにただいまーと大好きな声が玄関から。


急いで駆け寄ると耳と鼻の頭を真っ赤にした彼。


水:「おかえり!授業お疲れ様」


いつもより遅めだな、なんて思いながら彼の手元に視線をずらす。


紙袋にラッピングされたプレゼントの数々


顔も性格もいいもんなぁ、と考えながらちょっともやっとしてしまう自分もいる。


さり気なく隠してるところがまたもやっとしたり


そりゃ自分の恋人に見られんのは気まずいか、とも思うけど。


赤:「…w、いつまで玄関いんの、リビングいこ」


水:「ぁっ、うん!」


やっぱりちょっと寂しいかな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

赤side


赤:「…ぁ”ぁ……」


赤:「ぅ”ー……はぁ…」


帰ってきた後、ほとけっちが昼ごはんを作ってくれて


それを食べたのが十二時半。


只今、18時。


終わらないレポート 埋まらない白紙


こんなに風邪をひいた自分を恨んだのは幼稚園の遠足の日ぶりだ。


水:「大丈夫?おでこシワよっちゃうよ」


赤:「んん”……ぁ、ありがと…」


目の前に置かれた水色のマグカップ


1口喉に通しぐぐ、と伸びをする


赤:「ん”ーっ、…よし、」


もうちょっとだけ頑張ろ、とパソコンと向かい合う。けど


赤:「…はぁ……」


あだめだ。無理だ。無理、うん。できない。


赤:「ぅ”ぅ”…」


水:「…りうちゃん、」


赤:「ん…なにほとけっち……ぇ、ぁ?」


暗くなった視界と同時に


「んっ」と小さなくぐもった声にちゅ、と軽いリップ音。


赤:「……っは、」


明るくなった視界にすぐ目に入るのは耳まで真っ赤になった彼。


水:「ぇ、っと、…その、あんまり、ため息ばっかついてると、幸せ逃げちゃう、から」


赤:「あぇ?ぁ、ごめん…」


水:「あと、……元気出るかなって、思って」


言いながら段々と消えていく語尾


赤:「はぁぁ”… /、がち可愛すぎ」


水:「んわっ、…ん」


抱きしめて頭を撫でるとぐりぐり顔を押し付けてくる。


赤:「どしたの急に、あまえたなの?」


水:「…それも、あるけど。……」


数秒間の沈黙の後、ぽつりと言葉をこぼした。


水:「嫉妬、した」


赤:「っへ、ぇ?」


本当にかっこつかない馬鹿みたいな声が出た。


混乱する俺をよそにほとけっちが続ける。


水:「りうちゃんがかっこいいのも、優しいのも、ぼくが1番知ってるけど…、ここんなへたれな年上より、可愛い同学年とか、年下の女の子の方が魅力あるのも分かってるけど、」


水:「でも、りうちゃんがぼくと付き合ってるのも、ぼくを1回選んだのも事実だから、…他の人からの貰ったの、ちょっとやだったし、」


寂しい、と消え入りそうな声で呟きそのまま気まずそうに目を逸らした彼。


俺はというと












ぶっちゃけもうほんとに、意味がわからなかった。


赤:「え、ぇ、あの、ごめん、ほんとに身に覚えがないんだけど…?」


思ったことをそのまま言うと鳩が豆鉄砲食らったにぴったりな顔をして


水:「だ、って、紙袋…!!2個も持って、!」


言われた瞬間あぁ、と合点した。


赤:「一瞬だけ待ってて」


玄関に置きっぱなしだった紙袋を取ってきてほとけっちに差し出す


水:「へ、?これ、りうちゃんの貰ったやつ…」


赤:「違うよ」


赤:「何も貰ってない。これは俺からほとけっちへのバレンタイン」


そう言うとようやく意味を理解したようで顔を真っ赤にしたほとけっち。


水:「は!?や、こんなにっ…ご、ごめん、ぼく、めっちゃ失礼なこと言った…」


赤:「いいよwそれにお菓子じゃなくてほぼ生活用品だから。最近構ってなかったのも事実だし、不安にさせてごめんね」


赤:「俺が愛してるのはほとけっちだけだよ」



水:「んなっ…そんな恥ずかしいこと言わないで、!」


相変わらず真っ赤な顔のままぷい、と顔を背けたほとけっち。


赤:「えぇ、こっち見てよー…wからかってごめんね?」


紙袋に入れたドーナツと生チョコ


君がいつか意味に気が付きますように、なんて高尚なことは望まないから


せめてこの愛情が少しでも伝わりますように。













こっからおまけです。




赤 side


水:「わ、可愛い…」


箱を開けるなりきらきらした目で俺とチョコを交互に見る。


赤:「どうぞ」


水:「やった!いただきまーす」


口に入れるなりふにゃ、と頬を綻ばせて全力で美味しいと思っているのが伝わるのが可愛い。


水:「んふゅ…んま…!」


赤:「聞こえないからw食べ終わってから喋りなよw」




水:「んぁ、……っん…おいしい!」


赤:「そりゃ何より。俺も貰ってもいい?」


水:「ん!って、ぼくが言うのもちょっとおかしいけど…」


箱を差し出してきたので そっちじゃない と言って顎を掴む。


水:「んぇ?」


赤:「ん、」


間抜けな声を出した彼の唇に自分のを重ねた





水:「りうちゃ、」


続けようとするほとけっちの口に人差し指を置いて続きを遮る。


赤:「夜になったら、ね?」


できるだけ大人っぽくそう言うと、自分の言おうとしていたことが恥ずかしくなってきたようで。顔を真っ赤にしたほとけっち。


水:「ばっ、ばーか!えっち!変態!!」


そのまま頬をつねられた。


赤:「いひゃ…w」


水:「〜〜っ、」



期待してるから


そう聞こえたのは気のせいだろうか。




赤:「…ん、」


赤:「キャラメル味」


























画像 桃青兄妹パロも赤水続きもすぐ書きます。

とりあえずはハッピーバレンタインです。

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